《冒険者は最強職ですよ?》俺、冒険者だってよ.... 6
「ではまず、ジンさん! 私のことを呼び捨てで呼ぶところから始めましょう! タメ口じゃなきゃ話しません!」
「ええええ!? 急にですね……う〜ん……」
「わかった。じゃあまだ會って數日だけど砕けたじで……」
「分りが良くてよろしい! じゃあ私も砕けたじでいくよ~!」
「何だか楽しそうだな……」
「んー? なんか言った?」
「いいや?」
「よし! じゃあ始めよ~!」
ジンは心でこんな人だったか? と思いながらも特訓を開始する。一日目は午前は基礎力作りと筋力トレーニング、午後にはランが魔法力が5あればできる睡眠系魔法をジンに叩き込んだ。
二日目と三日目は、午前は同じトレーニングをし、午後は睡眠系魔法の猛特訓をした。
四日目以降は、戦闘経験を増やそうとモンスター狩りをした。そこで短剣の練度も同時に上げようという理由も兼ねていた。
だが一つ問題が発生した。念の為に毎日ステータスカードを確認しているのだが、四日目と五日目とで短剣の練度は上がってはいなかった。理由はわからなかった。
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そして六日目も特訓をして時刻は七時を回る頃だった。
「はいっ! 今日はここまでー!」
「つ、疲れた~」
「お疲れ様! いよいよ明日だね……正直私は何が起こるか分からないから怖い」
ランが急に弱気な発言をする。
ジンも心はとても張している。だがジンはそれを顔には出さず、勵ますようにランに笑顔を向ける。
「助けてあげよう。ネインたちを!」
「そうだよね。私たちがやらないといけないんだよね!」
そう言いランは笑顔を取り戻す。そしてその日は早めに就寢し、明日に備えたのだった。
翌日ジンたちは準備を整えネインたちの家へと向かった。
ランは頑張らなくちゃと張り切っていたが、ジンはし変な騒ぎがしていた。
確かに一週間耐えれるだけの金額は渡していた。だが本當にその金額だけで足りていたのかと気になっていた。ジンはし揺してるだけだと思い込み意識を切り替えた。
そして二人はネインの家へと出発した。
レガンにりネインの家の方へと近づいていくと、何故か人気が多くなる。ランは気づいてはいないようだったが、ジンにはどうも嫌な予がしてならなかった。
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そのジンの嫌な予が見事に的中してしまう。
ネインの家を黒い服の男の集団が囲んでいた。
アルタとハスノが黒い服の男たちに引き摺られ、家から出てきた。ネインは気絶させられているのか、男が抱きかかえていた。
ジンはその景を見て何も考えず出ていこうとした。だがそれをランが止め、じっと時を待っていた。
「なぜ止める!?」
「ここで冷靜にならなくてどうするの!? アジトを見つけ出す。まずはこれが第一條件よ!!」
「でも……!」
その時ジンを摑むては凄く震えていて、汗ばんでいて、そして力がっていた。
ジンがそれに気づき、ランも同じく思っているのだろうと察する。そしてジンは一旦深呼吸をし、冷靜になる。
「おい、こいつらを連れてけ」
「「うっす」」
黒い服の男達はネインたちを連れて行ってしまう。
そしてジンたちもし距離を置き尾行する。
段々と人気が無くなっていき、暫く歩いているとネインたちを連れている奴と一人の男が何かを話し合い二手に別れた。
ジンたちはまずはネインたちを助ける事を決め、そちらについていった。
ネインたちを連れていった男達は小さな小屋へとっていき、暫くするとそこから出てきた。
ジンたちはに隠れて見ていた。
「あいつらで何人目だ?」
「あ? 知らねぇよ、バカみてぇに騙されている奴らのことなんて」
「ま、それもそうだよな。馬鹿だよな噓に騙されて金を大量に貢いでくれんだから」
「ばか、誰かが聞いてたらどうする?」
「聞いてるはずねぇだろ? こんな人気の無いところにくる奴らなんかいねぇよ」
「まぁ、それもそうだな」
と、そんな會話をしながら過ぎ去っていく。
ジンたちはあの小屋にネインたちと同じような人たちが居ることを知るとすぐに行を起こした。
「いい? ジン。まずは救助をしてある程度逃がし終わったらもう一人が行った方へ行く」
「わかった」
作戦を決め二人はき小屋へる。
その小屋の中にはボロボロになりながらも強制労働をさせられている人族が多くいた。
運良くか見張りはいなかったので簡単に侵できた。
そしてジンとランで皆に説明し導を開始する。
外に出る際、「ありがとう」と何度も言われた。
皆がで事を確認し最後にネインたちが出てきた。
「ジンくん、ランさん。本當にありがとう。この恩は必ず」
「いえいえ、人を助けるのは當たり前ですよ!」
最後にもう一度ありがとうと告げ逃げていく。
帰り道には黒い服の男たちは居なかったことを確認しているから捕まることはないはずだと思っていた。
「いよいよだね……」
「うん。いい? ピンチになったらお互いにげる。それだけは覚えておいて」
「わかった」
二人は覚悟を決めアジトへと向かう。
アジトらしき建を二人は発見する。
見張りが立っており、ドアの前に二人おり、刀を裝備している。
額に汗が流れ、二人は張する。
そしてまずランがからわざと音を立て二人をおびき寄せる。
一人の見張りがそれに気づき、ランの方へ近寄っていく。二人目の見張りも「どうした?」いいながら、後ろへ付いてくる。二人が手前まで來たところで、ジンとランは飛び出し、無力化する。
気絶している二人を隠し、扉へと近づく。
すると中から聲が聞こる。
「あの奴隷共しっかり働いてますかね?」
「あぁ、大丈夫だろ」
「沢山武を作って貰わなきゃ困るっすからね」
「あぁ。じゃねぇと盜賊なんてやってられねぇからな」
「ホントっすよ。わざわざこんなキッチリした黒い服なんて著るのはもう懲り懲りですよ」
「もっと武を作って人族を襲いまくって、俺たちは楽して生きる。これが俺らのモットーだからな」
そんな會話をしてゲラゲラ笑っていた。
ジンたちは腹の底から怒りがこみ上げてくる。
ジンとランは一度顔を見合わせ深呼吸する。
そしてランの魔法の発と共に突する。
「モッグス!」
部屋の中で煙が発生する。
「な、なんだこの煙は!?」
「ま、窓を開けろ! この煙を早く消せ!」
「うっ……クソっ! 誰かいるのか!?」
「うっ……!」
「おい! だいじょ……」
「な、何が起きてるんだ!?」
ジンたちは突する前に煙の中でも見えるように魔法をかけてあったので次々と盜賊を無力化していく。
やがて煙が晴れていき、辺りが見えるようになる。
一人の男が真ん中で立っているがそれ以外は皆その場に倒れていた。そしてジンとランは男を用意していた縄で縛り拘束する。
そしてランが男に質問をする。
「貴方が親玉ですか?」
「な、なんだお前らは!?」
「正直ホッとしました。もうし人が多かったらこの作戦は無理でしたね……」
「だからお前らは何なんだ!?」
「盜賊に名乗る名前なんてありません。なぜ人族を騙し強制労働をさせていたのですか?」
「と、盜賊だから武がいるだろ!? だ、だから武作らせてただけだ!」
「そして素材を買うお金も騙しとっていたと?」
「そ、そうだよ……」
「ふざけるな! どれだけの人が被害にあったと思ってる!? そんな理由で多くの人を傷つけたのか!?」
「し、知るかよ! 騙される奴らが悪ぃんだよ!」
その言葉を聞きジンが毆りかかろうとする。だかそれよりも早くランのビンタが男に直撃する。
「あなたは人として最低です。私のビンタだけでは罰が軽すぎます。反省すべきです」
そして男は俯き黙ってしまった。
彼らは人數でやっていた盜賊団で、今までかにおなじことを繰り返していたようだ。
普段は人目につかない家を狙ったり冒険者がいない時間に行するそうだ。
ジンたちは盜賊たちをロープで拘束し、町のギルドへ差し出しに行った。盜賊団がしていた事をギルドに報告し、それを盜賊団の連中も認め、盜賊団は皆、牢獄で監された。
その後は報酬でお金を貰いギルドを出ようとする。
すると周りから「良くやったな!」や「お前新人か! なかなかやるじゃねぇか!」などの賞賛の聲が上がっていた。素直に嬉しく思いし照れながらもギルドから出た。
「上手く行ったね! 正直こんなにも上手く行くとは思ってなかったから、しかもアジト確認だけのつもりがこんなことになるなんて……」
「そ、それは言わないでよ! 私も焦りで作戦なんて頭になくてその場のことしか考えれなかったの!」
「僕もだよ! 正直ちょっとチビった」
「え、ジンも?実は私も……」
「いや、ランもか~~い!!」
そんなコントみたいなやり取りもし、二人は笑い合う。
そして街を歩いていると助けた人族の皆が沢山の謝を伝えてくれた。
「本當にありがとう!」「命の恩人です!」「この恩は絶対忘れません!」
など多くの聲を頂いた。
そしてネインたちが泣きながらジンたちの元へくる。
「今回はありがとうございました。本當に助かりました」
「ありがとうジンお兄ちゃん! ランお姉ちゃん!」
「ネイン大丈夫だったか? 怪我とかないか?」
「うん! し首のあたりが痛むだけ!」
「そっか! 良かったな! アルタさんとハスノさんも無事で良かったです」
そんな會話をしてネインたちとは別れた。
そして二人は『暴飲暴食』へ向かいパーティーをしたのだった。
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