《ガチャって召喚士!~神引きからはじめる異世界ハーレム紀行~》第三話 ステータスチェック

「――えっ!? ――なに?!」

アリサは俺にいきなり後ろからおっぱいをつかまれて困している。それをいいことに俺はつかんだ右のおっぱいを一みする。……むにゅっとしたが心地よい。

ああ、俺、生きててよかった。

「――――!!!」

アリサは何をされているのかを理解したようで、ハッとした表を俺に向ける。

「……あ、あんたねぇ」

アリサは顔を高させ、怒りからか、恥ずかしさからか聲は震えている。

「許さないんだからーーー!」

アリサは後ろに居る俺に回し蹴りを放った。

「うげっ!?」

アリサのおっぱいに夢中となり油斷していた俺は、蹴りをもろに顔面にけてあえなく撃沈してしまった。

――――――――――――――――――――

目が覚めると、俺はローザのユニコーンによるヒーリングをけていた。パイタッチに功したところまでは良かったけど、反撃を食らうなんてまずったな。

これって結局勝負はどうなったんだろう? 俺の負けか? でもライトニングハンドは炸裂したしな。引き分けってところだろう。

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勝手に納得している俺の橫からシルヴィアがテクテクと歩いてきて、怪我をしている顔に手を當てた。

「……わたしも……やる」

シルヴィアはそう言うと、ピクシーを呼び出してローザと一緒にヒーリングをかけてくれた。……まだ全然話せてないけど、この子はきっと良い子だ。

「――アリサ! ナイスな蹴りだったぜ! それだけ強けりゃ十分だ。明日この三人でダンジョンに行こう! そしてちゃっちゃと初級冒険者からぬけだしちゃおうぜ」

俺は痛む傷を抑えながら、一杯明るく聲をかけた。

「……いや、わたしはまだオッケーとはいってないんだけど」

アリサはまだ怒っているようだ。當然といえば當然か。

「――まあいいわ、あんたを途中見失ったのはわたしのが弱かったってことだし。格はともかく、あんたの実力は認めるわよ。明日、ダンジョンの前で待ってればいいわよね?」

渋々ながらパーティーに加わることを認めてくれたようだ。

「……シルヴィアも……待ってるね」

「――おぅ! それじゃあ晝にダンジョン前に集合で!」

俺たちは約束をわすと、軽く手を振ってからその場を後にした。

「ローザさん。今日は付き合ってくれてありがとう!」

夕暮れの並木道、帰りはローザと二人きりで歩いている。

「いいってことよ! 面白いものも見れたしね! ――ふふっ、私ともパイタッチかけて勝負してみる?」

ローザはいたずらっぽく笑った後に、パツンパツンに膨らんでいるをこちらに向けて強調してくる。

ごくっ――。なんてらかそうなおっぱい。――でも今日はアリサのを堪能できたし、あまりがっつきすぎるのもなんというか品がないよな。

今までの行で品もなにもあったもんじゃないってのは句だ。てかすでにオーディンは使っちゃったから、勝負に勝てる保証もないな。

「……今日はやめておきます。自信もないし」

家でスマホゲームばっかりやってたから、素の運能力には正直言って自信がない。ステータスはたいしたことないってローザに言われてたのもその証拠だ。

……ん? そういえばステータスって?

「ローザさん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

「ん? どしたの?」

「最初に會った時に俺のステータスは平凡だって言ってたよね? ステータスってどうやったらわかるの?」

「ああ、そのことね。それは私の召喚が関係してるの」

そういうと、ローザはまばゆいを放つ大きな鳥を召喚した。

ほえー、なんだこの召喚? こういうときはルーペだな。俺はポケットからルーペを取り出して構える。

『SSランク召喚獣 ホルス』 ●●〇〇〇

古代王の化である神鳥。全てを見通す目を持つという。

加護をけたものは、相手のステータスが見えるようになる。

【召喚持続時間:∞】

「すっごい便利そうな能力だな……。それにしても召喚持続時間が無限∞ってどういうこと?」

「一般的に召喚は一日に一回しか使えないという話はしたわね? だけどホルスは何度でも召喚できるのよ」

「へー、そうなんだ。それじゃあ俺のステータスがどんなふうに見えてるのか教えてよ」

「いいわよ。ちょっとお待ちなさいね。」

ローザはどこに持っていたのか、紙とペンを取り出して俺のステータスをささっと書き出している。

「――お待たせ、こんなじよ!」

ローザは紙を両手で広げて俺のほうに向ける。

押上 優斗おしがみ ゆうと

生命力■■■□□

パワー■□□□□ スピード■■□□□

魔力 ■□□□□ 幸運 ■■■■■

「ふーん、やけに幸運に偏ってるなぁ。それにしてもパワーと魔力ってこれ最低値か……?」

「そうねぇ、幸運は高いんだけど、その他のステータスは初級冒険者の平均値くらいよ。でも冒険を進めていくうちにレベルアップして強くなっていくから、そんなに焦らなくても大丈夫!」

こんな便利能力をローザさんが持っているなら、アリサとシルヴィアのも見てもらうんだったな。

たとえステータスが低くてもあの二人はパーティーに加えただろうけど、個々の戦力を把握しておくことは大事だからな。

「……と、そろそろ教會に戻らないと。ちょっと事務作業が殘ってるのよね」

ローザは服から時計を取り出して言った。

「あ、ごめん。いろいろと馬鹿なことやってたせいで遅くなっちゃったね」

「いや、いいのよ。これはこれで大事な仕事だからね」

ローザは俺のほうに笑って語りかけてくれた。

「ちなみに私は明日からシスターとしての通常業務に戻るから、ダンジョンまではついていけないけど大丈夫? お姉さんがついてないと心配?」

「だ、大丈夫だってば! でもまた手開いたら助けてくれよ?」

「うん、よろしい。……いい? 明日はこの地図に書いてあるところに行くのよ! 期待してるんだから、しっかりと頑張ってきてね!」

「うぃっす!」

ローザが教會に帰るのを見送り、それから自分の宿に帰った。

俺は部屋のベットに寢転び両手でびをした。……明日からダンジョンか。

ダンジョンでたくさんお金を稼がなきゃな。そしてまた教會でガチャを引こう。俺はそんなことを考えながら眠りにつくのであった。

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