《【嫌われ質】自覚したら最強?かも》(11)始めての人

(11)始めての人

俺とウナは妖界から戻り、町に向けて森を出た。

森を出たのは二度目、一度目はこの谷を越えられず諦めた。

高さ207メートル72センチの渓谷、下を川が流れている。幅36メートル63センチ。

普通の者は37メートルを飛べないから森にもれないし、魔も渓谷の向こうへは行けない。

反対側は山、斷崖絶壁高さ480メートルを登った後、3000メートル級の山脈がそびえ立つ。

山越え(東)より、谷越え(西南西)を選択した。

北と南は山と谷に挾まれた俺の知る限り森。

『仙人眼』の範囲森。

「だいすけ、本當にここ、越えられる?」

「あぁ、簡単だ」

走り幅跳び 助走を付けジャンプ、途中風魔法で上昇、谷の半分を越えれば風魔法を弱める。無事、著地。推定飛距離、56メートル。(48センチ) 飛びすぎた。

「なっ、簡単だろ」

「だいすけだけだよ、あの渓谷飛び越せるの」

『鑑定』「ここは?(ピコッ)『エマニタの林』だって、知ってた?」

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「知らないわよ、森を出たのも初めてだし。」

『仙人眼』『サーチ』

「魔の素材は十分なんだが、この反応は初めてだな。 だいすけの森の魔より全然弱いが、見てみたい。 走るぞ」

「あたし、ランドセルの中にるね。」

「好きだな、ランドセルの中」

「妖界みたいで心地いいんだもん」

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

え? ランドセルの中に生きれられないって?

収納部分は普通のランドセルと同じ広さのスペースがある、ここなら小ウナもれられる。

ウナは、普通の人間には見られないし、ランドセルの中を覗かれても空っぽだ。

俺が、開けてやらなければ、出られない、一般的なランドセルと同じロックが付いているから。

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

エマニタの林を走破、途中魔を確認、『鑑定』で素材的な価値を判斷し、素通りするかを決める。

木の実やキノコも確認する。

こういう時、薬草や毒消し草、なんかは町で買い取ってもらえるので質の良いは、ランドセルにれていく。

だいすけの森で何日過ごしたのかは知らん、ステータスが15から17になったから、2年だと言っているだけだ。

転移してきたのは恐らく3月、今は初夏ぽい、前世と同じ気候なら、4~6月、新緑の季節。

そんなエマニタの林を抜けた、『仙人眼』で街道を確認できた。約7キロ先。

ランドセルから、ウナが出てきて、左肩に座る。

「ウナ、右と左どっちに進みたい?どっちが町に近いと思う?」

街道まで來て、ウナに聞いた。

「暫く待って、人が來たらその人と同じ方向に行こうよ」

「そうするか」

草の上に腰を下ろす。ランドセルを枕に寢る。ウナは、ランドセルの中。

『サーチ』には小屋?建じていた。

人の気配も、街道沿いに小屋?何だろう

コンビニじゃないのは確かだ。

とか思って、目を瞑る。(寢るわけではない)

その小屋に馬車が停まった、やはり休憩施設。暫くすると、此方に移を始めた。

俺は、起きてその馬車と同じ方向、北西に歩き始めた。

ガタガタ ガタガタ ガタガタ

馬車は、俺らを追い越して行ったかと、思うと、停車した。

者が俺をチラリと見た

俺は、馬車の橫を通り過ぎようとした

「もし、旅のお方」

馬車の中から聲をかけられた

ガチャ

馬車から中年のおやじが降りてきた。

「私は、商人のパロトーム・カイブンと言います。あなたも『ライトタウン』へ行かれるのですか?」

「ライトタウン? この道を進むとライトタウンへ行くのか?」

「?? おかしな事を言われるのですね?」

「… 旅のお方は、どちらから來られましたか?」

「俺は、あっちからだ」

道の無い方を指差す。

「はぁ? エマニタの林…ですか?」

「そうだ 確かそんな名前の林だ」

カイブンとか言う商人は、俺を足元から値踏みねぶみしているように視線をかす。

「変わった靴ですね、鞄も変わっている。その服は、クリーンタイガーですか?何処で仕立てられました?」

「俺が自分で作った。」

「え? それをご自分で?」

「よろしければ、馬車の中で詳しくお話を聞かせてもらえませんか?ライトタウンまでお送り致します。」

「知らないヤツの馬車に乗る気は無いが?」

「わたくしは、こう見えてもかなり名の通った商人なんですが、パロトーム商會をご存知では無いと言うことは、この辺りの方では有りませんね?」

「知らん、この辺りの者ではない。」

「それにしては、荷もその鞄だけですね」

「食料も無いのでは?」

「だから、林で木の実を採って、食べていた。」

「ますます、興味が湧いてきました。」

「しつこいな」

「それは商売人のです、それで功してきました。」

「そういうものなのか? しつこいと嫌われるぞ」

「では、商売をさせて頂きます。馬車に乗ってもらえませんか?銀貨大1枚払います。その代わりにその鞄を見せてください。どうでしょう、悪い話では無いと思いますが?」

「俺が、盜賊の手の者だったら?」

「それは、ありませんね。これだけ見通しの良い草原に仲間の隠れる場所は有りませんし、茶屋でそんな報は聞きませんでした。」

また、俺の知らないワードが出てきた、茶屋? あの小屋の事か?

「因みに、此処からライトタウンまで歩いてどれくらいかかる?」

「?…、(カイブンは不思議な顔を一瞬した) わたくしの馬車で2時間位です、歩けば4~5時間でしょうか?」

「あの馬は普通の馬ではないよな?」

「!(一瞬驚いた) 解りますか? 特別な馬です、かなり速いですよ」

(カイブンは一瞬だけが現れる、普通の者に悟られないくらい一瞬。)

そんな馬で二時間? 歩きの4~5時間は噓だな、7~8時間以上かかるだろう、俺の『仙人眼』で確認出來る…徒歩4時間、20キロ以に町は無いのだから。

俺が、斷れば途中で、待ち伏せでもしてタダで乗せる代わりに…とか言う魂膽かもな…。

なら、銀貨大1枚を貰った方が利口だよな、金には困ってないが、しでも報がしい。

「解った、乗せて貰おう。」

ニコリ

「では、こちらへ」

カイブンは、商人の笑顔で馬車に案した。

馬車には冒険者風の男が居た、『サーチ』『鑑定』で強さも解っている。

「こちらは、護衛をしてもらっている冒険者のシマザメさんです。」

「珍しくないか? 護衛と一緒に馬車の中とは?」

「この辺りには、盜賊は出たと報告はありませんが、襲われたときに盜賊を油斷させるためです。それに、一人では寂しいので喋り相手です。」

喋り相手…、これも噓かな?

「俺みたいに盜賊も驚くか? 護衛が馬車の中に居たら」

「そんなところです」

俺は、その冒険者の隣に座るように勧められた。ランドセルをカイブンに渡した

そんな、行にカイブンもシマザメも驚く。

やはり、普通は中を気にしたりするものなのだろう。

は空。ウナは俺の左肩に居る。

§§§§ ステータス(深緑) §§§§

名前:ジリリ=シマザメ

種族:人族

職業:長剣使い(冒険者)

別:男 (32歳)

分保証クラス:冒険者

素質:

レベル:44/100 [ ー ] [ L(赤) ]

P・C:『グッドモーニング』(5)

健康狀態:良好

§ § § § § § § § § § § § §

H P:509(/509)

M P:291(/291)

攻撃力:595(武+100)

力:583(鎧+100)

魔攻撃:83

魔防:83

力 :308

丈夫さ:320

魔 力:3

敏捷:163

用さ:206

賢 さ:401

運 :27

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

頬にクロスの刀キズ

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