《冒険者は最強職ですよ?》もう負けない 4

「おぉ怖い怖い! そんな殺気を向けられたら怖いねぇ!?」

「お前は、俺が殺す。魔王の力? それがどうした? そんな余裕ぶってたらお前……」

そこまで言い、ジンは、鞘に収めていた剣を持ち、その手に力を込め、勢い良く地面を蹴る。その場に突風が巻き起こり、レッド達は思わずを屈める。

『な、なんだこのスピードは!?』

皆は驚き、ただ呆然と立ち盡くす。

ジンは不敵に笑っている、ムルドの目の前まで一瞬でき、目の前で「死ぬぞ?」と本気の殺気を向けながら、剣を振るう。が、それをムルドは、片手でけ止める。

「なっ!?」

「甘い。甘いですよぉ!!」

ジンは間髪れずに、もう片方の剣を振るう。だか、それもムルドは、空いている手で簡単にけ止める。

「死ねぇ!!」

「グハッ……!」

ジンは、腹にムルドの蹴りを暗い、後方へ吹っ飛ぶ。

すぐに勢を立て直し、地面に著地した瞬間、すぐに地面を蹴って、再びムルドの元へ向かう。

「そうだ!! どんどんの來いぃ!」

ムルドはそうび、両手を広げて笑っている。ジンは、「うわっ、頭おかしいぞアイツ……」と呟きながら、ムルドの目の前で止まり、右手に持つ剣で、頭上から真っ二つに斬ろうとする。だが、それは右に躱される。

「掛かったな……」

「なに? ……うわっ!?」

ジンのその剣での攻撃は、実はフェイク。右にわざと避けさせ、そこを狙うと言う作戦だ。それに、見事引っかかったムルドは、もろに脇腹にジンの回し蹴りを食らう。

「もう一発!」

「ヌワッ……!」

ジンは、脇腹を抑えていたムルドに、もう一発強烈な蹴りを顔面にお見舞する。ムルドは後方へ飛んでいき、地面に転がる。

「なんだ? 魔王の力とやらも大したもんじゃねぇなぁ? それが本気か?」

「いい気になるなよ! クソガキィ!」

「確かにさっきよりは強い。だが僕よりは弱い。そういう事だろ?」

「たかがラッキーパンチを二発れただけで調子に乗るなぁ……」

「キックだけどな?」

「チッ……クソガキィー!」

そうぶと、頭に管を浮かび上がらせながら、ジンへ全力で突進をする。その早さに、ジンは避けきれず後方へ押されていく。

「クソガキがぁ! テメェは私が何としてでもぶっ殺してやる!」

「クッ……こいつ突進強すぎじゃね!? ……んにゃろ!」

ジンはムルドの背中に、両手てを組んで、勢い良く毆りつけ、ムルドを地面に叩きつける。

それから距離を取り、一度深呼吸をして、息を整える。

「まぁ今のところは五分五分だなぁ……それよりもし僕のほうが上か? ……まぁいい、とりあえず殺す」

ムルドがゆっくりと立ち上がり、ジンに殺気を向け、それに対し、ジンも同じく殺気を向ける。

『ジンは……どうしてあの力を……』

『私は何となくわかるわぁ?』

「それは何なんですか? ホワイトさん」

ホワイトは、一旦皆の顔を見回したあと、淡々とした口調で喋り出す。

『まず初めに、普通はあんな力は絶対に手にらない力のはず。でもそれをジンが持っている。という事は、何らかの形で、ジンの中に、レッドの細胞がったってことになるわ。それもかなり大量に』

「何らかの形でジンのの中に細胞がるって……まさかっ!?」

そこで、エレンとへレーナが聲を合わせて驚く。

『なになに? なんか知ってるの? エレンちゃんにへレーナちゃん』

「いや、あのですね? 前に一度ジンとレッドさんが、あつ〜いキスをしてた事があってですね?」

『…………』

『うむ。あれは良いものだったな。できればまたしたいなぁ!』

『レッド……貴方、まさかとは思うけど、子供作ったりしてないわよね?』

『してない。だが、しいとは思っている。ジンと我の子供だ。間違いない最強になるぞ!』

「「「「それは許しません!」」」」

『私からも言っとくわ。もし作るなら、心から好きになってからにしなさい?』

「「「「いえ! ジンの子供は私が産むの!」」」」

『なんだ、なら皆で産めば良いでわないか!』

「「「「そ、その考えがあったか!!」」」」

その話し聲は、ジンに屆いていて、ジンは顔が真っ赤に茹で上がっていた。ムルドには聞こえてないらしく、ずーっとジンを凝視したままかない。

あの人達、この闘いが終わったあと絶対ぶん毆る。これは決定事項。しかもこんなやばい時に、変な話してた事も怒ろう。よし、なんかイライラしてきたから、アイツぶん毆ってスッキリしよう。

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