《冒険者は最強職ですよ?》もう守られるだけの僕じゃない 4
握手をわした後、ダネットは家に戻って家族の安否を確認しに行くといい、宿を去った。
ジンは、あの闘いからまだ一睡もしておらず、中に疲労が蓄積していた。
「くあぁ〜! 疲れたなぁ。シャワー浴びて寢よ」
眠い目をりながらシャワーを浴び、がついた服を洗った後、ベッドへ直行し三秒で夢の世界へと旅立った。
『……あれ? ランとダイコさん……? ネインはいないの? ……それに、橫にいるのは……え? どうしたの? ランもダイコさんも……。!? 何をして!? 何してるのラン、ダイコさん!!! お前ランとダイコさんに何を!? ……おいそれはやめろ! やめろぉぉお!!』
「やめろぉぉお!! ……なんだ夢かっ……てあれ? 何の夢を見てたんだっけ? なんで俺は泣いているんだ……」
まぁいいか、と思い欠をしながら布をどかそうとする。
だが、なぜか布とは違ったのを摑んでしまう。
「っん! ……ぅぅ」
待てよ? このパターンはどこかで経験したような覚えがあるぞ?
嫌な予しかしないジンは、恐る恐る摑んでいるものに視線を移す。
「あら? ジン起きたの? それで……、貴方はそんなに私をりたいの?」
わかった。この次の展開が。これはあれだ……。毆られるか蹴られるかのどっちかだ。
ジンは諦めたかの様に「すいません。悪気はなかったんです」と言うと、レベッカは笑顔で返事をする
「ジン? わかってるわよね?」
その後は皆も想像できるでしょ? お察しの通り。鉄拳制裁ですよ。あぁ痛いのなんの。
レベッカにかなり絞られたあと、ジンは改めてレベッカと言葉をわす。
「レベッカさんはもう大丈夫なんですか? どこか痛みませんか? って言うかってしまうのはやはりレベッカさんが悪いのではないですか?」
「かなり寢てたからは大丈夫だわ。それと、なんですって? 何が私のせいですって?」
そう言いながら、なぜかシャドーボクシングを始め出すレベッカにビビり、ジンは「すいません。いつもいつもわるいと思っています」と土下座をして謝った。
もうこれからは僕のベッドにってこないでよね……
そんないつも通りの會話をしていると、マーシュが「おはようございますぅ〜」とのんびりした聲で、ジンの部屋へってくる。
そのマーシュの格好にジンは言葉を失う。
「あれ? ジンはなんでそんな顔をしてるの?」
「マーシュ。男の子の部屋にそんな格好でってくれば、誰だってそうなるわ……」
「へぇ?」と言いながら自分の格好を確認する。
そのとてつもない格好に気づいたマーシュは「ジンの変態!」と顔を真っ赤にしながらび、扉を力強く閉めた。
「まぁーた僕のせい。何も悪くない。なんで? おかしいよ」
ジンは心の中では『ありがとうございますマーシュさん。あとレベッカさんも。僕は毎日が幸せです』とこっそり謝をする。
その後、著替えたマーシュが再びジンの部屋へり、三人集まるとまずは、レベッカか気絶していた間に何が起きたのかを伝え、その次にどこへ向かうかを決める。
レベッカは、自分が気絶していた間にそんなことがあったのかと、し自分の弱さを噛み締める。が、すぐに気持ちを切り替え、今後の方針について話し合う。
「ねぇジン。貴方さっき神と喋れるって言ったわよね? それで次の襲撃場所とか聞けないの?」
「あの時は神様から聲を掛けてきましたので……僕から喋りかけるにはどうすればいいのかわからないです」
「あなたのその"神の加護"を使ったら喋れるようになるとかじゃないの?」
「う〜ん……わからないですがやってみます」
ジンはそう言い、"神の加護"の力でオーラを纏うい「神様〜? 聞こえますか〜?」と尋ねてみる。
するとなにやら騒がしい聲が聞こえてくる……。
『いけぇぇぇえ!!! あっ、何してるの私!? 違うそこじゃ……ああああああ!! やられだぁぁ』
「あ、あのぉ……神様……聲がダダれなんですけどぉ……もしかして、ゲームしてます?」
『くっそぉぉ! まだ負けてないぞぉ! おらおら……あ、ピザ屋さんきた! はいは〜い、ちょっと待ってて〜』
「何してんすか!!!! このバカ神! 神の世界にピザ屋さん!? 神の世界でゲーム!? 働けこの馬鹿!」
『はぁぁぁあ!? 誰が馬鹿よ!! こっちはピザをけ取らなきゃならないのと、ゲームをしなきゃいけないという大事な使命があるのよ!』
「はぁぁあ!? そんなことしてるとこれから神様の事は『バカ神』って呼びますからね!」
『やめて! そんな変な名前はやだ! お願い許して……このゲーム終わったら話すから待ってて……ね?』
「ね? じゃねぇぇぇぇえ!!!!」
レベッカとマーシュには神の聲は聞こえては無かったが、ジンの反応を見て「「使えない神なのね」」と一言呟くのだった……。
【書籍化】雑草聖女の逃亡~出自を馬鹿にされ殺されかけたので隣國に亡命します~【コミカライズ】
★2022.7.19 書籍化・コミカライズが決まりました★ 【短めのあらすじ】平民の孤児出身という事で能力は高いが馬鹿にされてきた聖女が、討伐遠征の最中により強い能力を持つ貴族出身の聖女に疎まれて殺されかけ、討伐に參加していた傭兵の青年(実は隣國の魔術師)に助けられて夫婦を偽裝して亡命するお話。 【長めのあらすじ】高い治癒能力から第二王子の有力な妃候補と目されているマイアは平民の孤児という出自から陰口を叩かれてきた。また、貴族のマナーや言葉遣いがなかなか身につかないマイアに対する第二王子の視線は冷たい。そんな彼女の狀況は、毎年恒例の魔蟲の遠征討伐に參加中に、より強い治癒能力を持つ大貴族出身の聖女ティアラが現れたことで一変する。第二王子に戀するティアラに疎まれ、彼女の信奉者によって殺されかけたマイアは討伐に參加していた傭兵の青年(実は隣國出身の魔術師で諜報員)に助けられ、彼の祖國である隣國への亡命を決意する。平民出身雑草聖女と身體強化魔術の使い手で物理で戦う魔術師の青年が夫婦と偽り旅をする中でゆっくりと距離を詰めていくお話。舞臺は魔力の源たる月から放たれる魔素により、巨大な蟲が跋扈する中世的な異世界です。
8 195音楽初心者の僕がゲームの世界で歌姫とバンドを組んだら
その旋律はとても美しかった 『マセレナードオンライン』という、軽音楽を主軸としたオンラインゲームに出會った僕は、そこで初めて音楽と觸れ合う。そんな、何にも分からない僕が歌聲に引き寄せられある女の子に出會った。その少女はゲーム內では歌姫と呼ばれていて、そんなことも知らずにバンドを組まないかと尋ねてしまう。斷られる覚悟でいたが、まさかのバンドを組むことになる。果たして僕はこの先どうなるの? VRMMOと軽音楽をかけあわせた少し変わった物語が、今ここに始まる
8 85天下界の無信仰者(イレギュラー)
三體の神が神理(しんり)と呼ばれる法則を作り出した世界、天下界(てんげかい)。そこで人々は三つの神理のいずれかを信仰していた。 そんな神が支配する天下界で、唯一の無信仰者である神愛(かみあ)は生きていた。友達もおらず家族にも見捨てられた神愛。 しかしそんな彼へ少女ミルフィアが現れた。輪廻する運命によって二人は出會い新たな戦いが始まる。 これは新たな神話。 神の秩序を揺るがすイレギュラー、ここに開幕! 神律學園編 入學生としてやってきた無信仰者の宮司神愛。しかしそこは信仰者ばかりの學園だった。クラスメイトからの冷たい対応に孤立する神愛。そんな神愛には唯一の味方であるミルフィアがおり彼女だけが心の支えだった。しかし彼女は奴隷であろうと頑なに譲らない。彼女と友達になろうと神愛は行動するがそれには信仰者である恵瑠や天和、加豪の協力が必要だった。果たして神愛はミルフィアと友達になれるのか? そしてミルフィアの正體とは一體なんなのか? 神律學園編ではキャラクター関係や世界観、設定などを明かしていきます。 慈愛連立編 突然神律學園が襲撃を受ける。それは恵瑠を狙ったゴルゴダ共和國の正規軍だった。なぜ恵瑠が狙われるのか。そして恵瑠に隠された真実とは? 神愛は友を守るために戦う。そこには二千年前から続く天羽(てんは)の悲願と六十年前ある約束をした一人の男の思いがあった。慈愛連立編ではサブヒロインである恵瑠にスポットを當て物語が展開していきます。また作品の歴史を掘り下げキャラクターや物語に厚みを持たせていきます。 またコメントやいいねもぜひぜひお願いします。作者のモチベーションにも繋がりますし數が多いと見栄えがよくなり他の読者にも見てもらえるようになります。「コメントを書くのはちょっとな〜」ていう人はいいねだけでもいいのでぜひ押していってください。
8 102不良の俺、異世界で召喚獣になる
あるところに『鬼神』と呼ばれる最強の不良がいた。 拳を振るえば暴風が吹き荒れ、地面を踏めば亀裂が走る……そんなイカれた體質の不良が。 その者の名は『百鬼(なきり) 兇牙(きょうが)』。 そんな兇牙は、ある日『異世界』へと召喚される。 目が覚め、目の前にいたのは――― 「……あなたが伝説の『反逆霊鬼』?」 「あァ?」 兇牙を召喚した『召喚士 リリアナ』と出會い、彼の運命は加速していく―――
8 57究極の捕食者 ~チート融合スキルで世界最強~
七瀬素空(ななせすぞら)が所屬する3年1組は、勇者スキルを持つ少女に巻き込まれる形で異世界に召喚される。皆が《炎魔法》や《剣聖》など格好いいスキルを手に入れる中、《融合》という訳のわからないスキルを手に入れた素空。 武器を融合させればゴミに変え、モンスターを融合させれば敵を強化するだけに終わる。能力も低く、素空は次第にクラスから孤立していった。 しかし、クラスを全滅させるほどの強敵が現れた時、素空は最悪の手段をとってしまう。それはモンスターと自分自身との融合――。 様々なモンスターを自分自身に融合し自分を強化していく素空は、いつしか最強の存在になっていた――。 *** 小説家になろうでも同様のタイトルで連載しております。
8 96ゆびきたす
『私達は何処に心を置き去りにしていくのだろう』 高校生活二年目の夏休みの手前、私は先輩に誘われてレズビアン相手の援助交際サイトに書き込んだ。そこで初めて出會った相手は、私と同じ學校の女生徒だった。心の居場所を知らない私達の不器用な戀の話。
8 125