《冒険者は最強職ですよ?》それは突然の出來事で 5
リベンド目指して六日目。ジン達の疲れとストレスはピークまできていた。
「お風呂りたいわ……」
「味しいが食べたです……」
「うぅぅ……また吐き気がァ……」
  三人は既に披しきっており、ペースがし落ちていた。
それでも止まることはせず、一生懸命にリベンドを目指していた。
するとようやく、凄く大きなお城が見えてくる。そう。リベンドへ著いたのだ。
「あぁ……あの建は……!? レベッカさん! もうリベンド國へっていたようですよ! あそこに見えるのは多分お城です! リベンド國へ著いたんですよ!」
レベッカは、その事を聞くと「お風呂ぉぉお!!」と言いながら、凄いスピードで駆けてゆく。
ジンも負けじと、レベッカに付いていく。その時マーシュは「ゆ、揺らさないでぇ……で、でるぅ……オエッ」と吐きそうになりながらも、なんとか耐えていた。
そして、走ること十分前。ようやくリベンド國最大の町、ベルネードルへ到著する。
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ジン達は、猛スピードで門を潛り抜け、猛スピードで宿を目指した。
町の人達も、鬼のような顔で走ってくるジン達を見て「な、なんだぁ!?」と驚きながら道を開けていった。
宿で部屋を取り、大急ぎで各部屋に設置されているお風呂へり、三人は「「「ふぅ〜! 気持ちぃ!」」」と聲を上げるのだった。
それから一時間後、一度ジンの部屋へ集まり、これからの事を話す事にした。
「間に合いましたね……正直な所、はち合わせしたら困りましたけど、運良くこれて良かったです」
「そうは言っても、あと數日で來るのでしょう?それにここを襲うとは限らないのでしょう?」
そうなのだ。実は、神はあの時、リベンド國が襲撃される。とは言ったが、それがどこの町なのかが不明だった。
このベルネードルは、リベンド國の中で一番端っこにあり、オーキ國とリベンド國の國境線のすぐ傍にある。
ジン達は、床に地図を広げながら、リベンド國の町を見ていくが、あまりの広さと町の多さに、苦悶の表示を浮かべる。
なぜ神は町を教えなかったのか? ジンはそればかりを考え、一つの答えに辿り著く。
神ばかりを頼るのではなく、自分達でなんとかしろ。という答えだ。
だが、それはあまりにも無責任で、超過酷なものであった。
二週間後、とは言ったが、殘り一週間で町を見て回るのは、出來なくはないが疲労がかなり溜まってしまい、もしもの場合に萬全の狀態で、戦闘に臨む事ができなくなってしまう。
それに、もしベルネードルが襲われるとして、それがジン達が出た後だったとしたら意味がない。
その為、ジン達は時間をかけて考える。
「どうしましょう……」
レベッカがそう言い、三人は考える。
「もし魔王幹部達が襲うとしたら、人が多い町ですよね? だとしたら、この國の中で一番大きなここの町で待つべきではないですか?」
ジンがそう言うと、レベッカはその意見に賛し、マーシュも頷いて賛の意を示す。
「でももし他の町だったら……」
レベッカが顔をしかめながら言う。
「ですが、前もそうでしたが、マッ町とレガン町では、被害の大きさがかなり違いました。それはきっとオーキ國の中で、レガン町が一番大きかったからだと思います。なので今回も大きな場所を狙うはずです」
レベッカは悩みながらも「まぁそれはそうよねぇ……」と言う。
マーシュは、特に意見を出す事はしなかったが、ジンの意見に賛していた。
話し合いの結果、ベルネードルへ殘るという事になり、いつでもけるよう三人の準備は萬全の狀態だった。
その日は、ベルネードルは襲撃される事はなかった。
次の日も……その次の日も襲撃される事はなく、一日か過ぎていく。
そしてその日は突然のやってくる。
夜、ジンは「今日も何もなかったなぁ……ここに來て四日。何事もない。このまま何事もなければいいんだけどなぁ……」
そうジンが口にした時だった。
外の方で大きな発音がなり、ジン達はすぐさま外へ出る。
外に出るとそこは火の海と化していた。
多くの住民は、悲鳴をあげながら、ジン達がってきた門とは反対の方向へ走っていく。ジン達はそれに逆らいながら進んでいく。
門の傍まで行くと、そこには多くのモンスターと、空に飛ぶ一人の男と、恐竜の様な大きさのモンスターに乗るがいた。
「お、お前は……」
「ん? ……あなたはあの時の……」
空に飛ぶ男は、前にも一度出會っているレネードだった。
ジンとレネードは睨み合い、お互いに殺気を向け合う。
レベッカもレネードの方を見ていると、マーシュがレベッカへ尋ねる。
「あの空に飛んでる人が魔王幹部ですか?」
「そうよ……それと、あの馬鹿みたいにでかいモンスターに乗ってるのも多分魔王幹部だわ」
そのからは、何をも吸い込みそうなほどに黒いオーラが溢れ出ていた……
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