《【書籍化&コミカライズ】勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖、お前に追って來られては困るのだが?》262.大賢者の叡智と彼を慕う仲間たちの絆が活路を開く
『聖さんは追放されたい!~王家を支えていた宮廷聖、代わりが出來たとクビにされるが、なぜか王家で病が蔓延!えっ、今更戻って來い?一般の大勢の方々の病を治すのが先決なので無理です』
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262.大賢者の叡智と彼を慕う仲間たちの絆が活路を開く
「さて、ではもうよいか? 我ももう飽きて來たのでな。我が分がそなたらのらかきを裂こうぞ」
の邪神ナイアがそう言うのと同時に、彼の腹が割れて赤黒いヘドロのようなものがしたたり落ちる。
いや、あれは……。
「なんだよありゃあ!?」
ビビアが狂しそうになるので、とりあえずフェンリルに頭を押さえてもらう。
「ひい! ひい!」
ばたばたとあがこうとするが、今、混すれば彼の命にも関わる。
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軽く首っこを摑んでおいてもらおう。
「放っておいていいのでは? どうせ戦力になりませんよ?」
「ははは。仲間を守るのは俺の大事な使命さ」
「このような狀況でも。……さすがアリアケ様です」
「こんな狀況だからこそ、さ」
俺は微笑みながら、邪神ナイアより放たれた紅のそれが何か観察する。
どうやら、それはヘドロなどではなく、それぞれがナイアの分のようだ。
それが數萬、いや百萬はいるかもしれない。
その一人一人が、恐らく冥王をしていた時のナイアの実力を誇っているように思われた。
「これはピ-ンチ!! なのじゃ!! 旦那様!!」
「ワラワラと凄い勢いで増えていきます、先生!?」
「しかもどんどん増えてますねー。なんてでたらめなんでしょうか。自分では何もしないで分頼みとは!!」
「攻撃も通りませんし……。こういう場合の私たちの死因は圧死になるのでしょうか?」
たちが口々に戦況を伝えてくる。
その聲には焦りがにじんでいるようにも思えた。
しかし、
「まぁ慌てるな」
俺は浮足立ちそうになっている彼らに微笑みながら言ったのだった。
「アリアケ様はどうしてそれほど余裕なのですか?」
「そうだな」
フェンリルの言葉に俺は頷きつつ、
「し、邪神ナイアがボロを出したような気がしたんでな」
そう言ってウインクする。
「ボロですか? 私には圧倒的な戦力を放出したように思えたのですが」
「確かに」
俺は否定しない。
「百萬の邪神ナイアの分だ。これを彼我の戦力差とすればこちらに勝利の確率はゼロだろう」
「なら!」
「しかし」
俺は首を橫に振り、微笑んだ。
「2つおかしな點がある。それはアイツにとって致命的なものなんだろう。だから誤魔化し、隠し、噓をつき続けて來た」
「噓? それはいつから……、一何についてのことを言っているのですか?」
「全てだ。最初から最後まで全て。邪神ナイアは噓を吐き続けている。今、この瞬間もな。さっき、確信したよ」
「今、この瞬間も?」
フェンリルが疑問を浮かべているところに、
「何を話しておる! ぬはははははは! 怖気づくのも無理はない! さあ、我が分に四肢を引きちぎられ、この深層心域にて、人々に絶の一幅を殘して絶えるが良い! 第7の怠惰の魔王アリアケよ!!」
邪神ナイアの聲が響いた。
と、同時に、數百の分が一斉にこちらに攻撃を仕掛けてくる!
「まずはこいつらを何とかしないとな。とはいえ、単純に數が多いな」
「せめて円陣でも組めれば良いのですがっ……!」
フェンリルが焦った聲を上げる。
と、その隙をついて、
「ひいいいいいいいいい! 邪神怖い! もう嫌だ! 俺は逃げるぞ! デリア―!!!」
彼の拘束を振りほどいて、ビビアが逃げ出そうとした。
「こら、ビビア! お前もお前もいないと陣形にがあくだろうが!」
「知るか! それに俺一人いたところで、どうせこれだけの相手を防げるわけが」
やれやれ。
「7人の旅人がこの世界を守る。邪神ナイアの言葉。あれは噓じゃない。いや、逆か」
俺は微笑みながら言う。
「神の宣った言葉には祝《のろ》いが生じる」
賢者の杖を構えて、スキル支援の準備を行う。
「本來は魔王の存在をほのめかした言葉。だが、それを逆に利用することもまた可能だ。なぁ、そうだろう」
俺は振り向きながら言った。
「お前たち(勇者パーティー)」
その言葉に、
「何がどうなってんのよ!? とりあえずあの変な赤いのが敵なのですわね!?」
「俺の鋼のが神代の人類全員に見てもらえるチャンスという理解で合っているのか、アリアケ!!??」
「あははははは! 何、この勇者! びびって顔真っ青じゃん! はー、ちょー笑えるんですけどー!!!!!!」
3人の新たな戦士たちの姿があった。
未來からの旅人に俺は含まれない。本來、この時代の人間だからだ。それはコレットも同じ。
すなわち、
ビビア・ハルノア
アリシア・ルンデブルク
ラッカライ・ケルブルグ
デリア・マフィー
プララ・リフレム
エルガー・ワーロック
ローレライ・カナリア
離した者もいるが、それでも一度は『勇者パーティー』に屬したことのある未來からやってきた英雄たち。
すなわち、神代を救う7人の旅人と言うには十分な條件を備えている。
無論、これは邪神の吐いた言葉(呪い)を利用したこじつけだ。
しかし、
「≪呪い≫付與」
だが、邪神とはいえ神は神。
その言葉《呪い》による効果は絶大である。
「さあ、邪神ナイアよ。この7人は神たるお前が認めた戦士となったぞ?」
俺は微笑みながら、
「お前が救世の戦士たちと認めた英雄たちを、お前自が破ることが出來るか? その守り、せいぜい崩してみることだ、邪神ナイア!」
そう言って全員に、強力なスキルを付與したのであった。
一方の邪神ナイアは目を見開き、
「馬鹿な……。どこにいたのだ。我は招いておらぬぞ! そのような者たちを! 一どこから招いた! このスフィアへと! アリアケ・ミハマよ!!」
怒りの聲を上げたのである。
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