《冒険者は最強職ですよ?》魔界に乗り込みます! 10
『最終確認だ。場所はオーキ國の最南端だ。あそこは行ったことはないだろ?』
「そうですねぇ……行ったことは無いです。まぁオーキ國にはいた事はあるんですけど、そこには言ったことはないってじですね」
というか、案外近くにあったのか魔界の門……それを知らないでオーキで過ごしてたって……怖すぎる。
『そんな事はいい。今は戦いの事だけ考えろ。門から出てきたところを叩くんだ。二手に分かれて挾み撃ちになる形でな』
「わかってますよ。ですが、そう上手く行きますかね……」
『行くに決まってる。なんたって、我が考えた作戦だ。このブラックに、死角はない』
「ほ、ほぅ……」
まぁ確かに、ブラックさんが建ててくれた作戦なら心配はない。だけど、どうしてもレッドさんのチームが心配だ……いくらレッドさんが居るとはいえ、皆。心配だ。
『そう心配するな。なぁに、レッドとホワイトは相抜群だ。あの二人にかかれば勝てるものなどそういないだろうよ』
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「ですね。僕を鍛えてくれたレッドさんだ。何も心配はいりませんね!」
『むしろ、我は自分の方が心配だ』
「それこそ杞憂ですよ! 僕はあのレッドさんに鍛えられたんです。任せてください!」
『自分の心配は後か……ふっ、まぁいい。頼もしいわ』
それから暫く、沈黙のまま飛行が続き、かれこれ一時間が経つ。今日はやけに暗い。これは普通に天気が悪いのか、あるいは……
さらに時間が経ち、張で押し潰れそうになってるマーシュとエレンを見て、張を解そうと、和やかに喋っていると、ブラックが靜かな聲で言う。
『著いたぞ。著地する、気を引き締めろ。もう門は開いている、いつ來てもおかしくないからな』
その言葉に、マーシュとエレンは唾を飲み、ジンはぎゅっと拳を握った。
いよいよ始まる。今までで一番最悪で、最後の闘い。僕達は、この勝負に勝たなければならない。
ブラックが著地し、続いてホワイトも著地する。全員が揃ったところで、顔を見合わせ、気合をれてから、それぞれの待機場所へと向かう。そこは、森の口のような場所、奧には無數の木々が広がっている。かなり薄暗い。
ジン達は、その森の影に隠れ、魔界の門から出てくるのを待っている。そして、それはすぐに始まる。
じーっと見て待っていると、一匹の犬のようなモンスターが、門からひょっこり頭を出す。何か匂いを嗅いだ素振りを見せると、そのモンスターは、全を現す。なのん変哲もない、ただの犬にしか見えなかった。
ジンは、聲を抑えてブラックに尋ねる。
「ブラックさん、あれ、なんですかね? ただの犬にしか見えないんですが……」
『あれは……まぁ見ていれば分かる。……ほら、あれが本の姿だ』
「……あれ、は……」
その犬は、門から出た瞬間に、その姿を変えていく。が長していき、のは茶から黒へ、首は三つに分裂し、邪悪なオーラをに纏う。
『そう、あれこそ本當の姿、ケルベロスだ』
「ケルベロス……ッ!! 門から続々と!」
『始まるぞ! 準備しろ! そして、ある程度出てきたら叩け!』
ジンは、裝備していた両手剣を持ち、靜かに息を呑む。
続々と魔王軍が姿を現し、その數はざっと千。それも、全てモンスターだ。ケルベロスの他にも、かなりの強敵がちらほら見える。
そして、ある程度出てきたのか、それ以上はもう出てこない。それを見計らい、レッドの雄びの合図で、木影から飛び出して行く。
こちらに気づく暇を與えず、ジンは一番近くにいたモンスターの頭を、両手剣で切り裂く。鮮が吹き出し、そのモンスターは力なく倒れる。
それが戦闘開始の合図となり、一斉にモンスター達が奇聲をあげながら飛び込んでくる。
「戦爭の、始まりだ。覚悟しろ魔王軍」
ジンのチームは、助けに行ける範囲に散らばり、敵の數を減らしていく戦法だ。それに対し、レッド達は、四人固まってどの方角から來られても大丈夫なように、固まって闘っている。レッド、ホワイト、ブラックは、龍の姿だ。
數で勝る魔王軍。だが、それを、ものともしないジン達。この闘いの、勝敗は、ジンに掛かっている。この思いは、その場の誰もが思っている。
「僕が頑張るんだ。でなければみんな死ぬ。そのくらいの気持ちで行かないとこの闘いには負ける。なら、僕が命にかえてもみんなを守り抜く。そして、神様とランを救ってみせる!」
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