《異世界転生の特典は言語理解EXでした〜本を読むだけで魔法習得できるチートスキルだった件〜》第一話「本が読みたい」
二度寢をかまそうかと思っていたが、一度これからの生活を考えるためにを起こす。
まず、今までの俺の格の確認だ。
三歳児だけあって純粋無垢。二度寢をかまそうなどとは、まず考えないだろう。
とりあえず、い子供を演じていればなんとかなるだろう。
長に合わせて俺の素の格を出していけばいい。
次に目標を立てるとしよう。
真っ先に思うのが、言語理解EXがどれ程すごいのかと実したい。
本を読みたい。この世界の知識や歴史を知ることにも繋がるし、暇も潰せる。一石二鳥だ。
セシルは、魔法があるとか言ってたし、魔法も使えるようになってみたいな。
だが、俺はまだ三歳児。いきなり本を読みだしたら不気味だろう。
幸い今日は誕生日だ。絶好のタイミングだろう。本を読みたいと両親に伝えれば、字を教え始めるに違いない。その時に俺の天才ぶりを発揮すれば、読書の自読由が約束されるだろう。
最後に、俺の立場を理解するとしよう。
俺の名は、アレク・バーベンベルク。バーベンベルク家の長男だ。
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爵位は、よくわからんが家はでかい。城だ。
三歳児なのに、自分の部屋を持っているのだからな。
メイドや執事を結構雇っているので、金持ちなのは確定だ。
詳しいことは、まだよく分かっていない。これから々調べていけばいいだろう。
メイドが、起こしに來るまでもうし時間がある。
容姿を確認したかったので、ベッドから出て、部屋にある鏡の前に立つ。
おお...めっちゃかわいい。長は100cmあるかないかぐらいだろうか。白髪のめちゃくちゃ可い男の子が鏡に映っていた。目のが青だ。將來はクールなイケメンに長してくれるだろう。俺の前世に負けず劣らずのイケメンだ。
さて、そろそろメイドが起こしに來る時間だ。ベッドに戻って、寢ているフリでもしておこう。
コンコン。扉を叩く音がする。扉が開き、一人のメイドがやってきた。
「おはようございます。アレクお坊ちゃま」
「んん、おはよー。イヴ」
ふふ、我ながら完璧な演技だ。まるで三歳児にしか見えない。
メイドのイヴだ。にしか見えない容姿で12歳ぐらいに見える。
毎朝、俺を起こしに來てくれている。
イヴは布団をどかし、服を著替えさせてくれた。
「今日はアレクお坊ちゃまの誕生日です。おめでとうございます。」
「ありがとー。イヴ」
俺は、満面の笑顔で言うとイヴは頬を緩ませた。
メイドという仕事柄、大人っぽい印象をけるが、頬を緩ませたイヴは年相応のの様だ。
やはり、の笑顔はたまらんな!
「朝食が出來ています。行きましょう。」
「わかったー」
長いテーブルのある部屋についた。大學の食堂とかにあるようなテーブルの長さだ。
そこの端に俺の両親が向かい合わせで座っている。
俺は母親の隣の席をイヴに座らせてもらった。
「アレクちゃん、今日はあなたの誕生日よー。おめでとう!」
「お前が元気に育ってくれて父さんも嬉しいよ。おめでとう」
「ありがとー。パパ。ママ。」
母さんは、隣にいる俺を抱きしめながら、誕生日を祝ってくれた。
母さんは、俺と同じ白髪で若くて人でおっぱいが大きい。こんな人に抱きしめられたら、興するかと思ったが、母親だからなのか、三歳児だからなのかは知らないが、全然そういうことはなく、幸せな気持ちでいっぱいになった。
父さんは席を立ちあがり、俺のところまでやってきて頭をでながら誕生日を祝ってくれた。
父さんは、金髪でイケメンだ。筋がよくついているが、ムキムキでイカついという印象は全然ない。
超イケメンだ。
まぁ、こんな両親の子供がブサイクな訳ないな。俺は、先ほど鏡の前で見た自分の容姿を思い浮かべながらそう思った。
「アレク、何かしいはあるかい?」
しいか。そんなものはない。俺のみは今のところただ一つだ。
言語理解を使いたい。本を読みたい。暇つぶししたい。
「パパ、ぼく、本を読みたい」
俺がそういうと、両親は満面の笑顔で俺を褒めだした。
「本か!偉いぞーアレク!本を読みたいかーハッハッハ」
「アレクちゃんは賢いわねー。天才だわ!」
なんという親バカだろうか。俺の笑顔ひきつってないだろうか。
まぁ、考えてみれば三歳児が本に興味を持つのはし変わっているんだろうな。
し早い気もするが、俺は早く本を読みたい。
どうせ、字もすぐ覚える予定だったのだから天才だと思われている方が都合がいいだろう。
「じゃあ、パパが本を読むために字を教えてあげよう!朝食が終わったら書庫に行こうか」
「うん!ありがとうパパ!」
楽しみなことがあると、食が失せてしまうのはなぜだろうか。早く本を読みたい。
今日の朝食は、キノコのクリームスープにパンだ。えのきやしめじっぽい食のキノコでめちゃくちゃおいしかった。
朝食のあと、俺は父さんと母さんとで書庫に向かった。
初めて書庫にる。めちゃくちゃ広くて本棚がたくさんある。
この世界では、印刷という技が既に産み出されているのだろうか。そうであれば本は、あまり高価ではないのかもしれない。
書庫にってすぐのところに、スペースは全に比べ僅かだが絵本が置いてる場所があった。
父さんが一つの本を取り出す。
表紙には可らしいドラゴンの絵が描かれている。
題名は、ドラゴンの1日。
おお、全然知らない文字だが、読めるぞ!!
「アレク、これはねドラゴンの1日という名前の本なんだ。最初はパパが読んであげるよ」
「わかったー」
読んでもらわなくても分かるのだが、ここは読んでもらわざるを得ないだろう。
容は、簡単にまとめると
人間に悪さをする魔がいた。それをドラゴンが倒して、人間から謝される。
という容の絵本だった。
「おもしろーい。次はぼくが読みたい!」
「わかったよ、じゃあパパが本を読むための字を教えてあげるよ」
父さんは、絵本の文字を使いながら俺に文字を教えてくれた。
まあ、もう既に分かる文字を教えられているので、覚えがいいというレベルではないスピードで上達したように見せたので、父さんと母さんはすごく驚いている。
「パパ、アレクちゃんは天才だわ!!すごい!!!」
「そうだね...これは驚いたな...」
朝食のときに既に天才と褒めていたというのに、また天才と褒めている。
どうしようもない親バカだな。
そのおかげで、俺は一人で本を読むことができるようになっただろう。
絵本も面白いが、やはり俺は、この世界のことを知りたい。
明日からは、歴史の本や魔法の本を読んでみよう。
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