《冒険者は最強職ですよ?》もう守られるだけの僕じゃない 1
「……ハッ!? 俺はどれくらい寢てたんだ……? まだマーシュさんが泣いてる……って事は一瞬か」
ジンはほんの數十秒だけ気を失っていた。
「にしても中が痛いなぁ……こりゃ明日筋痛だな」
ゆっくりと起き上がり、アイテムとお金を回収した後、マーシュ達の元へ行く。
「マーシュさーん! いつまで泣いてるんですか…… ほらほら、闘いも終わった事ですし帰りますよぉ〜」
「わがっだぁ〜」
「泣きながら喋らなくてもいいですよ……」
流石にもう泣き止んで貰わないと、ジンとしても困るので、何とか泣き止ませる。
まだ、鼻をすすってはいるが、泣き止んでくれた。泣き顔も可いですよ?
ジンはダネットとレベッカを抱え、歩いてベルネードルの宿へと帰還する。
門を潛ると、當然人は居らず、ガランとしていた。
「どこに逃げたんだろう……? なんか地下施設とかあるのか? それともどこかの建に篭ってるのか……」
今はそれよりも、気絶しているダネットとレベッカを、ベッドに寢かすことが先決だと思い宿へ直行する。
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部屋へり、レベッカを寢かすと、マーシュも「疲れた。寢る」と言って、隣にあるベッドへるやいなや一瞬で寢てしまった。
まぁ疲れてたのかなぁ……。ジンは、音を立てず部屋から退室し、そっと扉を閉める。
「ダネットさんは、僕の部屋でいいか」
ダネットを、もう一つあるジンの部屋のベッドへ寢かす。
「これでよしっと。後は町の人達を探しにでも行きますか」
そして宿を後にする。
ジンは、町の人達が逃げていっただろう方向へ歩みを進め、いろいろな建の中を探ってみる。
が、誰も小さな家や小屋には居らず、ジンは溜息をつく。
「はぁ……誰も居ねぇ……やっぱ大きめの建を探るべきかなぁ……っとなると……」
この町で一番にでかい建と言ったら、外から見てもわかる大きさの、あの城しかないと考える。
「まぁ行くか。行しなければ結果はでないからな! 今いい事言ったなぁ……」
誰も聞いていないのに、自分の言ったことに心しつつ、城へ向かう。
城の前へ行くと、そのでかさに圧倒される。
「うわぁ、でっけぇ〜〜」
し張しながらも、口の扉を開き「おじゃましまぁす……」と小聲で呟きながらる。
中は凄く広い空間で、まず目に映ったのは螺旋階段だった。部屋の中央にある螺旋階段は、永遠と上へ続いており、豪華な飾りがあちこちに付いていた。
「ありぁ〜! なんじゃこりゃ。このお城高いんだろうなぁ……」
その豪華さに、ジンは心しながら、まずは今居るフロアの部屋を全て調べる。
が、誰もいない。
次、二フロア目、誰もいない。
次、三フロア目、誰もいないが、し床が汚れており、ここに誰かった形跡があった。
その後も、十フロアある他のフロアの全てを調べ盡くしたが、誰もいない。
「困ったなぁ……殘りはこの町の外しか無いなぁ……」
流石に、外を探すに気はならず、再び溜息を吐く。
「とりあえず、もう一回外へ出てみますか……」
俯きながら、螺旋階段を下り、玄関の前まで來た時だった。
「……ん? ここに不自然な程に剝き出しになっている所が……」
ジンは、不自然な程に剝き出しになっている壁をってみる。
どうやらスイッチの様だ。恐る恐る押してみると、ガシャ。という音がなり、螺旋階段の方から何やら音がする。
「こ、こんな仕掛けがあったのか……なんか異世界で本當にありそう……あ、ここ異世界だっけ」
そんなノリツッコミをして、一人でクスクスと笑いながら、螺旋階段の方へ向かう。
そこにあったのは、地下へ向かう階段だった。
「はぁーん、そういう事ね。この下に避難したと。だけどこの町相當広いし、かなり人がいたけど本當にりきるのか?」
顎に手を當て、考えながら階段を下りていくと、そこには凄く頑丈そうな鉄の扉があった。
「ここにいるのかな?」
ジンは、し強めにノックをして「誰かいませんかー?」とおおきな聲で尋ねてみる。
だか、何も返事はない。
「あれぇ? 誰もいないのかなぁ……もう一度っと……」
そして再びノックをして大聲で尋ねてみる。
だが、またも返事がない。
「空いてたりしないかなぁ……。あらら、空いちゃってるよ」
なんて緩いんだ……。と思いながらも、重い扉を開けてみる。
すると……
「だ、誰だ!!!」
った途端に、剣を持った青年がそうんできた。
「だ、誰って……えぇっと……助けに來ました?」
あれ? なんか疑問形になっちゃった。
「う、噓つけ! そんな塗れの服を著て……攫いに來たのか!?」
「へっ?」
そう言われ、ジンは自分の格好を見てみる。
服には、レネードを斬った時に付著した返りと、メルノドを毆った時に出した、手のが付いていた。
「こ、これは違うんです……いろいろと事が……」
「問答無用!!」
どうやら聞く耳を持っていない様だ……
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