《冒険者は最強職ですよ?》なんか勇者に嫌われたんですけど? 12

「言うことはできないんです」

「なぜだ!?そんな力があるのになぜ隠そうとする!?」

「では、こうしませんか?僕が勝ったらこの事は話さない。セルノドさんが勝ったら話すという事でどうでしょう?」

セルノドは考える。このまま行けば勝てるのか?力が無い今勝ち目があるのか?ただ勝つ事だけを考える。そして答えをだす。

「わかった。そうしよう、ここからもう容赦はしない」

「はい、ではやりましょう」

ジンからは先程よりも力をじるオーラを纏い、セルノドはに魔法をかけて能力をアップさせる。

セルノドは、もう攻撃の隙を與えてはならない。と突進を仕掛けてジンの懐にる。

だがジンはそれに余裕で反応し攻撃をガードする。

ガードされても尚セルノドは攻撃をする手を休ませること無く攻撃を続ける。

ジンもその手數の多い攻撃にし苦戦する。ジンも何度か反撃を試みるがセルノドがそうはさせない。

両者の掛け離れた実力勝負に観客席で見ている皆はただ沈黙する。

Advertisement

「ジンは...あんなに強くなるのに私は...」

誰にも聞こえない程の聲でそう呟いた。

ランはジンの闘っている姿を見て、自分とは掛け離れた存在だと言うことを思ってしまった。

ランは拳に力をれ、ただ自分の弱さを後悔するのだった。

「ジンちゃん...」

それはダイコも同じだった。ダイコは弱かった頃のジンを知っている。この子は私より強くなることは無い。そう思っていた。だがこの決闘を見てその考えが変わる。

ダイコも同じように、甘く見ていた自分の弱さにただ後悔をするのであった。

未だに続く攻防は激しさを増すばかりであった。

先程までの攻撃速度よりもさらに速度を増していくセルノドとそれに追いつく、いや追い越すかのように強くなるジン。

レベッカはその決闘をじっくりと観察し、レベッカだけがある事に気づく。

2人とも、笑っている事に。

セルノドは魔法を常に維持しながら攻撃を続けていたため力の消耗が激しかった。

セルノドの攻撃にジンが反撃をし、それをセルノドが反応してガードする。

「...ック」

力強いジンの攻撃にセルノドは大勢を崩す。

それを見逃さなかったジンは肋に蹴りをいれセルノドを吹っ飛ばす。

「グハッ...!」

セルノドは反吐をぶちまける。

セルノドが肋を抑えて倒れ込んでいるとジンはそこへ一瞬で近寄り木刀を首元に向ける。

「これで僕の勝ちです」

その瞬間を見ていたもの誰も何も言わなかった。聲がでなかった。その誰も予想もしなかった結果に。

息をするのも忘れるほどの決闘でセルノドの執事は暫くその景を眺める。

そしてようやく決著がついたことに気づき「ハッ!」と一言発してから「勝者、ジン!」とぶ。

ジンはオーラを解き「ふぅ...いやぁセルノドさん強すぎですよ〜」と言いながらセルノドへ手を差しべる。

セルノドも「いやいや、君の方が強い。完敗だよ、君のことは聞かないでおこう」といい差しべられた手を取り立ち上がる。

そうしてその決闘が終わり皆一言も発する事無く夢でも見ていたかのような顔で闘技場を出ていく。

ジン達もジンの勝利に喜ぶ事無く闘技場を出ていった。

ジンは話しずらい雰囲気の中、どうすればいいものかと悩む。だがそうこうしているうちに宿へ著いてしまいその雰囲気のまま部屋へっていった。

「や、やべぇなぁ...俺があんな力使っちゃったから皆驚いてるよなぁ...あぁ...」

と思いながらも決闘で疲れていたため、今は寢よう。という事で眠りについた。

そのまま朝まで起きること無く寢てしまったジンは、あれ?もう朝か...皆何してるんだろ?と思い部屋を尋ねる。

初めにランの部屋へ向かいノックをするが返事がない。まだ寢ているのだろうか?

次にダイコ。同じく返事がない。

レベッカ、マーシュは起きており、「昨日は...その...どう思いました?」と聞くと思わぬ返事が返ってくる。

「ジンはものすごく長したわ!私見てて惚れてしまいそうでしたわ!」「ジンはお金集めの時とかほかの時も頑張っていたからね〜!し驚きはしたけど私もかっこいいと思いましたよぉ〜!」

ジンはその返事に、「そ、そんな惚れるだなんて、かっこいいだなんて〜、照れますよ〜!」と顔を赤くしながら答える。

「それより、ランとダイコさんはまだ眠ってるんですかね?ネインもまだ寢ている様なんですが」

「そうねぇ、まだ寢てるのかもしれないわ、もうししたら起きてくるわよ」

「そうですね!それより朝食とりました?僕昨日の夜なにも食べずに寢てしまって腹ぺこなんですよ〜」

「私はまだよ」

「私もですぅ」

「じゃあ今から朝食食べに行きませんか?」

その問にマーシュ、レベッカは頷き出かけた。

その後もジン達はダイコとランとネインを待ったのだが、部屋から出てくることは無かった。

    人が読んでいる<冒険者は最強職ですよ?>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください