《異世界転生の特典は言語理解EXでした〜本を読むだけで魔法習得できるチートスキルだった件〜》第三話「魔法を使ってみた」

ソフィが家に來てから、數週間後、俺は父さんと一緒にソフィの家に遊びに行った。

歩いて10分ぐらいのところにあるため、割と近所だった。

剣聖の家らしく、家は道場になっていた。ウィリアムは、ここで剣を教えている。

剣聖の娘であるソフィは、剣の稽古が好きということで、俺はソフィに剣の稽古を付き合わされた。

剣なんか握ったこともない俺は、ソフィにボコボコにされた。

家に帰ってから、父さんに剣を教えてもらうように頼んで、剣の本を読み漁った。

さすがに、3歳+20歳の俺としては、い子供に負けるなんてのはプライドが許せなかった。

5歳になった俺は、母さんに魔法を教えてもらうことになっていた。

アリア・バーベンベルク。世界から認められた魔法使いとして、賢者の稱號を得ている。

8歳で最上級魔法を習得するという天才っぷりを発揮し、今ではアルデバン王國一の魔法使いだ。

母さんは、宮廷魔師として日々、魔法の研究を行っている。

そんな母さんに俺は、今、魔法を習う訳だ。

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だが、俺は既に魔法という概念を理解してしまっている。

今まで使う機會もなく、使ったことはないが、たぶん使えると思う。

今、俺は母さんと二人で母さんの研究室にいる。

俺の前には、真っ白な水晶が機の上に置かれている。

「アレク、今からあなたの魔力量と得意屬を調べるわ」

「分かった」

「水晶に両手を置いてちょうだい。置くと、水晶がるわ」

そう言われて、俺は水晶の上に手を置く。

大まかに分けると水晶は、無、赤、青、緑、黒、黃の6種類のる。

が得意な屬を示している。の強度で魔力量が大分かるとのことだ。

については、赤は火屬。青は水屬。緑は風屬。黒は闇屬。黃。といったようになっている。無については、得意屬がないというだけで、魔法が使えないという訳ではない。しかし、水晶に何も変化がなければ、魔力なしということで魔法は使えない。

そして、俺が手を置いた水晶は、強烈なをあげながら青っていた。

それを見た母さんは、興気味に言う。

「すごいわ!アレク!私より魔力量多いわよ!將來は、立派な魔法使いになれるわね!さすが、私とパパの息子よ!!」

「おー、俺すげえな。やっぱり天才なんだな俺」

気付いただろうか。5歳までの歳月を費やし、自分の素の格通りの喋っても問題ないように立ち回っていたのだ。一人稱も僕から俺になっているし、返しの容も前世の俺そっくりだ。

「そうねー。三歳の頃から思っていたけど、アレクは天才で間違いないわねー」

「冗談で言ったに決まってるだろ。あまり褒めすぎるな」

「もーう、三歳の頃はあんなに可かったのに、反抗期かしら?まぁ、そんなアレクちゃんも可いんだけどねー」

そう言いながら母さんは、俺に抱きついてくる。母さんは、結構めんどくさいだ。

変に喋ったらめんどくさいことになるので、うざいとじたときは黙ってるのが得策だ。

「魔力量もバッチリだったし、魔法を教えても問題ないわね」

「ああ、そのことだが、たぶん使えると思うぞ魔法」

「ええ!?本読んでるだけで使えるようになったの?」

「いや、実際に使ったことはないが、使える気がする」

「じゃあ、使ってみてもいいわよ。どんなことが起こっても、ママが何とかしてあげるから」

「分かった。じゃあ、あの壁に向かって使うわ」

初の魔法だ。ここは、初級魔法を使ってもいいが、初級魔法はあまりかっこよくないしかない。

なので、ここは中級水屬魔法『ウォーターカッター』を使うことにした。

俺は、右腕を壁に向けて突き出す。

普通は、魔法を使うのに詠唱が必要だ。

だが、俺は無詠唱で使う方法を理解している。

魔法が使えるなら、無詠唱で出來ないという道理はないだろう。

『ウォーターカッター』

心の中でそう唱えると、手から壁に勢いよく水が噴き出し壁を切り裂いた。

壁には、30cmほどの斬れた跡が出來た。

初めて魔法を使ったので、自然と嬉しくなった。

「ア、アレク・・・今のって中級水屬魔法のウォーターカッターじゃない!しかも、無詠唱って・・・」

「本読んでたら出來るようになってた。てへ」

「やっぱり、アレクは天才だわ!アルデバン學園に學したときのことを考えると、楽しみで仕方ないわ!」

また、めんどくさそうになってきたので口を閉じる。

魔法については、本を読んでるだけで結構使えるようになるもんだと確信した。

最近は、剣にも興味が沸いてきたため、魔法より剣を優先しようと思った。

作りは大事だからな。

余談だが、ソフィのほうから我が家に遊びにくるため、三歳のとき以來、ソフィとは剣をわしていない。

顔も格もイケメンな俺だからな。なつかれるのも仕方ないことだ。

今度、俺からソフィの家に行って剣の稽古をしてやろう。

三歳のときの俺ではないということをしっかり教えてやる。

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