《異世界転生の特典は言語理解EXでした〜本を読むだけで魔法習得できるチートスキルだった件〜》第七話「依頼を直々に頼まれた」

俺は、今、冒険者ギルドの闘技場にいる。

これから、高ランク冒険者のザントとかいう奴と、俺のランクを測定する適正試験を行うのだ。

この闘技場には、観客席が存在する。

ギルドで騒がしく怒鳴り散らしたザントを見た冒険者達が集まっている。

「オイオイオイオイ」

「死ぬわアイツ」

「ほう、赤・剣・のザントですか。相當な數の魔を、あの大剣一本で殲滅したときの真っ赤な大剣が二つ名の由來ですね。実力は、間違いなく本。Sランクに近いAランク冒険者ですね」

観客席からの聲が聞こえた。

Aランク冒険者?それが、今このギルドにいる最高ランクなのか・・・?

とりあえず、Aランク冒険者とやらのステータスを見させて頂こう。

【鑑定】

種族:人間

別:男

職業:大剣士

年齢:23

レベル:87

≪能力≫

魔力量:125

攻撃力:562

力:531

俊敏力:498

≪現代魔法≫

火屬:初級~中級 強化(中)(ステータスの攻撃力、防力、俊敏力を+150)

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≪武

大剣Ⅵ

なるほど。これぐらいの強さがあれば、Aランク冒険者になれるのか。

正直、俺が負ける要素はゼロに等しい。俺が負けている要素があると言えば、レベルと経験ぐらいだろうか。

俺のランクがしでも高い判定が出るように、し遊んでやろう。

俺の目の前にいるザントは、背中に背負っていた大剣を片手で持ち、地面についた。

そして、ザントは口を開く。

「お前は、俺を怒らせた。手加減なんかしてもらえると思わない方がいいぜ。一瞬で殺してやるからよ」

「そうか。分かった。俺は、手加減してやるから安心しろ」

「ハッハッハ、まだ、その減らず口をたたくか。いいよ、お前。最高だよ」

ザントは、愉快そうに笑っている。

観客席もざわざわとしている。

ここで、審判が試験の説明を始める。

「適正試験は、私が試合終了の合図を出すまで、戦い続けてください。萬が一のときに備え、ギルドには治癒士が働いていますが、大ケガは治しきれません。ケガは、自己責任でお願いします」

「では、試合開始!」

試合が開始された。ザントは、大剣を片手で持ち、勢いよく俺の元までやってきて、剣を振り下ろした。

遅いな。

俺は、バックステップで剣を避けた。

地面が、音を発し、ザントの大剣によってえぐられる。

ザントは、振り下ろした剣の勢いを殺さないまま、俺に向かって薙ぎ払う。

俺は、それを腰に攜えてた剣で止める。

「なに!?」

ザントは、剣が止められるとは思ってなかったのか、驚いた顔をする。

確かに、大剣が力負けしたら笑えないな。

「なんだ、手加減してくれてるのか?本気でこいよ」

「ッチ」

ザントは、舌打ちをして俺から距離をとる。

「本気出してやるよ。【強化(中)】」

ザントは、強化(中)を詠唱し、俺の方に向かってくる。

ステータスが若干あがってるので、しだけさっきより速い。

俺からし前のところで止まり、大剣を地面にさし、えぐりだし、俺の方に飛ばしてきた。

なるほど、こういう小細工もあるんだな。経験を積んでる証拠だ。

【最上級風魔法:ウィンドブラスト】

俺は、現代魔法で知っていた風魔法を使い、ザントと、土を吹き飛ばす。

むやみに古代魔法を使わないと決めている。

吹き飛ばされたザントは、闘技場の壁にぶつかり、倒れる。

は、風の刃で斬り刻まれており、だらけだ。

まさに、赤・剣・のザントだな。

「し、試合終了!」

審判が、試合終了の合図を出す。

しまった、手加減するつもりが、もう終わってしまった。

観客席は、予期せぬ結果に、大騒ぎだ。

「赤剣のザントを、いとも簡単に・・・」

「あいつ、杖も持ってないのに、なんであの威力の風魔法を・・・」

「剣士だよな?ザントの大剣をけ止めてたし」

「いやいや・・・」

そんな観客をよそ目に、ギルドの職員の人が俺の方にやってきた。

「ギルド長がお呼びです。ランク判定の結果を発表しますので、ついてきてください」

そう言われ、闘技場を後にする。

ギルドの職員についていくと、周りよりし豪華な扉の前で止まる。

「こちらです。おり下さい」

ギルド職員は、そう言うと來た道を引き返していった。

さて、中にろう。

部屋の中には、ガタイのいいおっさんがいた

大きめな機を前に、し高級そうな椅子に座っている。その橫には、本棚が置いてあり、壁には、絵畫のようなものが掛けられていたり、剣や盾が飾られている。

「君が、赤剣のザント君を圧倒的強さで倒したというアレン君か。隨分と若いな」

「14だからな。で、おっさん。俺のランクは、どれぐらいなんだ?」

「ふむ、Sランクに近いAランクのザント君より圧倒的に強い君だからな、Sランクしてやりたい」

「なら、してくれよ」

「...一つ、頼みをきいてくれないか」

「頼み?」

「ここから西に行ったところにあるテンゲン山にSランクの魔だと思われる、黒いドラゴンが目撃されたという報がった。それを、君に倒してもらいたい」

ドラゴンは基本的に、魔の中でも頂點に君臨する魔だ。その中でも、黒いドラゴンは厄介な存在として伝えられている。

「なるほどな、それが出來たらSランクにしてくれると」

「その通りだ」

いきなりSランクスタートが出來るのは、素直に喜ばしい。

実績を積む時間を大幅に短できる。

ドラゴンがどれくらいの強さかは知らないが、負けることはないだろう。

それにしても、食えないおっさんだな。

汚い大人やで。ホンマに。

「いいぜ、けてやるよ」

「では、ギルドの付の方から依頼を注してくれ。頼んだぞ」

「ああ」

ドラゴン退治か。

殺り合う初めての魔がドラゴンか。

強くなったせいか、恐怖は全然ない。むしろ、闘いたいという気持ちが強い。

楽しみだ。

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