ダネットは、両方の手に長剣を持ち、二、三回ほど軽くジャンプし、腰を落として全に力を込める。

その瞬間全からオーラが溢れだす。

「久しぶりに剣を握ったなぁ……。あの嬢ちゃん達はあのの魔族と殺りあうのか……ならあのデカは俺が相手するか」

ダネットはそう呟き、レベッカとマーシュへ近寄る。

「嬢ちゃんたち！　あのデカは俺が引きつける！　だから気にせずに、あのと殺りあいな！」

ダネットはそう言い、返答を待たず直ぐに、恐竜の様なモンスターをき寄せに行く。

「でかいなぁ……、それに多分強いな。腕がなるなぁ！　久々に滾ってきたぁ！！」

ダネットは、高まる興に、剣を持つ手に力を込める。恐竜の様なモンスターを、數百以上いるモンスターの方へ、き寄せた後、一度距離を取って作戦を練る。

『最初にあのデカだなぁ……あの雑魚共は何とかなるか……よし！』

ほんの數秒で作戦を立て、行に移す。

まずは恐竜の様なモンスター。

ダネットは、目にも留まらぬスピードで、足元へ近寄り、そのスピードのまま、二つの剣で足を切りつける。

モンスターは、喚き聲を上げながら暴れだし、ダネットに向けて尾で攻撃をする。

その攻撃を華麗に避け、瞬時に攻撃態勢に移る。

「この尾は邪魔だなぁ」と一言呟き、右手に持つ剣で尾の切斷を試みる。だが、尾はかなりの度で、切斷することは葉わなかった。

「っ！　くそぉ〜！　現役なら傷くらいは付けられたかも。ブランクは恐ろしい」

ぶつくさと獨り言を言っているダネットに、巨大モンスターは、お構い無しに攻撃をする。

だが、攻撃は當たりはせず、ただ地面をえぐっただけだった。

ダネットは「どうせだしこのデカの鱗とかしいなぁ……」と言い、にやりと笑顔を浮かべると、一旦距離を取り、左手に持つ剣を背中の鞘に収める。

ダネットは、右手に持っていた剣を、両手で持ち、力を集中させる。

「この技を使うのも久しぶりだかなぁ」と言うと、巨大モンスターの尾目掛けて、超速突進をする。

ダネットは、剣を振り上げながら「剣技"一刀両斷"」とんだあと、ものすごい速さで剣を振り下ろし、尾を切斷する。

尾を切斷されたモンスターは、さらに怒りが増し、奇聲をあげる。

怒り狂ったモンスターは、ダネットに集中攻撃を仕掛ける。顎を振り下ろして攻撃や、爪で攻撃。ありとあらゆるを使い攻撃をする。

だがダネットは、余裕な表を浮かべたまま、軽快なステップで、攻撃を躱していく。

雑魚のモンスター達は、近寄ってくることはせず、ただじっと涎を垂らしながらダネットを見つめていた。

ダネットは、攻撃を躱すも、あまりの手數の多さに、反撃ができないでいた。

「くそぉ！　攻撃の手數多すぎ！　避けるので一杯だよくそ！」

なんとか攻撃から逃れようと、大きくバックステップをして、後ろへ下がる。

だが、し大きく跳ねすぎ、モンスターが素早くき、ダネットの真下へ移する。

ダネットは「しまった！」と言い、著地する寸前にモンスターの攻撃を喰らう。

「くぅ〜！　今のは効いたわ……」

両手で持っていた剣で、ガードしたため、直撃はしなかったが、しダメージをける。

「でもそうこなくっちゃなぁ！？　他にも待ってるモンスターがいるからなぁ……次で終わらせる！」

ダネットは、鞘にしまっていた剣を、再び取り出し構える。

決著を素早く付けるために、先程までは余裕な表で、笑顔を浮かべていたが、ダネットは真面目な顔付きに変わる。

ギュッと剣を握りしめ、一瞬にして巨大モンスターの目の前へ移する。

巨大モンスターは、それに反応し、目の前に現れたダネット目掛けて、爪で攻撃する。

だが、ダネットはその攻撃を軽やかに避ける。その攻撃を避けた瞬間に跳躍し、鼻先まで飛び上がる。

ダネットは、二つの剣先を差させ、回転しながら鼻から顎にかけてぶった斬る。

著地後は、また直ぐに移し、右足元へ行く。

そのまま右足を切斷し、バランスを取れなくなった巨大モンスターは倒れる。

巨大モンスターは橫向きに倒れ、腹部がガラ空きになり、ダネットは、巨大モンスターの腹を一直線に斬る。

その傷口からは、大量のが吹き出し、腸が流れ出る。

激痛に踠いていた巨大モンスターは、暫くするとかなくなり、が消え去ると、アイテムとお金が出現する。

ダネットは「ふぅ……あとは雑魚たちだぁ……」と呟き、數百以上いるモンスターの大軍に、立ち向かって行った。