《創の転生者〜最強魔導師の転生記〜》第31話 面倒ないざこざ
生徒會室から去った後、僕は機嫌が悪かった。正直、あの部屋にった瞬間に要件はわかった。謝罪の1つでもあれば、僕もここまで機嫌が悪くはならない。だが、あの場であったのは弁明だ。僕が最も聞きたくなかったものだ。それを言われた瞬間に、僕は魔法を使っていた。あれでもかなり手加減した魔法だ。
本當に怒りに任せていたら、もっとすごいことになっていた・・・。
(ダメだよユリ。もっと冷靜にならなきゃ)
突然、頭の中に聲が響く。だが、別段驚きはしない。この聲は僕の契約している霊のものだ。彼たちはたまにこうやって喋りかけてくるのである。
(わかっているよ。僕は冷靜さ)
(噓。さっきも私を使おうとしてた・・・)
(ついカッとなっちゃったんだ。気をつけるよ)
(私を使ったら、本當に大変だから・・・)
それを言うと、彼の聲は途絶えた。霊界に戻ったのだろう。パスは繋がっているので、僕が呼べばいつでも來てくれる。
「・・・とりあえず、食堂でも行こうかな」
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僕はアドルがいるであろう食堂へ向かった。
◇
食堂には晝食をとるのであろう生徒たちがたくさんいる。食堂はかなり広く、2階もあるのでスペースには困らない。2階と言っても、この食堂自が3階にあるので、実質4階になる。が生徒が多いことは変わらないので、アドルを見つけるのに戸ってしまう。
「やっぱりすごい見られてるな・・・・」
先程から僕を見る視線がすごい。特に子生徒からの視線だ。僕には見られる理由がわからないので、とにかく放置することにする。
と、そこで探していたクラスメイトの聲がした。
「あれ?ユリエルじゃないか。奇遇だね」
隣のクラスメイト、アドルが僕の元にやって來た。
「すいませんね。午前の授業も休んでしまって」
「昨日もだったけど、どうしたんだい?ああ、まずは席に座ろうか」
僕らは唯一空いていた窓側の席に座る。ここは2階(4階)なので、王都の街がそれなりに見える。僕らはそこで話すことにした。
「実はですね。僕はしばらく授業に出ないんです」
「え?どうして?」
「學園長に魔道工學の研究をしてみないか、と言われたんです」
「それで・・・研究をするために授業を休むの?」
「ええ。學園長に許可は取ってありますから」
噓はいっていない。僕には中等部の勉學は意味がない。魔導師としての知識はすでに兼ね備えてある。
「・・・ユリエルは、それでいいの?」
「え?」
アドルは僕の発言に意を唱えるようだ。
「クラスに馴染む前に教室に來なくなって、それじゃ友達とかできないよ?」
「別に友達を作るために行くわけでは・・・それにいつまでも行かないというわけではありません」
「それでもだよ。クラスメイトと仲を深めておくのがいいと思うんだ」
アドルは、他の人たちとも仲良くしておいたほうがいいと言う。が、何故だろう。僕は全くそうは思わない。
「仲良くなって、どうするんですか?」
「え?それは、休日に一緒に遊んだり・・・」
「僕にそれは必要ないですよ。遊ぶためにここに來たわけではないのです」
「でも、仲のいいひとがいないとつまらないよ」
「僕は既に何人か仲のいい人ができましたが・・・」
「・・・數人でしょ?」
「僕は淺く広くより、深く狹くのほうがいいんですよ」
実際、この學園には貴族の子供が多い。僕は正直いい環境だとは思わないのだ。
「ねえ、もう一度考えてから決めようよ。研究だけじゃなくて、他のことにも興味を向けてさ」
「・・・・検討しておきます」
それだけ言い、僕は立ち去ろうとした時だった。
「おい!!そこどけよ!!」
突然大きい聲で怒鳴られた・・・気がした。名前などは特に呼ばれていないので、僕ではないだろうと、そのまま無視をする。
「おい!聞こえてるだろうが!!無視すんじゃねえよ!!」
僕はぐらを摑まれそうになったが、軽く避け、その男を見據えた。見た目は逆立った金髪をしている、お世辭にも形とは言い難い顔の男だった。僕は男に聲をかけた。その後ろには2人の取り巻きと思われる男が2人いた。
「なんですか?」
「そこは俺たちの場所だ。さっさと消えろ」
「よく理解できませんね。俺たちの場所?ここはあなた方が購された場所なのですか?」
僕は返すが、その回答が気に食わなかったらしく、激昂した様子で怒鳴って來た。
「うるせえぞ!!てめぇらは下級生だろ!上級生に席を譲るのが常識だろ!」
「生憎、僕はあなたを上級生に見ることができません。そんな稚な理由で通るとでも?」
周りを見れば、かなりの生徒がこの金髪の殘念な人を嫌悪の視線で見ている。視界の端ではオロオロしたアドルが僕に止めるように言って來た。
「ユ、ユリエル・・・早く席を譲ろうよ・・」
「そうはいきません。この理解不能なゴミにお灸を據えなければ」
この言葉に、殘念な人は完全に怒ってしまったらしい。
「てめぇ・・言わせておけば・・・いいぜ。表出ろや。魔法で潰してやるよ」
「あなたごときの魔法でですか?失禮ですが、自分の価値を見直したほうが良いのでは?」
「て、てめぇ・・・とにかく表來いや!!」
僕はめんどくさかったが、この殘念な人に教えてあげるために外に出た。何を教えるかって?自分の殘念さを。
◇
僕らについて來た見人をえながら、殘念な人は威勢良く僕には宣言する。
「おい!この人だかりの前でお前に土下座させてやるぞ!」
「あ・・はい」
ここまで來てなんだが、殘念すぎて逆に哀れだ。殘念な人は僕には魔法を放って來た。
「【ウィンドランス】!」
風魔法の攻撃だ。速さもさもそれなりにあるので、流石は自稱上級生だと思う。
「はっ!どうだ!!怪我する前に降參したほうだいいんじゃねーか?」
「あーはいそうですね」
僕はなんだか魔法を使うのもバカらしくなったが、使わないとどうやって勝ったのかを聞かれるため。手っ取り早く終わらせることにした。
「【風の大砲ウィンドキャノン】」
風の大きな弾丸が、向かってくる風の槍もろとも吹き飛ばし、殘念な人に向かっていく。とてつもない速さで。
「はぁ!?んなバカなグフッ!!」
何か言ったようだが、風の大砲は止まらず、そのに直撃し吹っ飛ばす。その殘念な人は、無様な姿を周囲に曬しながら倒れ込んでいた。無様な格好で。
「とりあえず終わったから、もう僕に関わらないように暗示をかけるか・・・」
最後にその人に暗示をかけ、いざこざは終了した。周りの野次馬たちは呆気にとられたように、僕を見ていた。
(流石に一言言ってから帰ろう)
そう思い、僕は周囲の人たちに見えるように、帰る道の階段を登り、とてもいい笑顔で挨拶をする。
「じゃあ皆さん。お騒がせしました。僕はこれで」
その後僕は背中を向けて立ち去るが、背後からんな聲と音がしたが、気にせずに研究室に戻った。
後日、この時の話が話題になり、その殘念な人は退學になった。それとは別に、ユリエルのことも話題になり、Bクラスにユリエルの姿を見にくる人が増えたという。
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