《創の転生者〜最強魔導師の転生記〜》第40話 予想外

2人をしばらくで続けた後、王様たちにきがあったので、草原に行くことにした。なので霊たちには戻ってもらうことになった。

「そろそろ行くからさ。離れてもらえない?」

「もうし・・・だけ・・・」

「私もあとしだけ補充を・・・」

「何をだよ・・・」

甘えん坊な霊たちだ。正直このままで続けていた方が霊たちの機嫌もいいままなのだが、そうも言ってられない。僕は換條件を提示することにした。

「頼むから今は離れてくれないかな?代わりに、任務が終わったら一緒に寢てあげるから」

「わか、りました」

「それなら仕方ないですね。約束ですよ?」

「・・・ソールは襲わないことな?」

「そんな!?」

ソールは絶したような顔を作る。が、流石にこれは譲れない。何があって自分の契約霊に襲われなければならない。そこでに対して苦手意識を持つようなことはあってはならない。ルーグはそのような心配はないので、特に忠告はしない。そんなことをする子ではないのだ。

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「じゃあ、僕は草原に戻るよ」

「私も、帰り、ます」

「グスッ・・仕方ありません。私も霊界に戻ります・・」

「ソール、これは僕にとって譲れないことなんだ。諦めて」

「ユリの気持ちが変わることをお待ちしております・・」

「多分変わらないと思うけどね」

最後にそんなやりとりをしてから、霊たちは帰還した。霊界にいるので、いつでも顕現できるのだが。僕が力を貸してしい時にはこちらに顕現してもらうか、向こうから僕の魔法に直接補正を加えてくれるのだ。

「さて、そろそろ行こうかな」

僕は王様の元まで、明化した狀態で転移した。

僕が転移すると、なにやら草原が騒がしかった。何かあったようだが、一先ず僕は王様の姿を探す。反応は草原にあるのでいるはずだが・・・

「それは本當のことなのか!」

「お、俺たちの目の前にいて、攻撃されたんです!噓なんか言いませんよ!」

どうやら先生と生徒が何かを話しているようだ。ここまで揺することは一・・・?

僕が首を傾げていると、王様を発見した。

「な、なにかあったんですか?」

「ああ、ちょうどよかった。森にドラゴンが出たらしい」

「ド、ドラゴンが!?」

「あの・・それ森にるの危険なんじゃ・・?」

どうやらドラゴンが出たようだ。だが、僕が知る限り、炎を吹くドラゴン種は森にはいないはずだが・・

「まあ、空を飛ぶ類じゃあない。羽のない地龍だ。吐くのも火じゃなくて空気のブレスだからな。危険なことに変わりはないが」

僕の想像したドラゴンがではないようだ。地龍ならそこまでランクは高くないはずだ。高くてもAランク程度だろう。もっとも、生徒たちが敵うかは明白であるが・・・・。

「とりあえず、あんまり深くはいかないようにした方がいいな。俺がそいつを見つけてくる。確か方角は・・西の方だったか?」

「は、はい!その方角の奧です!」

「よし。王様たちは違う方向に行くんだ。危険はそっちの方が無いからな」

先生が相手に行くようだ。が、それでは王様たちに遭遇する可能を0にはできない。

「【索敵を再開しろ その地龍の場所も伝えろ】」

僕は索敵を再開し、その地龍の現在地も把握する。

(やっぱり移してるな・・・)

懸念通り、すでに西から移しており、今は東の森にいるようだ。

「じゃあ、私たちは東に行こう」

「は、はい!じゃあ先生、気をつけてください!」

「そっちもな」

なんと王様たちも東に向かうそうだ。これはさっさと終わらせた方が良さそうだ。

(急いで行くか)

僕は地龍の元まで転移をした。

 ◇

「な、なんだこれ・・・」

転移した先では、異様な景が広がっていた。

僕は地龍がいる座標の上空に転移した。が、そこから見える森の様子が明らかにおかしい。し先にある森が真っ黒になっているのだ。まだ太は出ているのだが、まるで夜のようだ。

「これは一・・・」

僕が混していると、突如として僕の下から雄びのようなものが聞こえた。

”グルアアアアアアアアアアア!”

「・・まずは地龍を先に仕留めよう。あれはその後だ!」

地面まで降下すると、緑をしていたであろう地龍がそこにいた。

憶測なのは、すでにそのの大部分が黒い何かで覆われていたからである。

「多分、さっきのあれが関係しているんだろうな・・・」

先程の黒い森。いや、正確に言えば森を黒くしているなにかか。

し前に戦ったスパイダーコングのことを思い出す。あれは、本を倒しても黒いコピーが出現するというものだった。

ということは今回も・・・。

”グアアアア”

「おっと」

地龍が空気のブレスを放ってきた。僕は咄嗟に躱したが、ブレスはそのまま背後の木々をなぎ倒していった。

「・・凍らせよう」

僕はすぐにケリをつけるため、すぐに凍らせることにした。この場所は草原からそこまで離れていない。なので王様たちが來るのもそれなりに早いということだ。

急いだ方がいい・・・。

「【捕食氷花グラフラワー】

Sランク魔法捕食氷花グラフラワー。4枚の氷の花弁が出現し、対象を飲み込みながら閉じて行く。対象は氷漬けになりながら、絶命する。

「これで本は死んだはず。後は黒いほうか・・・」

予想通り、花の中から黒いが出現し、先程の地龍の姿をしはじめる。そのまま僕の方まで向かってくる。どうやら鳴き聲などは無いようだ。

「【絶対零度アブソリュート】

僕はあのブラックサラマンダーを討伐した魔法を使用する。これで黒い地龍は絶命したはずだ。この魔法で倒せないものはいないはずなのだ。

魔法の影響で、周囲はかなり凍結してしまったが・・・。

「一応、報を調べて・・・っ!」

僕は一瞬息を止めた。あの攻撃をけてなお、黒い地龍はいていた。否、いているというより、そもそも凍結していないように見えた。

そして、次の瞬間には再び僕に向かって突進を再開してきたのである。

「そんなバカな・・・くっ!」

僕は明化しながら上空に一旦避難する。

絶対零度が通用しないなんてありえない。原子ごと凍結させられて、けるものがいるはずがない。

僕は考え事に走ったが、それがいけなかった。

「・・ぐっ!!」

突然、左腕を飛ばされた。文字通り、僕の左腕が宙を舞った。

下を見ると、あの地龍がブレスを放ったのがわかった。

明化しているのに分かるのか・・」

僕が歯を食いしばりながら腕を修復していると、1番聞きたくない聲を聞いてしまった。

「あれ?なにこの氷・・っていうか寒!」

「一なに・・・が・・・」

「え?・・・・あ、あ・・あの、地龍?」

様たちが、黒い地龍の元に到著してしまったのだ・・・。

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