《創の転生者〜最強魔導師の転生記〜》第23話 自己紹介
僕がゴミを黙らせた後、先生がゴミに話しかけている。
「おい、フリッツ。あんまり調子に乗ってると今みたいになるぞ?あれは俺から見てもとんでもないやつだ。もうし自分の実力を考えてから喧嘩を売れ」
「・・・・」
ゴミ・・・フリッツは何も言わない。今更あいつの名前を知ったところで僕にはどうでもいい。僕は自分が特別だと主張し、何をしても許されると思っているやつに容赦はしない。害悪だ。僕はアドルの所に戻って來た。
「ユリエル・・・すごかったんだね・・・」
「そうですか?僕は普通に魔法を放ちましたが・・・。まあ、ゴミにが何か言っていたので多はイラついていましたが」
「恐れったよ。君は溫厚そうに見えたけど、実は凄い好戦的な格をしているんだね」
「まさか。僕は平穏主義です。平穏を崩す害蟲は駆除しますがね」
僕はこうおう格だ。本當に信頼している人以外には心を許さない。害を為すなら駆除する。立場は関係ない。そのためにSSSランクになったのだ。自由になりたかった。
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「全員終わったから教室に戻るぞ。っとその前に、ユリエル!お前はあの氷をなんとかしとけ。終わったら戻ってこい」
「・・・わかりました」
どうやら僕は片付けをしなければならないらしい。気だるげに返事をした。
◇
みんなが教室に戻った後、実習場は僕1人になっていた。誰もいないので、片付けもすぐできるのだが、しだけ遊ぶことにした。氷魔法でやって見たいことがあったのである。
「【氷の庭園ガーデン】」
僕を中心として、氷の花々が咲き誇り、実習場を氷の花で埋め盡くしていく。これはかなりの広範囲に影響を及ぼすが、戦闘には使えない。あくまで蕓の1つ、鑑賞用である。
それでも、かなり高レベルの魔法だ。僕は誰もいないのでと、氷の花々を眺めていたが、それがいけなかった。
「こ、これは一・・・」
「・・・っ!」
人が來てしまったのだ。僕は慌てて氷の花々を消滅させ、氷の破片も々に砕いた。が、見られてしまったものは変わらない。
「さっきのは・・・あなたがやったの?」
「・・・」
僕は無言でその人を見據える。それは見たことがある顔だった。
この學園の生徒會長である。確か最上級生の高等部3年だったか・・・。
「今の魔法は一なに?かなり高位の魔法よね?なくともAランク以上の・・・」
「では失禮しますね」
「え?」
僕は彼が驚いている隙に、氷を僕の足元から、生徒會長の足元まで這わせる。そして、次の瞬間に彼の背後に出現する。そのまま、彼の意識を凍結させる。
「・・・・」
「起きたらこのことは忘れていると思いますが、念のため暗示をかけて起きますね」
僕は彼に、このことを他言してはいけないと暗示を埋め込み、その場を後にした。
◇
教室に戻ってくると、自己紹介が始まろうとしていた。僕は慌てて席に著く。アドルがし笑いながら話しかけて來た。
「遅かったね。もうしで遅れる所だったじゃないか」
「し片付けに時間がかかったんです」
生徒會長に遭遇したことを省き、説明する。本當は遊んでいて遅れそうになったのだが・・・・・。
「じゃあ、まずは1番から」
「はい」
あのファイアアローのだ。
「私はレアナ=アルデンヌよ。一応アルデンヌ子爵家長いなっているけど、気さくに話しかけてくれると嬉しいわ。適正屬は火よ。よろしく!」
どうやら大人しそうな見た目とは裏腹に、中々勝気のある子だったようだ。
しばらく、自己紹介が続き、あのゴミ貴族の番になった。
「俺はフリッツ=レドルドだ。レドルド男爵家長嫡男で、將來はSランク以上の魔法師になる男だ!適正屬は火だ!覚えとけ!!」
偉そうな口調で喋る。僕はもうどうでもいいが、他のクラスメイトたちは中々嫌そうな顔をしていた。取り巻きと思われる2人は例外だが・・・
それからも自己紹介は進み、アドルの番になった。若干張しているようだが・・・。あのゴミ貴族は平民の紹介だというと急に機嫌が悪くなり、なにか言ってこようとするのだが、僕が人睨みすると黙っていた。
「アドルです。平民の出なので苗字はありません。一応水屬の魔法が得意です。これから、よろしくお願いします」
クラスで拍手が起こる。若干名、アドルに何か含みのある視線を送っているものいたが、気づいていないようだ。
そして、次は僕の番だ。立ち上がると、急に教室の雰囲気が変わり、真剣そのものの顔で、僕を見つめている。子は頰を若干赤くしながら・・・。怖い。
「ユリエル=フロウドです。苗字がありますが、平民の出です。最近まで森の奧で修行をしていたのですが、王都に出て來ました。適正屬は闇以外の4つです。それと、この髪のは元からですので、お気になさらないでください。これからよろしくお願いします」
僕はクラス全へと微笑みながら、自己紹介を終了した。何人か卒倒している生徒がいたが、特に気にしない。
「じゃあ、とりあえず質問したい奴がいたらそいつに質問しとけ。狙ってる奴がいたら今がチャンスだぞ〜」
その瞬間。クラスの空気が変わったような気がした。一先生は何を言ったのか?僕は関係ないと思い聞いていなかったのだが、クラスがこんな風になるようなことを言ったのだろう・・・。
「はい!!」
子生徒が1人手を挙げた。
「お?誰かに質問か?」
「ユリエルくんに質問したいです!!」
おっと僕に質問が來たようだ。まあ、確かに先ほどの魔法を見た後では何か聞かれるとは思っていたが・・・。しかし、全く違う質問が飛んで來た。
「ユリエル君の、好きなのタイプを教えてください!!」
「え?」
僕は固まってしまった。自分の好きなタイプを?何を言っているんだ?僕はそんなことを聞かれるようなじではないだろうが、子の間では、なにやら騒ぎになっている。
「流石よリナ!」「やるわね・・・あそこまで堂々と」「私も知りたかったんです!!」
こんなじだが、正直困る。好きなのタイプ・・・わからない。迷っていると、アドルから催促された。
「早く答えてあげなよ。待ってるんだからさ」
「・・・人ごとだと思って・・・」
まあいいか。正直に答えれば・・・。
「実は、僕は森の中で育ったので、の好みは特にありません。なので、そういうのをこれから見つけていけたらいいなと、思っています」
これで十分だろう。噓は言っていないが、おそらくタイプなどは一生わからない。そんな気がした。
「なるほどね・・」「すごいわね・・」「これは誰にでもチャンスがあるということ・・・?」
なんだかざわめきが大きくなったが、僕は気にせずに著席し、窓からってくる風をにじながら、外の景を眺めていた・・・。
【書籍化・コミカライズ】誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで〜嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、実は優しく誠実なお方で気がつくと溺愛されていました〜【二章完】
『醜穢令嬢』『傍若無人の人でなし』『ハグル家の疫病神』『骨』──それらは、伯爵家の娘であるアメリアへの蔑稱だ。 その名の通り、アメリアの容姿は目を覆うものがあった。 骨まで見えそうなほど痩せ細った體軀に、不健康な肌色、ドレスは薄汚れている。 義母と腹違いの妹に虐げられ、食事もロクに與えられず、離れに隔離され続けたためだ。 陞爵を目指すハグル家にとって、侍女との不貞によって生まれたアメリアはお荷物でしかなかった。 誰からも愛されず必要とされず、あとは朽ち果てるだけの日々。 今日も一日一回の貧相な食事の足しになればと、庭園の雑草を採取していたある日、アメリアに婚約の話が舞い込む。 お相手は、社交會で『暴虐公爵』と悪名高いローガン公爵。 「この結婚に愛はない」と、當初はドライに接してくるローガンだったが……。 「なんだそのボロボロのドレスは。この金で新しいドレスを買え」「なぜ一食しか食べようとしない。しっかりと三食摂れ」 蓋を開けてみれば、ローガンはちょっぴり口は悪いものの根は優しく誠実な貴公子だった。 幸薄くも健気で前向きなアメリアを、ローガンは無自覚に溺愛していく。 そんな中ローガンは、絶望的な人生の中で培ったアメリアの”ある能力”にも気づき……。 「ハグル家はこんな逸材を押し込めていたのか……國家レベルの損失だ……」「あの……旦那様?」 一方アメリアがいなくなった実家では、ひたひたと崩壊の足音が近づいていて──。 これは、愛されなかった令嬢がちょっぴり言葉はきついけれど優しい公爵に不器用ながらも溺愛され、無自覚に持っていた能力を認められ、幸せになっていく話。 ※書籍化・コミカライズ決定致しました。皆様本當にありがとうございます。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※カクヨム、アルファポリス、ノベルアップにも掲載中。 6/3 第一章完結しました。 6/3-6/4日間総合1位 6/3- 6/12 週間総合1位 6/20-7/8 月間総合1位
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