《冒険者は最強職ですよ?》もう負けない 5

ジンとムルドは、向き合ったまま暫くの時が過ぎる。両者一向にかず、お互いを睨み合ったままだ。

ジンは、何があるか分からないため、迂闊にはくことが出來ず、様子を見ていることしか出來なかった。

何をアイツはぼーっとしてるんだ……力の集めすぎで壊れたか? いやでも、俺を睨んでるし、時間も経ってることからそれはないか。だがなんだ……この嫌なじは……嫌な予がする……。

それからもう暫く経つが、ムルドは一向にかない。そのため、ジンは自分から攻撃を仕掛けても大丈夫なのでは? という結果にいたり、足に力を込める。

よし、相手からこないなら自分から行って、早く蹴りを付ける。ここからは魔王軍との勝負がまだあるんだ。神様とランを助けないと!

ジンは、力強く地面を蹴り、一瞬でムルドの目の前へとる。ムルドは、全くく様子が無く、完全に無防備だ。

取った!!

そう思い、右拳がムルドの顔面に當たる寸前だった。

ジンの腹部に痛みが走る。そう思うと、ジンは後ろへ飛ばされていた。

「いっ……何が起きた!?」

ジンには分からなかった。今のジンは、かなり強い。だがそのジンでも、何をされたのか分からなかった。

著地し、腹を抑えながら片膝をつく。顔を上げ、ムルドの方を見ると、何やらフラフラと歩き出した。

な、なんだ? 力の暴走か? だが、そうだとしたら発狂や、それなりの作を見せるはず……だが、フラフラ歩く以外特に何も無いぞ……

ムルドが一旦歩くのを止め、數秒すると、頭を左右に振って、額に手を抑え、喋り出した。

「危ない危ない……危うく狂気に呑まれる所でした……だけども、今、私はわかる。先程よりも強い力をじる。力が適応してきた……」

力が適応だと!? あれでまだ本気じゃなかったのか!? 有り得ないだろ……。

「さて、気を取り直して、闘いを始めましょうか。今の私は先程よりも強いですよ?」

「あぁ、そうらしいな。確かにお前からはじるよ、邪悪な気を」

 

「これはこれは、ありがたきお言葉」

かなりやばい……

「今の私はかなり強い! わかる……わかるぞぉ……貴方のオーラは燃えるように赤い……なら私は、先程よりも黒いオーラ! そう! この世の全てを呑み込んでしまうかよ用な、ブラックホールの用な黒!」

な、なんなキャラがおかしくなってねぇか?

そうムルドがぶと、ムルドから禍々しい程に黒く、また、本當に呑み込まれるのではないかと、錯覚してしまうような、黒さのオーラをに纏う。その瞬間、ジンはその姿に恐怖した。

なっ……!? なんだよこの恐ろしいほどの力と気は……これでまだ魔王幹部だろ!? 魔王となったらどうなるんだよ……。

だが、そこで怯んでいては皆を守れない、と思い、ジンは自分の頬を二度叩き、恐怖を逃がす。

「フハハハハハハ!! 漲る力! 溢れ出すオーラ! 素晴らしい、実に素晴らしい!」

「確かに、お前はすげぇやべぇよ……だがな、たかがオーラ纏ったくらいで図に乗るな?」

「そんな減らず口を叩けるのも今のうち! もう闘いたくてたまらない! 行きますよぉ!!」

「來い!」

ジンが挑発気味にそう言うと、ムルドは両手に魔法を発し、拡大していく。

「げっ!? あんなでけぇ魔法あんの!?」

「フハハハハハハ!! 今の私なら何でもできる! こんな魔法、私にかかれば簡単に発できる!」

「あれはやばいぞ!」

「消し炭になれぇぇぇぇえ!」

そう言いながら、真っ黒に染まったその巨大な魔力弾が、ジンに襲いかかる。

まずい! レッドさん達は……!

そう思い、後ろを確認すると、レッドが導して、皆を城の中へと避難させていた。

良し、あれなら大丈夫だ。僕はこれを弾き飛ばして、城に當てないようにしないと。

ジンは、地面に腳を埋め、を固定できるようにし、剣をしまって、両手を開いて「ばっちこぉぉおい!!!」とぶ。

ムルドは、魔法を放ちながら、とても狂ったようにんでいた。

「死ねぇぇぇぇぇ!! これでしねぇぇぇぇえ! もっともっと魔法を強くしなけりゃなぁぁぁあ!?!?」

「あぁ!? これ以上でかくすると流石に僕でもきついよ!?」

「フハハハハハハハハハハハハ!!!」

笑いながら、ムルドは魔力弾を拡大させていき、かなりの大きさとなり、ジンへと向かっていく。

えぇい! こうなったら一か八かだ! 上に弾き飛ばしてやるわ!

殘り數メートルまで、魔力弾が近寄ってくると、ジンは、腕を前方で組み、バレーで言うところの、レシーブをけるような勢に変える。

そして、ジンは再びぶ。

「ばっちこぉぉおい!!!」

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