《創の転生者〜最強魔導師の転生記〜》第19話 學園長
僕は突然學園長室に呼ばれたので、教室に向かうことができなくなった。僕は學園長室のある棟に足を向け、他の生徒たちとは逆の方向に歩いて行った。
「なんでこんなタイミングで呼び出すのか・・・」
せっかくのクラスメイトとの初顔合わせができなくなってしまったのだ。そんなに急を要する事なのだろうか?
學園長室のある3棟につき、階段を上る。そして2階の一番奧にあるのが學園長室だ。僕は部屋の前まで行き、ノックをして返事を待つ。
コンコン
「どうぞ」
返事がしたので中にる。部屋の中はかなり広かった。數々の魔導が部屋の棚に並べられている。どれも高そうなものばかりだ。
そんな部屋の奧に彼は腰掛けていた。紫の挑発に同の瞳。スレンダーな型をしたである。學式の時よりもしく見える。
「急に呼び出してごめんなさいね」
「そうですね。クラスメイトと顔合わせがしたかったのでかなり殘念です」
し不機嫌そうに言う。実際不機嫌なのだ。子供なのだからこれくらいの態度は許してくれるだろう。
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「ふふ。大丈夫よ。顔合わせなら明日できるし、そもそもあなたは真面目に授業をけなくてもいいのよ?」
「貴族ばかりのクラスで居心地が悪くなったら授業には參加しませんよ」
これだけ言っておく。僕は貴族が嫌いだと言うことをアピールしておくのだ。あまり僕に貴族絡みのことを持って來させないように。
「わかったわ。あなたを學園に置いているのはあくまで魔法連盟だものね。私から直接どうこうするつもりはないわ。SSランクの私がSSSランクのあなたに勝てるわけないもの」
「僕もそんなに実力があるわけでは・・・」
「SSランクのモンスターを瞬殺するくらいだから十分化けよ」
化けとは失禮なことを言うものだと思ったが、話がづれていることに気がつく。
「それで學園長。なんのようなんですか?」
「ああ、そうそう。ランクカードを見せてくれるかしら?」
一瞬なんのことかわからなかったが、魔導師の証明書だと言うことに気がつき、収納の指から取り出す。學園長は収納の指を興味深そうに見ていたが、僕は無視してランクカードを渡す。
「ありがと。・・・SSSランクのカードね。確かに確認したわ。見るのは2回目ね」
「以前にも見たことが?」
カードを返してもらいながら質問する。
「一度だけね。ロドス様のランクカードを見たことがあるのよ」
「ロドスさんの・・・」
「そう。彼はとても強い人よね。私が一方的に模擬戦でやられちゃったもの」
確かにあの人は強いのだろうが、僕はわからない。一度だけけ戦ったが、僕が瞬殺してしまったのだ。実がわかない・・・
「とりあえず、目的はこれだけですか?なら僕は教室に向かいます」
「ああ。まだよ。次が本題」
踵を返そうとしたが呼び止められる。僕は心底めんどくさそうな顔をしながら話を聞くことに。
「そんな顔しないで。これはお願いよ」
「お願い・・・ですか?」
「そう。あなたのランクを他の人たちに隠してほしいのよ」
一なんのお願いかと思えばそんなことだった。そんなものは當然決まっている。
「もとより隠すつもりです。最悪家に籠もればいい」
「あら?なら安心だわ。SSランク以上の魔導師は々と面倒なことがあるからね」
「貴族からの勧とかでしょう?」
「そうね。それが一番めんどくさいわ」
貴族に元につくなんて死んでもごめんだ。僕は心に決めている。貴族は嫌悪するべき相手なのだと。
「僕は勧されても斷ります。貴族は嫌いですから」
「なにやら事がありそうだけど・・・まあいいわ。匿してもらえるならありがたいの」
「でも実技とかがあったら手加減は難しいですよ?」
「そこはあなたがなんとかしてちょうだい。私じゃ何もできないわ」
手加減は正直苦手なのである。弱くしても周りからは強いと言われてしまうのだ。本當にごくわずかな出力しか出してはいけないなんてつまらない。
「善処します」
「わかったわ。んで次が最後よ」
まだあるのか・・・・。いい加減飽きたんだが・・・、もう30分は経過しているので、おそらくクラスメイトたちは帰宅しているのだろう。今日は擔任の紹介と明日の予定を確認して終了なのだ。
「王都からし離れたところに森があるんだけど、そこの森の一部が完全に凍れついているみたいなのよね。何か知らないかしら?」
完全に僕のやったことだ。あの時は後先考えずについやってしまったが、今僕は猛烈に後悔している。誰かに発見される可能を失念していた。
「何か知っているようね?」
「・・・僕がやりました」
「とりあえず経緯を説明してもらえるかしら?」
僕はこの學園につくまでに襲われたモンスターのこと、そのモンスターに襲われていた貴族のこと、その時にセレスさんをバカにされたことで頭にが上り、ついやってしまったことなどを伝えた。
話を聞いていた學園長は。
「まさかフアナ侯爵令嬢を・・・。事はわかったわ。セレス姉様をバカにしたこと輩に関してもよくやったわね」
「いえ。僕は母を貶されたのでやったまでです」
僕は怒られなかったことに安堵する。すると僕は今の會話に不可思議な點があることを思い出した。
「姉様?」
「あれ?聞いてないの?私は名前変えてるけど、セレス姉様の実妹よ」
「え?ええええええええ!!!」
かなり驚いた。確かに雰囲気はにてるなーとは思っていたが・・・。髪のとかも違うし・・・。ということはだ。
「學園長はエルフだったんですね」
「そうよ。亜人は嫌かしら?」
「嫌だったらセレスさんを母と思っていませんよ。むしろ亜人は好きです。人間なんかよりずっと・・・」
僕は遠い目をしながら呟く。學園長は何かをじたようだが、深くは詮索しなかった。
「あなたの過去に何があったのかはわからないわ。でも、人間も悪い人ばかりじゃないのよ?」
「僕が嫌いなのは人間じゃなくて貴族です。侯爵令嬢のことも後悔しているくらいです」
「全く・・・」
學園長は呆れているが、次に僕にとんでもないことを教えた。
「あなたが助けたフアナ侯爵令嬢はこの學園の生徒會副會長よ?」
「え?」
僕は固まってしまった。この學園に通っている?副會長?
そしてそんな言葉を心の中で呟いたと同時に、僕は頭を抱えた。
「最悪だ・・・」
「まあ、ほとんど接點ないから大丈夫だとは思うけど。顔も見られてないんでしょう?」
「・・・まあ、はい」
「なら大丈夫よ。安心しなさい」
安心はできないが、とにかく問題が起こらないことを願うまでだ。
もう生徒たちは皆帰っているだろうと思い、僕も學園長室を後にしようとした時に、學園長から聲をかけられた。それも、最上級の敬意を払った姿勢で。
「ユリエル君・・・・・・・・いえ。SSSランカーユリエル=フロウド様。私と模擬戦をしていただけないでしょうか?」
「模擬戦を?」
學早々、トラブル発生・・・
え、社內システム全てワンオペしている私を解雇ですか?【書籍化・コミカライズ】
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