《【嫌われ質】自覚したら最強?かも》(149) 魔貴族

(149) 魔貴族

ネプトティス白爵しろしゃく邸

ネプトティス白爵しろしゃくは、(おでこに)角4本、上位魔族

眼が黒い、魔眼の持ち主

ネプトティス卿は、病弱?で、子供が居なかった、出來なかった

魔王様の要で、メガクラーム(ビューティーの母)を22年前に養として迎えて、一応後取りは出來た。(魔王公認)

20年前にプルクラームが生まれ、魔王から継承のお墨付き確約も、もらっていた。

ネプトティス白爵しろしゃく家は、プルクラームの代まで続く筈だった。

魔王の娘としての継承の権利は無くても、ネプトティス白爵の跡継ぎとして婿養子を迎える必要があった。

人族と結婚して帰って來るのは想定外

子供を作って帰って來るのも想定外だった

「う~む、プルクラームが帰ってきてくれて嬉しいのだが、まさか、人族と結婚し、子供を作って來るとは…驚きすぎて、言葉も無い」

「結婚のきっかけが、召喚魔法陣とは、聞いたことも無いぞ」

「う~む、プルクラームが、四番目の妻とな、羨ましい限りじゃ、ワシももっと元気であったならのう」

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言葉が無いと言いつつ、よく喋る

「プルクラームが、孫娘じゃから、キュートはひ孫じゃな」

「だいすけ殿が、プルクラームの婿殿なら、紅さん、ランコさん、ウナさんも義理の孫娘という事かな?」

「ということは、アメイヤちゃんはひ孫ということかな?」

「やはり、サキュバスにはしか生まれんのかのう」

「にしても、かわいいのう」

「お主は、四人も妻を娶って、人族の貴族か?」

やっと喋れる

「いや、俺はただの冒険者だ」

「それは、違います。ランク黒のご主人様は、ただの冒険者とは言いません」

ビューティーの言葉にみんな頷く

「冒険者のランクには詳しくないが、このプランテサンティス魔國にも、黒ランクは居らんかった筈じゃ」

「だいすけさんは、表の馬車ごと、人間界のディレクション王國から、ネプトティスへ転移されたのでしょう? そんな魔力を持った者は、このプランテサンティス魔國でも、そうは居ないと思いますよ」

「魔界門を使わず、人間界と魔界に出りするなんて、私の知る限りでは、魔族にも居りません」

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「馬車に空間魔法を使って広くされていますし、ゴーレムをお作りになるお力もお持ちで、サキュバスに子供を生ませる魔力、魔王級だと思いますわ」

メガクラームさんは、俺の実力を解ってあえて、魔王級で止めている

(魔界で)馬車毎の転移は出來ても、魔界と人間界を魔界門を使わず行き來する事は、魔族でも出來ないらしい。

(だいすけでさえ、30年の時間を必要とした異空間転移だ、使えなくて當たり前。)

魔界門でさえ、魔族數十人で數ヶ月単位の魔力を必要とするのだから、當然といえば當然である。

門が妖1人でも開けるのに対し魔界門は開門が非常に困難なようだ。

※アメイヤの魔法陣転移も使えない。

現在、臺所を借りて、ランコとウナが夕食の準備をしている。

ネプトティス邸の調理スタッフが、その狀況を見聞している

ディレクション王國の料理を食べたいと、ネプトティス白爵しろしゃくが希したからだが、作るのは、ディレクション王國の料理じゃなく、ランコの世界や俺の世界の料理だ。

「本來なら、魔貴族は魔王様に新年の挨拶に、魔都『アルティスバーナ』の魔王宮に行かないといけないのじゃが、ワシの調が良くなくてな、メガクラームは元々平魔族じゃし、魔王様が希してもメガクラームを、魔都にも行かせられんのじゃよ」

このネプトティスから、魔都『アルティスバーナ』まで、馬車で10日程、老調不良のネプトティス白爵しろしゃくには、厳しいとドクターストップがかかっていた。

(俺はまだこの世界の醫者に會った事無いぞ、魔界には居るのか醫者?)

「魔王 様は、人族に敵意を持つタイプの方ですか?」

「う~む、そこまでは無いと思うぞ」

「魔王様はな、他の魔貴族の中には、人をエサやオモチャと思っておる節もあるがの」

敵意ではなく、エサ扱いとは…

「ネプトティス白爵しろしゃくは、俺らをオモチャと思ってますか?」

「まだまだひ孫も見たいし、もうし生きたいんでの、長いものには巻かれるタイプじゃ」

そんな諺が魔界にもあるのかよ

「心配せんでも、ワシもメガクラームも人族は食せんし、オモチャとも思っておらん」

▼ ▼ ▼ ▼ ▼ ▼

ビューティーが以前話していた、サキュバスは、人族(他族)の生気(力や魔力)を吸うと、【ドレイン】と【魔力吸収アブソープ】を使うので、噛みついたりはしないと言っていた。

キュートもおっぱいから、ではなく魔力を吸っているらしい。

▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲

「今から行きませんか? 俺達と魔都『アルティスバーナ』に、魔王に新年の挨拶しに行きませんか?」

しまった、魔王様の方がよかったか?

「今から? ワシの調を考慮して、転移での移を考えてのことじゃろうが、魔都『アルティスバーナ』付近は、転移阻害、転移警戒の結界もあるぞ」

「それは、心配ない。魔都『アルティスバーナ』に直接転移出來なくても、近くに転移して走らせれば、俺の馬車は移速度も速いし、なんなら、飛んででも行けるぞ」

「ほぉ、馬車を飛ばすか、見てみたいのぉ」

プランテサンティス魔國には、ドラゴン等を使った空飛ぶ馬車を持つ、高位の魔貴族もいるようだ

俺は、転移が出來ないとは、転移阻害に塞がれるとは考えていないが、々問題も起こりそうなので、警告範囲にらない様に転移して移しようと考えていた

ネプトティスから、魔都『アルティスバーナ』まで、およそ直線距離で北北西に700キロ

転移なら一瞬だし、ここから飛んで行っても數時間(2~3時間)

今(17時)から行けば、問題なく夜(20時)までには著くと思っている

「今から直ぐに、魔都『アルティスバーナ』に行きませんか?」

「夕食は馬車の中で食べられますし」

「魔王様に新年の挨拶をするのは、十數年ぶりじゃ、行ってみるか。魔王様の驚く顔が見たいのぉ」

「のぉ、メガクラーム。」

「はい、楽しみです」ニコッ

いかん、魅了されそうだ

魔王がお忍びでメガクラームに會いに來ているらしい

今はメガクラームは妊娠してはいないが、魔王が(お忍びで)來ているなら、ビューティーに姉妹(可能が低いが兄弟)が出來るかも…キュートの年下のおばさんか、おじさんが出來たりして…今回の訪問で出來る可能も0ではないな

と言うわけで、俺達は魔都『アルティスバーナ』へ

魔王に新年の挨拶に行くことにした。

食事の準備が出來たと

メイドが呼びに來た

魔都『アルティスバーナ』に今から行く事を伝えると驚かれた。

作り立ての食事をランドセルへ一旦収納

「馬車の中での食事も一興じゃ」

「ランコさんの作ったお晝も味しかったんですよ」

「ほぉ、益々楽しみじゃ」

お泊まり馬車ハウスウェア・キャレィジに乗り込む

【神眼】で魔都『アルティスバーナ』付近で人目につかない場所を確認、転移する。

「転移できました、ここから夕食を食べながら移しましょう」

「馬車に乗ったと思ったら、テーブルにソファ、寢室やキッチンまであって、馬車に乗ったじが全くせんのぉ。 もう魔都『アルティスバーナ』近くじゃと? 移したじが全くせんのぉ…」

ダフトじいちゃんは呆れていた

夕食は

卵星テントウのオムライス

ドラゴンののピリ辛唐揚げ

ドラゴンののチーズインハンバーグ、デミグラスソース

サラダ(マヨネーズぞえ)

デザートは、杏仁豆腐

「見たこともない!?」

「食べたこともない!?」

「旨い!」

味しく夕食は済みました

屋敷の料理人達も、初めて見る料理だと言っていた。

他の料理のレシピも教えている、これからは屋敷で作れる筈だ。

≪魔界の爵位説明≫

青爵(あおしゃく)=男爵

赤爵(あかしゃく)=子爵

銀爵(ぎんしゃく)=辺境伯

金爵(きんしゃく)=伯爵

白爵(しろしゃく)=侯爵

黒爵(くろしゃく)=公爵

白爵=ネプトティス卿、ビューティーの爵位

ネプトティス卿の妻と、娘(メガクラーム)には爵位はありません。

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