《【嫌われ質】自覚したら最強?かも》(163) 鮮度と戦力

(163) 鮮度と戦力

―― 雙子side ――

サクラわたしとツバキは、【能力剝ぎ取り】のスキルが、有れば勝てないはずがないと思っていた

いつもなら、負けることはなかった

報通りの赤ランク程度…ランコ1人だけなら勝てたはずだった…普段魔族2・3人相手でも勝っているから自信はそれなりにあった

勝敗がつかなくても、勝敗に拘らなくても、パーティーメンバーの誰からでもスキルを1つでも奪えればそれでよかった。だいすけが黒ランクと聞かされたときは予想外だった。

報の鮮度に舌打ちする

人間界基準とはいえだいすけ黒ランク含む數人を相手にするよりは、ランコさん1人だけならスキルや魔法を奪えると思っていた

それなのに、スキルや魔法を使われずに勝敗が決まってしまった。

初対面の相手にスキルや魔法を使わずに勝てると思っていたのか?

使わせる事さえ出來なかったのか?

ランコさんは、遠距離系のスキルや魔法を苦手とするのか?それにしては接近系のスキルや魔法も使っていなかった…

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こちらの手のがバレていた?わたしの報スキルが張れていた?それとも鑑定系のスキルか魔法を使われていた?

違うわね、それ系統の発に気づかない筈無いもの。使われていたならスキル使用フラグが立ってた筈。こちらの範囲外からの鑑定?

スキルが知できない速度での発?わからない…

わたしが出來てなくても、ツバキだけでもスキルを奪えれていればお腹の子に與える事が出來たのに…それさえも出來ていない。(お腹の子が)生まれる前にもっとスキルがしいのに…

「もうぉ~、なんなのっ! スキルや魔法も使わずサクラちゃんに勝っちゃうなんて」

プンプンと擬音が聞こえそうなじでツバキが愚癡る

「そうだね、あんなに強いなんて想定外だね。ランコさんが二番目だと思う?」

パーティー『規格外ノン・スタンダード』には、ビューティーさんや紅さん、ウナさんも居る、アメイヤちゃんも強いという報もある、ランコさんが二番目とは限らない。パーティーのリーダーのだいすけさんが一番には間違いないことは確かなんだけど…

「う~ん、どうだろう?種族で考える順番だと、魔族のビューティー、紅さんとアメイヤちゃんの竜人族、ランコさんが獣人族で、ウナさんの妖族 かな?」

人間族のだいすけが一番なのは想定外なんだけど…

「妖族のウナさんが人間サイズなのが気になるけど…」

そう何故、妖族だというのにウナさんの大きさが人間サイズなのか?ツバキの気にするところもわたしが気にするところと同じだった

「魔界と人間界で、報にタイムラグが有るのは仕方ないとは思うけど、戦力的な報も違い過ぎじゃない?」

報を集める期間が短かったのもあるかもね、短期間でランクを上げるパーティーをチェックして、要注意パーティーの中に、偶々ビューティー 魔族 が居たんだもん」

人間界の戦力チェックで、冒険者を探らせていた者からの報告の中に、パーティー『規格外ノン・スタンダード』上がり、メンバーに魔族…ビューティーが居た

それから報を集中的に集めさせた、魔界と人間界間の報伝達のタイムラグが正確差の誤差の範囲を大きく越えていた、元々の戦力報が想定の範囲を越えていた?

人間界からの報のなさと人間の戦力分析のミスが重なった?

「人間界の人との直接のバトルが初めてだったんだから、私達の人間の実力を知らなすぎただけかもね」

それでも魔族より強いというのは納得がいかないけど…

―― 人間界side ――

國王の執務室にて

「だいすけに、爵位を與えるにしても、ただの冒険者、平民にいきなり伯爵位は與えられん、男爵から子爵と段階を踏んで與えんと、回りがうるさいからな」

王が額に皺をつくる

「それに爵位を與えても、それはこの國だけのもので、冒険者のだいすけさん達がこの國に腰をすえるならまだしも、他國に行くと問題が有りすぎるます、手続きも面倒でございますね。」

貴族が國境を超える事は、報の洩、戦爭などの心配があると宰相が問題點を指摘する

「だから、手っ取り早く危険度を周知せるために、冒険者ランクを上げたのですね」

護衛の騎士長が述べる

「冒険者ランクはこの國だけでなく、この世界全土で共通の驚異力の証明ですからですね」

ギルドマスターが説明する

「だいすけさんの場合は見た目があれ・・ですから驚異がわからないかもですね」

「パーティーメンバーも人揃いだからめ事も呼び寄せるでしょうし」

宰相とギルドマスターが苦笑いする

だいすけの知らないところで、ギルドマスター達と王様達、國の重鎮達の話し合いが行われていたのでした。

「アメイヤちゃんも強いですよ、4歳(の設定)ですけど」

ギルドマスターが追加する

「アメイヤ?無敵のスライムか…長途中という事でしたな」

宰相が説明する

「『規格外ノン・スタンダード』か…恐ろしいパーティーだな」

王の呟きは誰にも聞こえなかった

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