《【嫌われ質】自覚したら最強?かも》(119) 対抗戦(6) 三日目

(119) 対抗戦(6) 三日目

試合は一時間もかからなかったが、次のボク等の試合開始は10時から、それまでは休憩

観客席から、見えるモニターに第一試合の模様が寫し出される。

ダウン道場にしてみたら、恥の上塗り、けない敗北シーンが何度も寫し出されるのだ

會場から笑いが起こる

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

〈ジ・アップ道場控え室〉

「噂では、ジ・ユグ道場とニージハシタ道場は、強化合宿をしたようだ」

「予選でのニージハシタ道場の連中の強さは、ジ・ユグ道場の強さより上だと思われる」

「えぇ、そうね、予選でのニージハシタ道場は、全然本気じゃ無かったみたいわね」

「俺の調べた報では、出場選手五人ともパーティー『アンドレ・アルス』って冒険者で、全員赤ランクらしい」

「はぁ?子供もか?」

「あの子が一番強いらしい」

「おいおい、いくらお前でも試合前に冗談は無いぞ」

「俺は、あの子と當たりたくない、お前に、譲るよ」

「冗談じゃ無いのか?」

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「當たれば解るさ、たぶん今の俺たちでは、逆立ちしても勝てんよ」

「何故そんなことが言えるの?」

「試合前に士気を落とすことを言いたくは無かったが、パーティー『アンドレ・アルス』全員、あの子供も含めて全員が、試練の塔オルドルタワークリア者だ。ドラゴンスレイヤーの稱號も付いてる」

「なっ!」「噓っ」

「確か、今回出現の試練の塔オルドルタワーは、人數制限付、ペアまでだったよな、だから俺ら挑戦さえ、しなかった」

「そうだ、そのタワーのクリア者だ」

「ドラゴンスレイヤーって事は、試練の塔オルドルタワーにドラゴン出現フロアが有った、またはボスがドラゴンって事だよな? ペアでドラゴンを倒したって事だよな?」

「俺達に、ペアでドラゴンを殺れるヤツは居るか?」

シ~~ン 全員が無言

各々がドラゴンとのバトルシーンを、この中の誰かとペアでドラゴンとのバトルシーンを想像した…勝てる気がしない

ブレス攻撃、飛翔攻撃、尾、牙、爪…防げる自信はない

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拳で、剣で、魔法攻撃で、ダメージを與えるイメージが湧かない

「無理だよな…」

「俺達は、自分がどこまでやれるか試してみないか?」

「そうね、ダウン道場みたいな無様な負け方はしたくないわ」

だ、子供だと、バカにしていたが、ニージハシタ道場の連中は強い。別も子供格差も種族も関係ない、今の俺達に出來る事をしよう」

頷くジ・アップ道場の選手

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

〈ニージハシタ道場控え室〉

「アメイヤちゃん、まだ?」

「もうすぐ著きますって『念話』あったよ」

「ランコさんも大変でしたね、忙しかったでしょう?」

し、休ませて」

「お待たせ、間に合った」

アメイヤ

試合前に疲れていた

それでも、負ける気がしない

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

10時、試合開始

ジ・アップ道場 vs ニージハシタ道場

直前オッズ

ジ・アップ道場 ×2

ニージハシタ道場 ×5

観客にはまだ、ニージハシタ道場の実力を解っていない者、ジ・アップ道場の勝利を信じている者が居た。

・先鋒戦

ブエノスア=フォン=イレス vs イダリベス・ブ=ランコ

「俺達は、一応貴族だ」

「だから?」

「恥ずかしくない試合をしようと試合前に決めた」

「だから?」

「俺は、見ての通り剣を使う(鞘から剣を抜く)、魔法は苦手だ」

「だから?」

「魔法無しでやらないか?」

「強化系も無し?」

「出來たら俺だけ使いたい、それくらいのハンデがしい」

「解ったわ、攻撃系の魔法は無し、最初は私は魔法は使わないは、負ける気は無いから、魔法無しで勝てそうに無い相手に魔法を溫存して負けたらみんなに申し訳ないから、その時は使うわよ」

「それで構わない」

「じゃ、始めましょうか」

こんな連中が、私達に妨害工作をしたとは思えない、逆に妨害工作をした連中なら、これもブラフ?油斷はしないわ

『始め!』

アナウンスが響き渡る

イレスが、斬撃を飛ばす

(攻撃魔法じゃ無いけど…)

ランコは、時計回りに移、そのきは一般人の視力を越える

「なっ!」

一瞬で直ぐ橫にランコが、居た。

肘でガード、軽く飛ぶ、その上からランコの左拳が當たる(右脇腹を狙ったボディブロー)

ドン

辛うじてガード、鎧が無ければ骨折していたかもと思える程の衝撃

「くっ」

飛ぶことでダメージを最小限にしたつもりだったが…右肘が痺れて真面まともに剣を握れない狀態になった

一撃で、ここまでのダメージ…強い

「回復魔法、キズを癒せ『ヒール』」

宣言して詠唱…魔法が、本當に苦手の様だ

ランコは、苦笑い

「強化魔法は、使って無いよな?」

「使って無いわよ」

「使わず、強化魔法を使った俺より速い…か、獣人だからか?」

俺は自分が強いと勘違いしてたな

「鍛え方が違うのよ」

「『強化』2倍」

また宣言

「聲に出さずに詠唱できない?せめて相手に聞こえなくしないとダメよ」

アドバイスまでしてしまったランコ

「くっ!」

2倍にしてもランコのきについてこれない

ランコのラッシュに防戦一方、ジリジリと後退

が湧く 歓聲が上がる

ドン 腹に蹴りを貰う

「うわっ」 ドサッ

『場外! 勝者イダリベス・ブ=ランコ』

勝利宣言が、アナウンスされる

ハアハア 鍛え方が違う…か

武舞臺の下からランコを見上げ、息もさず余裕だな、実力の差を実する

頭を下げる ペコリ

・次鋒戦

クアラルン=フォン=プール vs アメイヤ

プールは、詠唱をする

詠唱中にき回るアメイヤを狙えない

「早すぎる」

ランコママが相手を観察したいって言うから、き回るんだけど、ボクのきについてこれないんだ

真後ろから膝を トン

「わっ」崩れ倒れる

剣をぶつけ合う

キンキン カンカン

「剣を振りながら詠唱出來ませんか?」

「出來るか、そんな用なこと」

カンカン キンキン

「詠唱破棄、無詠唱を覚えた方が良いですよ」

カンカン キンキン

「ど 努力しよう ハアハア」

キンキン カンカン

背が低いボクに苦戦、十分手加減してるんですが…

「剣速、上げます」

「なっ!」

カキン カカカン キキキン

パキン 剣が砕けた

ピタッ

剣を首に向ける(屆かない)

「參った」ハアハア

膝を著く

『勝者、アメイヤ』

勝利宣言がアナウンスされる

・中堅戦

アンカラト=フォン=ルコ vs 紅

「アメイヤちゃん、あなたの子…強すぎない?」

「私とだいすけ様の子ですから」ニコッ

ルコは紅の回りを歩きながら、魔法陣を設置していく

紅は余裕で見ている

「まだかしら?」

「お待たせ」

魔法陣からバインド系の影がびる

紅を捕縛

「『雷撃』!!」

バリバリバリ

「終わり?」

無傷の紅

「なっ! あ あなたも強すぎない?」

フラッ 魔力切れで、倒れる

「だいすけ様の妻ですから」ニコッ

『はっ! しょ 勝者、紅』

勝利宣言がアナウンスされる

3連勝、ニージハシタ道場の準々決勝進出決定

・副將戦

デン=フォン=マーク vs ウナ・ブリーザ

風魔法による、防と攻撃

風が荒れ狂う、攻撃どころか剣を構える事も出來ない暴風

風により武舞臺の端にズルズルと押しやられ、す統べなく場外

『勝者、ウナ・ブリーザ』

の、アナウンス

・大將戦

コペンハー=フォン=ゲン vs ビューティー

「我、求は、屈強な戦士、『スカルソード』降臨!」

ビューティーさんは、『スカルソード』を召喚し、剣での対決

スカルソードは、剣をけても、直ぐに修復復活、理攻撃はほぼ無意味

「楽しめたかしら?」

「まだまだ」

「そう」

「『スカルナイト』『スカルランサー』召喚」

「これからが本番ですわ」

「參った」

「あら? これからがでしたのに、殘念」

で苦労していたのに、更に上級モンスター2を召喚されては無駄な足掻き…勝てる筈がない

『勝者、ビューティー』

『よって、5戦5勝、ニージハシタ道場の勝利』

勝利宣言がされ、第二試合が終わる

次話、1月18日投稿予定

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