《ガチャって召喚士!~神引きからはじめる異世界ハーレム紀行~》第十六話 いざ、クエストへ!

俺はローザと二人で教會に向かっている。ギルドメンバーが五人揃ったので、ギルド登録の手続きをしに行くのだ。

「ついに念願のギルドかぁ。長かったような短かったような……。こっからはクエストで稼ぎまくれるぜ!」

俺は嬉しさのあまり、スキップしながら歩いている。

「あのね、ユート君。ウキウキのところわるいんだけど、そこまで期待しないほうがいいわよ」

ローザは苦笑いをして俺に言った。

「えっ!? なんで?」

「……クエストで稼げるお金は一回につきせいぜい五千ソルくらいだから、ダンジョン攻略に比べるとないものなのよ。クエストはダンジョンに行く合間や、怪我などの事があってダンジョンに行けない人が食いぶちを稼ぐためにやるのが主流になっているわね」

「……そうなのか。でもダンジョンに行く合間にもできるなら、なくとも今よりは稼ぎを増やせるな!」

俺はしがっかりしつつも、前向きに考えることにした。

「そうね、ちゃんと毎日やればそこそこの足しにはなると思うわよ。……と、そろそろ教會に著くわね」

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俺たちが話をしていると、目の前に教會が見えてきた。教會に最後に行ったのは、ローザをパーティーに無理やり引き込んだ時だったはずなので、約三週間ぶりの來訪である。

「神父様ー! シスターローザ、ただいま戻りました」

教會にりローザが呼びかけると、控室のドアが開き神父が姿を現した。

「おお! ローザにユートではないか。貴殿らの活躍は耳にしておるぞ、なんでもクラーケンを討伐したそうじゃないか」

「そうよ、ユート君とっても凄かったんだから。クラーケンを切って燃やして大活躍よ! 神父様にも見せてあげたかったわ」

ローザが誇らしげに言った。……あんまり褒められると照れるのでやめてしい。

「うむ、ユートとアリサ、そしてシルヴィアの三名はそう遠くないうちに上級冒険者に任命されるであろうな」

初級冒険者から中級冒険者に上がるための條件は、ヤヌアル神殿でトロールを倒すことだったが、上級冒険者や練冒険者に上がるための條件は全く違うものらしい。

ローザに聞いたところによると、ダンジョン攻略やクエストの実績をもとにして教會が判斷し、昇格させるかどうかを決めるみたいだ。

「……して、今日は何用で參られた? 近況報告の為だけに來たのではあるまい?」

「はい、今日はギルドの登録をしたくて來ました!」

俺が答えると、神父はローザのほうを見て言った。

「……ギルド登録の條件は満たしているのだろうな?」

「ええ、勿論よ。ホームポイントもあるし、メンバーも五人揃っているわ」

神父は納得したように頷くと、

「ならばここにギルドの登録報を書き込むのだ」

と言って一枚の用紙を俺に手渡した。

「えっと……。ギルド名だって……?」

俺はその登録用紙に書かれている項目を見て悩んでしまう。ギルド名を付ける必要があるなんて聞いてないぞ。

「あー、ギルド名は登録に使う便宜上のものだから、適當に書いちゃって構わないわよ」

俺の筆が止まっているのを見て、ローザがフォローする。

「そうなんだ、それなら……」

俺は筆をかし、ギルドネームの欄に『ユートとその下僕たち』と書き記した。普段は俺がみんなの下僕みたいな扱いをされているから、こういうところぐらいは反抗させてもらおう。

俺は全ての欄に記を終えると、神父に登録用紙を手渡した。

「ふむ、問題なさそうだな。それではギルドの登録を正式に許可しよう」

結構あっさりと決まるもんなんだな、拍子抜けしてしまった。

「ところで神父様、クエストってどうやってければいいんですか?」

俺は一番肝心なことを質問する。

「それならそこのローザが詳しいから、聞いてみると良い」

俺がローザの方を見ると、ローザはこほんと咳ばらいをして説明を始めた。

「クエストをけるには、クエスト集會所に行く必要があるわ。場所はユート君がこの世界に初めて降り立った場所、噴水のある広場のすぐ近くよ」

……ああ、あの場所か。俺は軽く頷いて、話の続きを聞いた。

「でね、そこにいる付の人からクエストの一覧を貰えるから、それを見てやりたいクエストを選んで付に伝えればOKよ!」

「了解! それじゃあ早速クエスト集會所に行ってみようかな。ローザもこのまま行けるか?」

「……今日は久々の教會だから、シスター仲間に挨拶に行きたいの。ごめんね」

ローザはすまなそうな顔をして言った。

「そっか、それじゃあ他を當たってみるよ! 今日は登録の付き合いありがとう!」

俺はローザに禮を言って、教會を後にした。

――――――――――――――――――――

俺は一度家に戻って手の空いている人を探すことにした。

今日はオフ日なので、最悪俺一人でクエストをけることになるかもしれないけど、その時はしょうがない。

「おーい! 誰かいるか―」

俺は家のドアを開けるなり呼びかけた。

「む……、ユートか。ギルドの登録は無事に済んだのであるか?」

ロビーのソファーには、レイチェルが一人で座っていた。

「ああ、特に問題なく済ませてきたぜ。ところで他の二人はいないのか?」

アリサとシルヴィアの姿が見えないので聞いてみる。

「あの二人なら、さきほど隣町の地元を尋ねると言って出て行ったぞ」

「また帰ってるのか、地元大好きっ子だな。……まあいいや。今からクエストに行くんだけど、付き合ってくれないか? どうせ暇だろ?」

「暇ではない……! 魔力を高めるために瞑想していたのである!」

レイチェルは頬を膨らませて怒っている。

ぼーっと座っていたようにしか見えなかったけどな。

レイチェルは変なところで意地を張る癖があるようだ。

「まあまあ、そう言わずに。付き合ってくれたら今度お前の好きなもの買ってやるからさ」

「――なにっ!? では赤のオーブと青のオーブと、それから」

「……すまん、うちのギルド資金の事考えてくれな?」

結局、今度レイチェルに新しいローブを買ってやることで手を打ってもらい、俺たちはクエスト集會所へと向かったのであった。

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