その翌日、同じように私とリリーナがれ合っていると、太ももに印が浮かびました。

しかし私はあえてそれを見て見ぬふりして、しばらく彼との逢引を楽しむことにしました。

罪悪と快の間で揺れる彼の姿を観察しているのが、し面白くなってきたんです。

印が浮かんでから3日、吸せずにで続け――今日も當然のように、リリーナは朝から教會にやって來ます。

普段は王國が運営している學校に通っているのですが、今日は休みだそうです。

「今日はリリーナとずっといっしょに居られますね」

禮拝堂にるなり勢い良く私に抱きついてきた彼の耳元で言うと、リリーナは顔を真っ赤にしながら何度も頷きました。

まだ恥じらいは殘っていましたが、とうに與えられる快楽への求がそれを上回っているのでしょう。

ここにはまだ、リリーナと私以外は誰もいません。

私は腰をかがめ、彼と目線を合わせると、何かを催促するように舌を出しました。

リリーナは一瞬で意図を察し、一度周囲を見回した上で、私の舌に口を近づけます。

そして昆蟲がでも見つけたように、ちろちろと私の舌を舐め始めました。

この數日で、私がそういう風に躾けたのです。

とは言え、リリーナも私とのディープキスを気にっているようで、逆に何も催促しないできると、むしろあちらからおねだりしてくるほどなのですが。

「はむっ……ちゅる、じゅぷ……ぺちゃ、ちゅっ、ちゅうぅ……ん、ふうぅ……っ」

私は幾度となく舌を舐められ、しゃぶられながら、背徳を絡めて腰が抜けてしまいそうなほどの快楽をしました。

自分よりも小さなの子が必死で私に奉仕してくれる姿というのは、それだけでたまらないものです。

今ですらこんなに必死でやってくれるのですから、もし半吸鬼デミヴァンプになったら、一どこまで私に盡くしてくれるのでしょうね。

「おねえ……ちゃん、も……して？」

それを上目遣いで言う時は、”の奧まで激しくかき混ぜて”というおねだりのサイン。

私は彼の両頬を手で固定すると、舌をにゅるりとばし、まずはリリーナの口の中の全を余すこと無く味わっていきました。

次第に彼の表がぽーっとしていきます。

私は頃合いを見計らい、特に彼が好きな奧に舌をばしました。

「は、はおっ……お、ご……ん、おおぉっ……！」

ゆったりとしたきでそこをかき混ぜると、リリーナは年不相応な聲をあげながら下品に啼きました。

最初こそ聲を出すことに抵抗のあった彼ですが、私がし背中を押してやるだけで、見ての通り――

「んおぉぉぉっ、お、おっほ……ひゃふ、おおうぅぅ……っ！」

惜しげもなく、可らしい聲を聞かせてくれるようになりました。

というものは、かくも人を無防備にしてしまうものなのですね。

えっちなことはダメだと言っていたリリーナはもうそこには居ません。

もちろん、”好きな人相手だから”という免罪符はありますが、それにしたって、彼と同い年で、の奧を嬲られてここまで悅ぶ子は居ません。

ひときわ大きく、リリーナのが痙攣した所で、私は舌を引き抜きました。

から分泌される粘が絡みつき、糸を引いています。

「ここまでされても苦しむどころか喜ぶなんて、リリーナは変態さんですね」

「はー、はー、はぁ……らって、おねえちゃん、へんたいの方が……好き、って」

「ええそうですよ。あなたがそういう姿を見せてくれるたびに、もっともっと好きになっていくんです」

「今のも……好きに、なった？」

返事代わりに、私は彼のについばむようなキスを與えました。

すると顔を離した途端に、リリーナからも、私の方にキスをしてきます。

「リリーナも好きぃ、えへへぇ」

あれだけれておいて、まだリリーナには無邪気さが殘っている。

あまりにかけ離れた2つの要素が同居するいを見て、私はもっと、もっともっと、彼を染め上げたいと思うのです。

そのための手段は、やはり――人間をやめさせてしまうのが一番で。

今日まで我慢してきましたが、そろそろ終わりにしてしまいましょう。

「じゃあ、部屋に行きましょうか」

「うんっ。今日もリリーナのをいっぱいってね、おねえちゃん！」

期待にふくらませる彼の手を引いて、私は寢室へ向かいました。

◇◇◇

リリーナは部屋にるなり、すぐさま纏っていた白のワンピースをぎ始めました。

私も修道服をぎ、下著姿になります。

そしてベッドの縁に座ると、そんな私のを背もたれにして、膝の上にキャミソール姿になったリリーナが座ります。

なぜこの勢なのかと言えば、いつでもを吸える上に、印がよく見えるから。

印のことは、リリーナには”私と人になった証”と伝えてあります。

「今日も、印をるの？」

「そこをられるの好きでしょう？」

「印だけじゃなくて、どこをられても、おねえちゃんだったら好きだよ」

実際、もうリリーナのに私がれていない部分はありません。

例えどこであろうと、私が頼めば、”おねえちゃんなら”と彼はさらけ出してくれます。

今だってそうです。

私がリリーナの膝の側に手を置くと、力をれずとも自然と彼の足は開いていきました。

がにの勢になると、右側の太ももについたそのハートのタトゥーがさらによく見えるようになります。

私は膝から指先で線を描くように、じわじわと足の付けへとかしていきます。

「はあぁぁぁぁ……」

リリーナの口から甘い吐息がれました。

そして指先が印の近くまでやってくると、私はあえて印にはれずに、その周囲を円形にで始めます。

「っ……ぅ、は……っ」

彼は、足りなさそうに潤んだ瞳で私の方を見ました。

しかし私は微笑むばかりで、なかなか印をりません。

焦らされ、しずつ正気を失っていくリリーナの表を楽しみながら、頃合いを見て――カリッ、と指先でひっかくように、一瞬だけ印にれました。

「ひああぁぁんっ！」

たったそれだけで、リリーナは背中を仰け反らせながら反応します。

焦らされた分、刺激が大きかったようです。

彼に言わせると、それが目がチカチカする覚なのでしょう。

虛空を見上げながらを震わすリリーナを見て、私はさらに攻め手を激しくします。

今度はもっとはっきりと、直接的に印をり、手のひらででていきました。

「んああぁっ、ぁっ、ひゃ、ひうぅ、はっ、おぉぉおっ！」

頭のてっぺんを私の肩にごりごりと押し付け、仰け反り、をむき出しにしながら獣のようにぐリリーナ。

気を良くした私は、さらに印をつまみ、捻ってみました。

「んぎいぃっ！　ひぐっ、ぐ、おふっ、おおぉおんっ！　おっ、おへぇっ」

さすがにこれは刺激が強すぎたのか、目が上を向いてしまっています。

可い。もっと気持ちよくなってしい。

さらに2本の指で広げ、閉じて見たり――

「はっ、へえぇぇっ……ぁ、んあぁぁんっ！」

またわざと周囲で円をえがいで焦らしてみたり――

「はぁぁ……ぁ、あ、おねえ、ひゃ、ってぇ……もっと、もっとぉ……！」

複數の指を立てて、カリカリと掻いてみたりと――

「んにゃああぁぁぁっ！　あっ、あひゃっ、ひああぁぁっ！」

その度に様々な反応を見せるリリーナを楽しみました。

もはや言うまでもなく、彼は私の虜。

も心も、全てを私に捧げています。

その様を見て、私も興しないわけがありません。

の悸が早まり、呼吸も淺く早くなっていきます。

そんな吐息でリリーナの耳をくすぐりながら、囁きました。

「リリーナ、私と人よりももっと深い関係になりたくはありませんか？」

「はっ、はひっ……にゃ、にゃり、ひゃい……れふっ……！」

「実は私、半吸鬼デミヴァンプなんですが、リリーナもそれと同じになるということですよ？　本當にいいんですね？」

「い、いいっ、いいのぉっ！　おねえちゃん、と、あんっ、いっしょに、なるぅっ……！」

「それじゃあ――いきますね」

右手で印にれたまま、私はリリーナの首に牙を突き立てました。

ガリッ。

鋭い歯がを突き破り、が溢れ出しました。

「いぎっ……ぐ、は、ひゃふうぅ……っ」

リリーナは一瞬だけ痛そうに顔を歪めましたが、すぐに印から與えられる覚に埋もれていきます。

あとはもう、食らい、注ぐだけ。

今まで吸ってきた誰よりも若いからか、にはとろみがあり、何より甘くじられました。

「あー……あ……んあうぅ……ぁ、ひうぅ……」

印と首から與えられる熱いに、もはや完全に理を失ったリリーナは、にへらとすっかり緩んだ表を見せました。

さらには口の端から涎を垂れ流し、力も抜けてしまっているようです。

微かに焼けていたは、首を中心にじわじわと白くなっていき、溫も失われていきます。

リリーナ特有の甘い匂いも濃くなり、嗅いでいるだけで劣を煽る薬めいたものへと変質していきます。

抱きしめているも、しだけ付きがよくなりました。

特にわかりやすいのは、部と太ももでしょうか。

まだらしい膨らみの無かった部は年に見合わない程度に膨らみ、さらに健康的に引き締まっていた太ももは私をうようにむっちりとしていきます。

が小さいせいか、吸えるの量はさほど多くありませんでした。

のの変化が全に及ぶと、リリーナは一旦意識を失い、目を閉じたままぐったりとしてしまいます。

そこから目を覚ますまでは、數分程度。

私に力を注がれたことでらしくなったリリーナのをりながらその時を待っていると、「ん……」とから小さな聲が聞こえました。

そして目を開くと、口に違和でも覚えたのか、でろんと長くなった舌を垂らしました。

「長くなってる……」

真っ先に確認するのがそこなのか、と微笑みながら、私は彼の赤くなった瞳と見つめ合います。

「これでリリーナ、ご主人さまとずっといっしょなんだね」

「ええ、同じ半吸鬼デミヴァンプとして、私と家族になったんです。ですが一緒に暮らすには、親さんの許可を取らないといけませんね」

「パパとママの？」

「ママにはちゃあんと話をつけないといけません、パパはともかくとして」

どうせ死ぬのですから、父親はどうでもいいでしょう。

問題は母親の方です。

「リリーナは、ママのことが好きですか？」

「うん、好きだよっ。ご主人さまと同じぐらい好き！」

魅了してもこれほどとは、リリーナは相當な母親っ子のようです。

そんなに仲のいい親子を引き離すなんて、そんな殘酷なことはできません。

私は早速リリーナの長くなった舌を堪能すべく、を重ねました。

「んふぅ……っ」

いきなりを奪われたにもかかわらず、彼はうっとりとしながらそれをけれます。

そしてを舐め、さらに舌を奧に挿し込むと、まるで捕食するように自分の舌をそれに絡めました。

たっぷりと唾をまといながら、にゅるりとじり合う舌に、私も夢中になってしまいそうです。

しかし、今の目的はキスではありません。

私は舌同士の合を続けながら、先日のナナリーと同じように、リリーナにも魔力を注ぎ込みました。

「ん、くっ……」

し苦しそうな聲がかられます。

ですが、まだまだ大丈夫なはず。

印をり、注ぎ込まれる苦しみを緩和しながら、彼が母親を墮とす・・・・・・のに必要となるであろう量の魔力を分け與えました。

「はあぁっ……ぁ、あうぅ……」

を離すと、リリーナはぼーっとした頭をフラフラと左右に揺らしました。

「私の力を與えました、これでリリーナのママを説得・・できるはずです」

使い方も一緒に植え込まれたはずですから、あえて説明は必要ないでしょう。

娘なら、”一緒に寢たい”とでも言えばすぐに母親とれ合えるはずですし、きっと魅了は遅くても3日で完了するはず。

「ママのこと、私と同じぐらい好きなんですよね？　なら、同じことをしてあげないと」

「うん……ママのこと、好きだから。おねえちゃんと同じこと、する」

「それが終わって、リリーナと同じように印が表れたら、私を呼んでくださいね」

「うん……呼ぶ」

「そしたらママのことも、私が半吸鬼デミヴァンプに変えてあげますから。そしたらずーっと一緒ですよ、ママも、私も」

「えへへ、ママもいっしょだなんて、ぜったいに幸せだよぉ」

その後は、外が暗くなる寸前までお互いにを貪り合いました。

そしてリリーナを送り出し――あとは自的に、事は進むはずです。

娘に墮とされる母親、そしてその様を見せつけられる父親――そんな暖かで微笑ましい景を想像しながら、私はみながれわる寢室へと、上機嫌に向かうのでした。