《冒険者は最強職ですよ?》どうしてこうなった? 6

「ジンー! 次は私と天風呂へ行きましょう!」

「わ、わかりましたから〜! に腕を埋めないで〜!!!」

かぁー!! 周りからの視線が痛い! ごめんなさいごめんなさい……こんな僕がこんなに綺麗な人と……。

そして、天風呂の場所へ著く。

「さぁ著いたわ。ジン、奧へ行きましょう!」

「え!? 奧は……」

レベッカさん!? そこの看板に人限定とかいてありますよ!? 僕達そんな関係でもないですし、まずレベッカさんと僕なんか不釣り合いですよ!? レベッカさんはもっとイケメンで優しい人と行くべきで……

「監視員の人が來ましたよ!?」

「問題ないわ!」

「ここは人限定なのですが、大丈夫ですか?」

「問題ないです。私達仲がいいのですよ?」

「そうですか。ならどうぞ」

この時、ジンは助けてと目で送るがなぜか監視員は無視をする。

この時、ジンはなにもじなかったが、監視員にはじていた。

『あの目はやばい。多分通さなかったら殺されてる。怖すぎるよあの人……目は笑ってるのに……連れの男の人は可哀想に……』

「ほら見なさい! 二人だけのお風呂よ!」

「レベッカさんはどうして僕となんかりたいんですか!?」

「そ、それは別にいいじゃない! 人にこの格好が見られるのが恥ずかしいからよ!」

「ああ! 今の噓ですね!? 本當は僕にイタズラをしようとしてるんですね!? そうはさせませんよ!?」

「確かに噓だけどもどうしてそうなるの!?」

ジンの鈍さにレベッカは呆れる。

レベッカは、せっかく二人にまでなって楽しもうと思ったのに、肝心のジンが全く気づいておらず、湯に浸かっている時も警戒され、何も楽しめかなかった。

二十分程り、天風呂のコーナーから出ると、突破エレンが二人の目の前に現れる。

「レベッカさん。貴方さっき人限定の天風呂にりましたね?」

「ぎくっ!」

「マーシュさんは今はマッサージをしてもらっています。もしばらしてしくなければジンさんを貸してください」

「そう簡単に……」

「ユニークスキルの事もですよ?」

「わかった。だからやめて!」

「よっしゃ!」

「さぁ、ジンさん行きますよ!」

僕に確認は取らないんですね。もういいです。そんなに皆して僕とりたいの? なんで? 全くわかりません。

次にジンが引っ張られながら來たところは、浴剤を使ったお風呂だった。

「ここは私たちウルフやを持った種族の方達に人気があるんです。一人では中々れない雰囲気だったので……」

「あぁそんなことか! なら大丈夫ですよ!」

「本當!?」

「えぇ、りましょう!」

『多分これは本當の意味を理解していないやつです……どうしてこうも鈍なのやら……』

これぐらいの理由ならいくらでも聞いてあげるのに! 皆理由を言わないからだめなんだよ。

エレンの思っている事と、ジンの思っている事は全く違う。だが、エレンは一緒にれるだけでも嬉しかったので、まぁ良しとした。

それから暫く湯に浸かる。

その後も、マーシュやらレベッカやらエレンやらにジンは振り回され、気持ち良くお風呂に疲れることなどなかった。

そして、ほとんどのお風呂場を回ったあと、本命の超治療の湯へ行く。

超治療の湯の場所まで行くと、キラキラと輝くお湯に、たくさんの人がっていた。そして、そのお湯に浸かっていたほとんどの人が満足気な顔をしていた。

振り回されてクタクタになっていたジンは、もうその満足気な顔をしながらお風呂にっている人姿に我慢出來ず、お風呂へ先走る。

「あぁジン! 先に行くなんてずるい!」

それからレベッカ達も後ろから付いていく。

ジンは、お風呂にそーっと溫度を確かめながらり、肩を沈める。

その瞬間、全から疲れが消えていき、闘いの際にできて治りかけだった傷もみるみるうちに治っていく。

「すごい……疲れが取れるし傷も治る……」

それに続いてってきたレベッカ達も、その絶大な湯の効果に心する。

そして、時間を忘れて長い時間湯に浸かる。

その後は、お風呂場から一旦離れ、それぞれ浴に著替えたあと、宿で夕飯が出ると言っていたので戻ることにした。

「はぁ〜! 気持ちよかったですね!」

「そうね! 明日は他の溫泉にも行ってみましょう!」

「そこは一人で回ってもいいですよね?」

「「「だめよ!」」」

「ですよねー。なんかわかってました」

一人でくことを規制されたため、ジンは項垂れながら宿へ帰るのであった。

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