ギルド長のおっさんに頼まれた依頼を注するべく、付にやってきた。

ギルドの中は、先ほどよりまして騒がしい。

やっぱり、俺が原因なんだろうか。

一人の冒険者が、近づいてくる。

後ろには、パーティメンバーと思わしき人達が待機している。

「私達、パーティーメンバー募集してるんですけど、よかったらりませんか？」

「らない」

パーティーの勧だった。2つ返事で斷った。

いや、顔がブスだからとかじゃないからな。ほんとに。

どう考えても、一人で活したほうが効率的だからだ。ほんとに、ブサイクだからとかじゃないから。

「ギルド長からの依頼があるはずだ。それを注したい」

付嬢に、俺はそう尋ねた。

「はい、承っております。では、こちらで注させて頂きますね」

「ああ、頼む」

「注完了しました。お気をつけて行ってきてください」

依頼の注が完了した。

早く、依頼を済ませないとな。俺は、ギルドを後にする。

依頼のドラゴンが目撃されたというテンゲン山は、アルデバン王國の城下町から西に100キロ程行ったところにある。

魔法創造で転移魔法を創造し、おつかいに行くようなじで行ってきて、ドラゴンを討伐してもいいのだが、それではし怪しまれる。

なので、テンゲン山までは、陸竜車で行く。

陸竜車とは、荷や人を運搬する際に、陸竜に引かせる車だ。

陸竜は、穏やかな格で賢い。いころから躾けて、餌を與えてれば簡単に引かせることができる。

このエルタニア大陸で最も日常的に見られる移手段だろう。

陸竜車に座っているおっさんに聲をかける。

「おっさん、テンゲン山まで乗せてってくれ」

「坊主、知らねえのか？あそこに、黒いドラゴンを目撃したっていう噂があるんだぜ。行かない方がの為だ」

「ああ、それを探しに行く。もし、本當だったなら俺が討伐する予定だ」

「ドラゴン討伐って....坊主、命を末にするのはやめときな」

「はぁ、分かった。他の陸竜車を見つけに行くわ」

「おいおい、待て待て。誰も乗せてかねぇとは、言ってないだろ？」

「そうか、悪いな」

陸竜車に乗せていってもらえることになった。

陸竜車に乗り、テンゲン山を目指す。

テンゲン山まで１０キロのところまで、陸竜車で行ける。

そこからは、道が整備されていないため、魔に襲われる可能がグンと高くなる。

そのため、そこからは歩いて行かなければならない。

「よし、坊主。ここまでだ。ここからは、魔に襲われちまう」

「分かった」

「坊主、死ぬなよ。自分の命より大切ななんてのは、ねえ。危険だと思ったら、すぐ逃げろよ」

「大丈夫だ、それより自分の命より大切なはないと言ってたが、おっさんにとって、それはなんなんだ？」

「俺の嫁と息子だ」

「いいお父さんだな。元気でな」

「おう」

おっさんを乗せたは、陸竜車はアルデバン王國に向けて走り出す。

おっさんの言葉に俺は、両親を思い出した。１年後は、ちゃんと學園に學してやろう。

テンゲン山に到著した。

さて、黒いドラゴンとやらを探すとしますか。

俺は、魔法創造でここら辺一を探知する魔法を創造する。

...見つけた。

この山で一番強い魔が黒いドラゴンだった。

どうやら、山の中にあるにいるようだ。

を見つけた。

口や部は中々広いように見える。

って、すぐの角を曲がると黒いドラゴンが姿を現した。

鱗や翼がだらけになっている。

この黒いドラゴンは、ここに逃げてきたのだろうか。

「..グルルル」

黒いドラゴンは、俺に対して威嚇をしてくる。

と、次の瞬間、ドラゴンは俺に勢いよく突進してきた。

だが、俺にドラゴンが屆くことはなかった。

ドラゴンは、きを止めた。

首が、腕が、翼が、足が、切斷されたのだ。

ドラゴンの死からはが吹き出ており、赤い海が出來ている。

これは、俺の魔法創造で創造した空間魔法。

ドラゴンのを空間ごと切斷した。

我ながらズルイ魔法だと思う。

俺は、ドラゴンが元いた場所に何かあることに気づいた。近づくと、それは卵だった。

ドラゴンの卵...。

卵には、ヒビがっている。

ヒビは次第に大きくなり、中からドラゴンの赤ちゃんが出てきた。

「ピィー！」

ドラゴンの赤ちゃんは、元気な産聲をあげる。

「ピィ！ピィィイ！」

ドラゴンの赤ちゃんは、パタパタと小さな羽を羽ばたかせながら俺にすり寄ってくる。

「あれ、もしかして俺を親だと思ってないか。これ。

俺は、お前の親を殺した張本人だからな？」

「ピィピィ！！」

「あ、ダメだこりゃ」

ドラゴンの赤ちゃんに懐かれてしまった。