《異世界転生の特典は言語理解EXでした〜本を読むだけで魔法習得できるチートスキルだった件〜》第二話「友達ができた」
書庫にれるようになった俺は、大半の時間を書庫で過ごすようになった。
やはり、三歳児なので周りは俺のことを心配した。
メイドのイヴなんかは、俺に
「アレクお坊ちゃま、私とお外で遊びましょう」
とってきたが、丁重にお斷りさせてもらった。
俺の溢れ出る知的求を満たすことが最優先なのだ。
書庫を管理している爺さんに見守られながら、々な本を読んだ。
本で読んだことが簡単に覚えられてしまうので、このは非常に覚えがいい。
歴史の本を読むと々分かった。
俺が住んでいる國はアルデバン王國という名前だ。
アルデバン王國は、エルタニア大陸で最も栄えている國だ。
大陸には、他にも多數の國が存在している。アルデバン王國のような、大國もあれば、小國もある。
アルデバン王國以外に代表的な國は、ミザール帝國、マルカプラ王國、レグリア國などがある。
エルタニア大陸は、魔族以外の種族が住んでいる大陸だ。
魔族が住んでいる大陸は、ヘンデルゲン大陸だ。
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なぜ、魔族だけが住んでいるかというと、過酷な環境の大陸だからだ。
魔族は、ヘンデルゲン大陸の過酷な環境を好む。そのため、魔族はヘンデルゲン大陸に住んでいるのだ。
我がバーベンベルク家は、伯爵として建國からアルデバン國に仕えている由緒正しき家系だ。
九代目の當主である父さん。ルーク・バーベンベルク。
若くして王國最強と言われており、魔法は賢者クラスの実力。剣の腕も剣聖クラスの実力を有している。
魔法騎士団の団長で溫厚な人柄で民にもされており、人気が高い。
王國の剣と呼ばれている魔法騎士団。団員は、國の中でも優秀とされる人で構されている。
俺の父さんは、ただのチート野郎だった。
魔法もできて、剣の腕も一流。おまけにイケメン。全く、俺と同じ設定になるじゃないか。勘弁してくれ。
キャラが被るじゃないか。
書庫にり浸るようになってから三か月経ったある日、今日は客が來ていた。
そのため、俺は書庫には行けず、父さんと一緒に客と対面していた。
「よう、ルーク。久しぶりだな。」
「ああ、ウィリアム。元気だったか?」
「こんにちはー」
「お、ルークのガキか?俺の娘に負けず劣らずかわいい子だな!名前はなんていうんだ?」
「アレクです!」
俺は、父さんの友人と挨拶をわした。
ウィリアムという名前に心當たりがあった。
ウィリアム・カーライル。剣聖の稱號を與えられている奴だ。
父さんと付き合いは長く、學生時代からのライバルだったらしい。
ウィリアムは青髪で父さんよりし長が低い。170後半ぐらいだろうか。
腰に剣を攜えており、父さんと対面してからずっと笑顔なので、気な人柄なのだろう。
俺は、ウィリアムの後ろに隠れている青髪のの子に気付いた。
先ほどの會話からウィリアムの娘なのだろう。
顔がよく見えないけど、俺よりし長が低い。
「今日は、俺の娘も連れてきた。娘のソフィだ。」
「....こんにちは」
「こんにちは よろしくね」
ソフィは、顔をウィリアムの後ろからひょこっと出して挨拶をした。
人見知りか。接し方によっては、ソフィを泣かせてしまうかもしれない。
まぁ、俺の年齢は3歳+20歳だ。
3歳とは思えぬ大人の対応で接してあげることにしよう。
「アレク、ソフィと一緒に遊んでおいで。パパはウィリアムと話をしてるから」
「わかったー。ソフィいこ」
「あ....うん」
俺は、ソフィの手を優しく握り書庫に向かった。
書庫に向かうのには訳がある。俺がただ読みたいわけではない。
絵本を読んであげるのだ。
これで、ソフィと親しくなれること間違いなしだ。
書庫の扉を開けると、ソフィは驚いた顔をしていた。
書庫の広さに驚きを隠せないのだろう。
驚いた顔が可らしくて俺は、ついつい笑ってしまった。
そこに、管理人の爺さんことロムじいが俺に話しかけてきた。
「おや、アレク坊ちゃん。お連れのお嬢様はお友達ですかな?」
「ロムじい、この子はソフィって言うんだ。さっき知り合ったんだよ」
「ほうほう。では、ソフィ様ごゆっくりしていきなされ」
ロムじいはそう言って、俺たちの視界から消えていった。
俺たちからは見えないのに、しっかりと俺たちを見張っているからロムじいは只者ではないのだろう。
「ソフィあっちに絵本があるんだ。絵本読んだことある?」
「...ない」
「じゃあ僕が読み聞かせてあげるよ」
俺がそう言うと、ソフィはコクンと頷いた。
絵本が置いてある本棚の前についた。
數ある絵本の中からの子が好きそうな絵本を選んだ。
「とりのおひめさま」
という題名の本だ。
俺は絵を見せながら、書かれている文を読み上げていく。
空を飛ぶのが夢なお姫様が竜人の王子様とに落ちた。
だが、それを良く思わない悪いお姫様が、お姫様を鳥に変えてしまった。
竜人の王子様は、元に戻すために死の谷に生える花を取りに行き、重傷を負ってしまった。
お姫様を人間に戻したあと、竜人の王子様は死んでしまった。
やってしまった....。
絵本の選択を間違えた。
容を知らなかったので、適當に選んだら切ない話だった。
だが、個人的に竜人の王子様が竜に姿を変えて、お姫様を乗せて空を散歩してる場面が好きだった。
ソフィを見ると、泣いていた。
大粒の涙が床にぽとぽと落ちている。
まぁ、俺が泣かせてないから大丈夫だろう。
父さんも笑って許してくれるはずさ。
「悪いお姫様ゆるせない」
「うん、そうだね。僕も許せないよ」
「違う絵本も読んで」
「いいよ」
絵本を読んだあとのソフィは、自分から話しかけるようになっていた。
ソフィはし俺に心を開いたのだろうか。
無邪気な小さい子供は可いものだ。
このあと、2時間ぐらいずっと俺は絵本を読んであげることになってしま
「アレク、ソフィちゃんと仲良くしてたかい?」
「うん、仲良くなれたよ」
「ソフィ、アレクに絵本読んでもらってた」
「おー、アレクはその歳でもう字が読めるのか!天才だな」
「まあね」
書庫に父さんとウィリアムがやってきた。
話はもう済んだのだろう。
ウィリアムは、字を読める俺を褒めてきたので、素直にドヤ顔しておいた。
「じゃあ、また來るぜ」
「おう、いつでも來い。俺がいるときは、歓迎してやるよ」
「アレクもまたな。」
「バイバイ、ウィリアム。ソフィ、また遊ぼうね」
「うん。バイバイ」
玄関でソフィとウィリアムを見送った。
ソフィ達は、どこに住んでるのだろうか。また遊びに來てもらいたいものだ。
なぜなら俺は、ソフィ以外の子供に出會ったことがないからである。
友達がしい!
とは、殘念ながら思わない。
ソフィとまた會える機會があるのは喜ばしいことだが、自ら率先して友達を作りにいきたいとは考えていない。
なぜなら、書庫にまだまだたくさんの本が眠っているからだ。
5歳になると、剣の訓練や魔法の訓練、勉強が待っている。
大の貴族の子供は5歳ぐらいから英才教育が始まるのだ。
そうなると、本を読む時間が減ってしまう。
その前までに、俺の知りたいものをしっておきたいのだ。
幸い、このは一度読んだ本を忘れることはない。
アレク・バーベンベルクは天才なのだ。
「アレク、ソフィと楽しく遊べたかい?」
「うん、楽しかった。また遊びたい!」
「そうかそうか。じゃあ、今度は遊びに行こうか」
「やったー!」
ふふ、我ながら無邪気なものだ。
まるで三歳児にしか見えない。
それにしても、ソフィの家か。
今まで一度も家の外に出たことがなかったから気になるな。
近所なのだろうか。
まぁ、そのときのお楽しみにしておこう。
夕食まで時間がある。
書庫で本を読もう。
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