《異世界で鬼になったので”魅了”での子を墮とし、國を滅ぼします ~洗脳と吸に変えられていく乙たち~》31 夢を泳ぐ回遊魚、つまりはポワソン

隣に突如部屋が現れた日の夜、彩路は深夜にふと目を覚ました。

疲れていたはずなのに、うまく寢付けないのは、壁のすぐ向こうにあの部屋があるからだろう。

「んだよイハイって……結局、都の部屋にも行けなかったし」

彩路はまだ完全に覚醒しきっていない頭を揺り起こすように、額に手のひらを當てて首を左右に振った。

桜奈も桜奈だ、わざわざ相談しにきたくせに、いざ冬花が現れると仲良く手を繋いで帰ってしまった。

結局のところ、最初から桜奈もそういう趣味・・・・・・で、自分のに初めて気づいたから戸っていただけなのだ。

「……同士とか気持ち悪ぃ。ああ、もう、ほんと萎えるっつーの」

一度目が冴えてしまうとなかなか二度目は眠れない。

水でも飲んで気分転換しようと彩路はを起こした。

カリカリカリカリ――

すると、奇妙な音が聞こえてくる。

まるで、壁を何かで削っているかのような音だ。

「蟲でも居んのかな……」

彩路はぼさぼさになった髪を掻きながら、用意してあったポットからコップに水を注ぎ、一気に飲み干す。

決して暑くはないが、睡眠中はどうしても水分が失われてしまう。

水が全に行き渡っていく覚に、彼は「ふぅ」と吐息をらした。

カリカリカリカリ……。

そうしている間にも、奇妙な音は絶え間なく続いている。

音自は小さいのだが、こうも繰り返されると煩わしくもなってくる。

「求なら他所でやれっての、ったく」

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湧き上がるイライラをぶつけるように、彩路は音の方向にある壁を毆りつけた。

その時、彼は気づいた。

この壁の先にあるもの――それは確か、あのイハイの部屋では無かったか、と。

「冗談だろ、おい」

彩路の表が引きつった。

イハイという言葉から浮かぶ単語と言えば1つしかない、”位牌”である。

もっともここは異世界だし、同じ言葉があるとは思えないのだが、しかしそう連想してしまった以上はもうそのイメージは消えない。

それに、桜奈は『元から隣に部屋はあった』かのように振る舞っていたが、幻聴ならまだしも、いくらなんでもそれが間違いであるわけがない。

間違いなく、この部屋が最奧だったのだ。

隣に部屋など無かったはずなのだ。

だとすれば、あの部屋にあるものが、イハイなるが、まともなで無いという彩路の予は十中八九的中しているはずなのだ。

カリカリカリカリ――カリ、カリカリ――

時折リズムを変えながら、まるで生きている人間が刻んでいるかのように音は響き続ける。

彩路はごくりと生唾を飲み込むと、額に汗を滲ませながら壁を睨みつけた。

行くべきなのか。

いや、ただ蟲である可能だってあるし、無理してまで真相を知ろうとする必要な無いのではないか。

臆病者め、と自分の蔑みたくなるほど恐怖の方が勝っている。

あるいは、それは恐怖と言うより生存本能と言った方が正しいのかもしれない。

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そうだ、そうに違いない。

彼は自分にそう言い聞かせ、ベッドに潛り込んだ。

なるべく音が聞こえないように、顔まで布団で覆いながら。

夜が明けるまで、まるで彩路を呼び続けるように、カリカリという音は続いた。

◇◇◇

結局、彩路はほとんど眠れなかった。

それでも朝は來た、ただそれだけで、彼は救われたような気分になった。

明るさというのは、これほどまでに人に安心を與えてくれるものだったのか。

「おはようございます、彩路様」

朝食は特に何も指示を出さずとも、メイドが勝手に運んできてくれる。

彩路はいつものようにテーブルに食事を並べるに、ふいに問いかけた。

「見ない顔だな」

「ええ、最近來たばかりでして」

「名前は?」

「エリスって……と、申します」

「へえ……」

白で清楚そうな人だ。

メイドと言うのなら、頼めばぐらい開くのだろうと思いながらも、彩路はそんな気分にはなれなかった。

友人である峰にすら狂いだと言われるほどだというのに、まさか自分からが失せるような狀態になるとは。

彩路は、自分が相當に追い詰められつつあることを、強く自覚する。

何がきっかけだ、いつからそうなった。

考えても、思い當たる節はまったく見つからない。

「それでは、失禮し……いたします」

ナナリーは深々と頭を下げると、部屋から出ていった。

テーブルの上に並ぶのは、ごく普通の、この世界では一般的な朝食だった。

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それを見て安堵する。

「頼めば、夕食もここで食えるのかな……」

誰にも會いたくない。

自分の世界に引きこもっていれば、きっと楽になれる。

だが同時に、それは何も解決できないことを意味していた。

おそらく、ではあるが――狀況は刻一刻と悪化している。

まともだったはずの桜奈まで飲み込まれたんだ、つまりもはや、正気なのは彩路1人しか居ない。

狀況を変えられるのは、彼1人だけなのだ。

「ははっ、さしずめ魔王に挑む勇者さまってところか? 魔王はどこに居て、誰なのかすらわかってねえけどさ」

ソーセージに似た食べをフォークで転がしながら、彩路は自的に笑った。

◇◇◇

「おい彩路、いるんだろ? 返事しろよー!」

ドンドンドン、と暴に扉を叩きながら峰が言った。

時刻は夕方に差し掛かろうかという頃、彩路を呼びに峰と凰彌がやってきたのだ。

本當は返事をしたくは無かったが――あまりにしつこいので、扉越しに聲をかける。

「何か用か?」

「お、やっと反応したか。メシだよ、メシ」

「まだ夕食には早いだろ」

「……食堂で見世があるらしい、魚の解ショーだそうだ」

それを聞いて、彩路はふと日本でもマグロの解ショーが行われていたことを思い出した。

この世界でも似たような文化があるようだ。

「引きこもってても良いことねーって、何があったか知らないけど見に行こうぜ?」

食堂には行きたくない。

だが峰の言うとおり、部屋に閉じこもっていても何も変わらないのもまた事実だ。

やはり気乗りはしない、それでも彩路は部屋を出た。

扉越しでは、まるで人間では無い何かと話している気分だったが、いざ彼らの笑顔を見ると、彩路はほっと安心していた。

「……気にしすぎなのか、俺が」

「どーしたんだよ、暗いぞ彩路」

「ああ、すまん。じゃあ解ショーとやらを見に行くか」

3人は食堂へ向かって歩きだす。

考えてみれば、昨日だって別に峰と凰彌が変なことを言ったわけではない。

ただび聲が聞こえなかっただけのことだ。

イハイの部屋は間違いなくおかしいが、昨日のび聲だけは彩路の幻聴である可能だってある。

気にしない、気にしなければいつも通り。

そう思い込む彩路だったが――食堂まであとし、と言う所で桜奈と出くわしてしまった。

しかも、冬花も一緒だ。

2人は廊下の向こう、し離れた場所に居て、顔を近づけながら何かをしようとしている。

「あの2人、仲いいよな」

「……こっちに來てからは特に、だな」

峰と凰彌は、平然としていた。

やがて2人のが重なっても。

激しく抱き合い、舌を絡めても、ただ「仲がいい」としか言わない。

「でさ、たまには訓練もしとこうと思ってやってみたわけよ」

「峰にしては珍しく真面目だな」

「だろ? だってのにあの教、忙しいからって1人でやらされたんだぜ? おかしいだろ、彩路もそう思わないか?」

「あ、ああ……」

そして何事も無かったかのように橫を通り過ぎ、雑談を続けながら歩いて行く。

桜奈と冬花も同様に、彩路たちの存在に一切の興味を向けずに、ひたすらにお互いを貪り合っていた。

気にしなければいつも通り。

そう思い込みたくても――現実が邪魔をする。

◇◇◇

「『ジャックのムニエル』……」

食堂の前に書かれている看板を見て、彩路は呟いた。

ジャック、と言うのが魚の名前なんだろうか。

やけに人間じみた名前だが、果たして本當にそれは魚なんだろうか。

食堂にはすでに多くの兵士が集まっている。

そして例のごとく、奧の席には綺麗なたちが――昨日よりさらに人數を増やして座っていた。

たちはにやにやと、盛り上げる男兵士たちの様を見ている。

「もうこんなに集まってるなんて、期待以上のものが見れるかもな」

峰は期待にを躍らせながら言ったが、彩路はその景を見て疑問しか抱かなかった。

なぜ兵士たちは、みな訓練も仕事もせずにこの場所に居るのだろうか。

確かに夕方に近い時間ではあるが、いつもなら、まだ仕事を続けている兵だって居るはずなのだ。

だと言うのに、この人數は、明らかにほぼ全員が集まっている。

「……どうした、彩路。行くぞ」

立ち止まる彩路に、凰彌が聲をかける。

3人は、解ショーが見える場所まで移した。

”魚”は天井から吊り下げられているらしく、今のところロープだけが見えている。

全容が明らかになったのは、兵をかきわけ前に出た時だった。

「……は」

彩路の口から、笑いじみた吐息がれる。

……なんとなく、そんな気はしていたのだ。

だが、夢であればいいと思っていた、気の所為であってしいと願っていた。

しかし――目の前には魚ではなく男が――つまり”ジャック”が吊り下げられていたし、そして誰もが、彼のことを”魚”だと思いこんでいた。

巨大な包丁を手にした調理員と、そして部屋の奧に座るたちを除いて。

ジャックは、すでに吊り下げられてかなりの時間が経過しているのか、顔面が赤黒く変していた。

それでも、彼はまるで自分が食材になれることを誇るかのように笑っている。

そしてそんな彼に向けて、調理員はよく研がれた包丁を振りかざすと――まずは腕を落とした。

「い……ぎゃあぁぁぁああああああっ!」

ジャックがび聲を上げる。

それを聞いて、オーディエンスは大いに湧き上がった。

「おおぉ、すげえな! 一発で切れるもんなんだな!」

「……脂も乗っててうまそうだ」

飛び散るしぶきと、グロテスクな斷面を見て、峰と凰彌が嬉しそうに言った。

調理員は、続けてもう片方の腕を切り落とし、の上に並べる。

ダラダラと流されるは、下に置かれた容の中に溜まっていた。

どうやらあれも料理に使うつもりらしい。

邪魔な両腕が切斷出來たら、次は皮を剝ぐ作業にはいる。

まず魔法を利用したバーナーのようなものを使って、全を炙る。

すると皮が剝け始めるので、手を使ってずるりと一気に剝ぎ取ることができた。

まだジャックは生きている。

野太いび聲をあげるたびに、かつて仲間だった兵士たちはゲラゲラと笑った。

実際の所、本當に料理に使うだけならば、最初に首を落しておくべきなのだ。

だから、調理員のがあえて皮を剝いだ後に首を落したのは、エンターテインメントを演出するためである。

首の斷面からおびただしい量のが流れ落ちる。

そして調理員は地面に転がった首を持ち上げると、その髪を摑み、生首を観客に見せ付け、腹話でもするように言った。

「みんな、とっても痛い思いをしたんだから、ボクを味しく食べてネ!」

兵士も、峰も、凰彌も、さらにはいつの間にか食堂に來ていた桜奈と冬花も大笑い。

空間は大笑の渦に包まれた。

彩路もまた、力なく笑っていた。

笑うしか無かった。

は続く。

首を落としたあとは、しばらくが流れるのを待って、を削いでいく。

ここは筋が多いとか、脂が多くておいしいとか、焼き料理が似合うとか、煮込むと味しいとか、そんなことを話しながら――

「まあ、私は絶対に食べようとは思いませんが。人間の男など、臭いですし汚らわしいですし。せいぜい、みなさんで共食いでもしていてください」

そんなジョークを時折えて、笑いを取る。

面白い、のだろうか。

いや、きっと面白いのだろう。

だって、みんな笑っているのだから。

それが正しさで、間違っているのは彩路の方で。

きっとそうだ、そうなんだ。

でも、だとしても――

「は……はは……」

彩路のは、気づけば一歩ずつ後退していた。

どれだけ大衆が正しさを主張しても、理解できないものはある。

同調圧力に限界があるのだ。

本能が告げる。

これは間違っている、と。

こんなこと、あってはならない、と。

「は……は、ああぁ……ああぁぁ……うわぁぁぁぁぁあああああああああっ!」

そしてついに、限界が訪れる。

彩路はびながら、食堂を飛び出した。

もはや見てられなかった、あんなものが魚であってたまるものか。

あれは人間だ、間違いなく生きた人間だったものだ。

それを――食うなどと、食料にするなどと、どうかしてる、頭が狂っている。

を冷や汗でじっとりと濡らしながら、無様なフォームで兵舎を駆け抜ける彩路。

その途中で、數ない食堂に來ていない兵士と出會った。

――ひょっとすると、この兵士はまだおかしくなっていないのかもしれない。

祈るような気持ちで彩路は兵に近づき、聲をかけた。

「あ、あのっ、すまない、助けてくれっ! みんなおかしいんだ、どうかしてるんだ!」

「私は……私は……」

「なあ、話聞いてんのか? 聞こえてんだろ!?」

「悲しい……とても、悲しい……」

彼は彩路の聲に全く反応することなく、ゆっくりと壁に近づくと――ガン、ガン、と繰り返し頭を打ち付けた。

「お、おい、何やってんだよ……!?」

「悲しい……あぅ、ぐ……嫌だ……私の番だったはずなのに……!」

「やめろ、やめろって!」

やがて額からが流れはじめ、さらには骨まで陥沒し始めるが、彼はやめようとしない。

「どうやったらあそこに行ける? ジャックじゃない、私であるべきだ、だったら……そうだ、最初から、私が、食材になれば……食材で、贖罪を……へへ、う、あはははっ、ひいひ、ふへへっ……」

何度も何度も頭を打ち付ける――それは彼の目からが失われても、頭蓋骨が変形しても終わらない。

もうとっくに、人間だったら死んでいるはずなのに。

ぐちゃり、ぐちゃりと、彼はまみれの頭を打ち付けた。

彼も――まともではないのだ。

彩路は諦め、その場を走り去った。

「もう……はぁ、ふぅ、城の中に……まともなやつは、いねえのか……!」

城を諦め、彩路が向かうのは城下町。

そこならば、まだまともな人間が居るはずだった。

そして助けを求めて――いや、いっそこの町を出て、遠くへ、あいつらの、誰だかわからないがとにかくあいつら・・・・の手が屆かないどこかへ。

息を切らしなら、幾度となく転びそうになりながら、城の中ってこんなに広かったっけ、と長時間走り続け、ようやく出口へと到達した彩路。

そしてドアを開け、外へと飛び出すと――

「おかえりなさい」

目の前には、にこりと笑う調理員のが居た。

その手にはもちろん、彼の腕ほどの長さのある刃を備えた、兇悪な包丁が握られていた。

外ではない。

ここは、食堂だ。

間違いなく外に出たはずなのに、気づけば彩路はなまぐさい匂いの満ちた食堂に居て、その中央のテーブルの上に寢かされていた。

「おかえり、彩路」

「おかえりなさい、彩路くん」

「へへへ、彩路やっと帰ってきたか」

「……待っていたぞ」

桜奈、冬花、峰、凰彌はそれぞれ彩路の両手足を抑えている。

そのせいで、彼は全くきが取れなかった。

が足りませんでしたので、調達をしなければなりません」

調理員のが笑った。

「彩路は細だし筋が多いかもな、長めに火を通さないといかもしれないぞ」

峰は楽しそうにしてる。

「……さを楽しむのも乙と言うものだ、せっかくの友人の味なのだからな」

凰彌が味を想像する。

「ジャックさんのらかくって味しかったよ、彩路はどんな味がするんだろう、楽しみだな!」

桜奈が無邪気にはしゃぐ。

「大丈夫だよ、食材になれるって嬉しいことだから。だって贖罪だもんね、わかる? 罪を、償うの」

冬花は赤い瞳を見開きながら言った。

もちろん、彩路はわからなかった。

なんのことなのか、自分に償う罪などあっただろうか――と、本気で思っていたのである。

そんな彼には、もちろん罰が下る。

これは償いではない。

罪を忘れていたことへの罰である。

フォン――ドチャッ。

調理員が金髪を揺らしながら振り下ろした包丁は、彩路の大部を切斷した。

見事に、一撃で分斷したのである。

「あ……が……ああぁぁぁぁぁあああぁぁあああああっ!?」

もちろん彩路はんだ。

まだ痛みは來ていなかったが、未知の覚に、恐怖に顔を歪ませぶことしかできなかった。

そして遅れること一瞬、恐れていた苦痛がやってくる。

最初はただの熱だった。

しかしじわりじわりと熱は形を得ていき、明確に、脳に無數の針を突き刺すかのような激痛が走った。

「はひっ、ひいいぃぃ……やめ、やめへっ、あぎいぃぃぃぃっ!」

び、暴れる彩路の手足は、それでも解放されない。

もがき苦しむ彼の姿を見て、友人たちはゲラゲラと笑った。

そしてまた、振り下ろされる包丁。

今度は――逆の足だった。

「はぎゃぐっ!?」

次は、右腕。

「ぎいぃぃ!」

最後に、左腕。

「い……がっああぁぁぁぁあっ!」

両手足を失った彼は、の筋を使いながらびくんびくんとテーブルの上で跳ね回る。

それを見て、やはり友人たちは笑う。

いや、彼らだけではない、周囲に居る兵士も、調理員も、そして奧に居たたちも、みな笑っている。

痛いのに、苦しいのに、死にそうなのに、なぜ自分は笑われているのか。

間違っている、間違っている、正しいのは自分だけだ。

この世界は狂っていて、全てが間違っていて、真実など――自分の中にしか、無いのだ。

彼は心に刻み込むように、強く確信した。

もう信じない、誰も。

自分が見て、じたものだけを信用しなければ、信用するべきだった。

――ああ、だけど、もう手遅れだ。

調理員がまた包丁を振り上げる。

ぼやけつつある視界に、しかし彼の笑みははっきりと映っている。

振り下ろされる先は――首だ。

ドチュッ。

包丁は骨ごと彼の首のを斷ち、から切り離した。

跳ねた首が、テーブルの下に転げ落ちる。

脳という司令塔を失ったは、筋が反的に痙攣し、びくんと震えていた。

彩路は――薄れ行く視界の中で、自分の首を指差して笑う、友人たちの姿を見ていた。

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