《異世界転生の特典は言語理解EXでした〜本を読むだけで魔法習得できるチートスキルだった件〜》第五話「古代魔法を使ってみた」
俺は、剣の稽古を父さんとやった後、いつものように書庫にやってきた。
今日は、面白そうな本を探そうと決めていたのだ。
俺が、この世界に転生して2年。この書庫の本は、大1700冊ほど読んだ。
読むジャンルは様々だ。語、歴史、魔法、武、錬金、鍛冶、料理、文化、建築、政治、哲學...。
ジャンル問わず々な本を読んでいた。
この書庫の本は、まだまだたくさん殘っている。
面白い本を探す手間が省ける方法を思いついた。
ここの管理人である、ロム爺に聞けばいいのだ。
「ロム爺、なにか面白い本はないか?」
「アレク坊ちゃんのお眼鏡に適う本ですかな...うーむ....読めるかはさておき、興味深い本がありますぞ」
「おお、本當か!ぜひ、案してくれ」
「ほっほっほ。では、ついてきなされ」
ロム爺の後をついていく。
書庫は、3階までフロアがあり吹き抜けになっている。フロアも相當広い。
ロム爺は階段を登り、3階までやってきた。
フロアの奧に進んでいく。
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3階に來た事はあるが、ここらへんは來た事がないな。
フロアの奧の本棚の前に止まり、ロム爺は本を取り出す。
表紙がボロボロでいかにも古そうな本だということが見て分かる。
「この本は、古代に書かれた本でしてな、古代文字で書かれております。古代文字は今の文字とは全く異なっておるため學者が束になって解読しようと必死になったのですが、解読はできなかったそうです。容は、どうやら魔法のことについて書かれておるようですなぁ。アレク坊ちゃんには、このロマンが分かりますかな?」
ロム爺が古代文字について熱く語っていた。
古代文字とは、古代に書かれた文獻に使われている文字だ。跡からも発見されている。
だが、法則が全く読めず、學者達はお手上げ狀態らしい。
なんとも訶不思議な文字だ。
「ああ、分かるぞロム爺。古代の人たちが、何を考え、何を思ったか、そして何を記したのか。その答えは、その本に書かれているのに読むことのできないもどかしさ・・・。実にロマン溢れる本だ!面白い!」
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「ほっほっほ。興味を持って頂けて栄ですのう。」
「冗談はよせ。ロム爺。俺なんかが読めるわけないだろう」
「ほっほっほ。では、アレク坊ちゃん、見終わったら本棚に戻しておいてくだされ」
ロム爺は、本を俺に渡して去っていった。
それにしても古代文字か。
前々から見てみたいとは思っていたが、ついに見ることができるのか。
果たして、俺のスキルで読むできるのだろうか。
期待と張をに手に持っている本へ目を向ける。
『ガロア魔法書 導編』
ボロボロの表紙に書かれている文字を、俺はハッキリと読むことができた。
『ガロア魔法書 導編』か。ガロアさんが考案した魔法なのだろうか。
導編ということは、続きがあるということなのだろう。
俺は、興する気持ちを抑え、中を読み始めた。
『ガロア魔法書 導編』を読み終えた。
容の凄さに俺は、思わず絶句してしまった。
まず、現代魔法と古代魔法は、魔法を発するプロセスに決定的な違いがある。
現代魔法は、魔力というエネルギーを使用し、世界から力を借りて、魔法を発する。
世界とは何か。言ってしまえば神様だ。
この世界に神は、存在する。
俺が転生する前に會ったセシルの様な神様がたくさんいるのだ。
現代魔法を習得するには、世界から力を借りる方法。魔力の消費方法。この2つを理解すれば習得することができる。
実魔法を発する際に詠唱をしているのは、世界から力を借りる方法を簡略化した結果なのだ。
なので、無詠唱で魔法を発するのは、難易度が高いと言われている。
知識を持って、それを完璧に理解していないと無詠唱は使えない。
じゃあ、古代魔法は、どうやって魔法を発しているのか?
簡単だ。全て自力だ。
世界から力を借りてできることを、全て自力でやっているだけにすぎない。
古代の人たちは、魔法を発するための仕組みを研究を1000年研究したそうだ。
その研究の中心人がガロアさんらしい。ガロアさんは、長壽で知られるエルフだ。
1000年という長い月日を生き抜き、生涯全てをかけ、魔法について探求したようだ。
ここで、「じゃあ、現代魔法と古代魔法どっちが優れてるの?」と、疑問に思う人がいるだろう。
効果という點で見ると、圧倒的に古代魔法だ。
古代魔法は、現代魔法ではできないことができ、攻撃魔法の威力も規格外だ。
全てを自力で行うため、魔法に融通が利く。そのため、ユニークな魔法が多いんだそうだ。
だが、魔法を習得するのにあり得ない程、難易度が高い。
導編を見た限り、現代魔法の100倍難しいと思う。
なので、古代では、魔法使いは非常に貴重な存在だったらしい。
現代じゃあ、魔法が使えないってだけでバカにされるというのに。
そのため、便利さという點で見ると、現代魔法が圧倒的に優れている。
『ガロア魔法書 導編』では、古代魔法を習得するための心得や、必要不可欠な知識が書かれていた。
なので、まだ古代魔法を習得していない。
この本の続きが読みたい。
そう思った俺は、『ガロア魔法書 導編』がっていた本棚から続きを探した。
続きは、すぐ見つかった。
ここの本棚の本、全部ガロア魔法書だったのだ。
俺は、笑いが止まらなかった。今日は、いい日だ。素敵な本達に巡り合えた。
それにしても、この大量の本の中から、『導編』を取ってくれたロム爺の運はすごいな。
ロム爺の運に、かに謝した。
ガロア魔法書は、分厚い本1冊につき、1つの魔法の名前が書かれている。
俺は、パッと見て、目にった本を取り出す。
『ガロア魔法書 鑑定』
鑑定?の価値などが分かるようになる魔法だろうか。
名前だとあまり想像がつかなかったので、とりあえず、読んでみることにした。
鑑定、すごい面白い魔法だ。
これを、使うと、自分、もしくは相手の能力がステータスと化して知ることができるのだ。
異世界モノが好きな読者には、説明不要な魔法だっただろうか。
って、俺は何を言っているんだ?
俺は、習得できたであろう鑑定を早速、自分に使ってみた。
種族:人間
別:男
職業:子供
年齢:5
レベル:1
≪能力≫
魔力量:4000
攻撃力:97
防力:72
俊敏力:92
≪固有スキル≫
言語理解EX
≪現代魔法≫
火屬:初級~最上級 水屬:初級~最上級 風屬:初級~最上級 闇屬:初級~最上級
屬:初級~最上級
≪古代魔法≫
鑑定
≪武≫
剣Ⅴ
こんな風になっていた。てか、魔力量だけ高っ!
ステータスは、自分が分かりやすいように最適化して表してくれるため、非常に便利だ。
古代の人達の能力の平均は、どの能力も300ぐらいらしい。
固有スキルとスキル。固有スキルで持っているのは、セシルからもらった言語理解EXのみ。
現代魔法は、初級、中級、上級、最上級、伝説級、神話級と魔法のランクがある。
伝説級や神話級の本は、見たことがないため覚えてないため、どの屬も最上級までとなっている。
武は、剣Ⅴ。これは、自分の技に応じて、変わっていく。Ⅰ~Ⅹまでとあり、Ⅰ~Ⅱが初級者。
Ⅲ~Ⅳが中級車。Ⅴ~Ⅵが上級者。Ⅶ~Ⅸが達人級。Ⅹは化ってじだ。
剣を始めて、2年。上級者として認められているのは、し嬉しいものだな。
鑑定のおかげで自分の強さが客観的に分かるようになった。
これで、長所をばしたり、短所をばしたりというような訓練もできるだろう。
「おやおや、アレク坊ちゃん。まだ、ここにいたのでございますか。そろそろ夕食のお時間ですぞ」
ロム爺がやってきた。
ロム爺は、し驚いた顔をした。読めもしない本を、何時間も読もうとしてるとは思ってなかったのだろう。
「ああ、読めない文字を読もうと努力するのも中々面白い」
「さすが、アレク坊ちゃん。立派ですぞ。アレク坊ちゃんならいつか読める日が來るかもしれませんな」
「そうだといいな。じゃあ、夕食を食べに行くか」
「今日は、アレク坊ちゃんが好の魔牛のステーキですぞ」
「本當か!?くくく、今日は本當にいい日だ」
魔牛のステーキを楽しみにしながら、俺は書庫を出る。
明日からも書庫に來て、古代魔法を覚えよう。面白い魔法がいっぱいあるに違いない。
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