《異世界で鬼になったので”魅了”での子を墮とし、國を滅ぼします ~洗脳と吸に変えられていく乙たち~》42 あなたの奧底で私のを咲かせましょう

アーシェラの部屋へと連れ込まれたキシリーは、ベッドに寢かされ、両手足を黒い何かで拘束された。

部屋の主とラライラライは、そんな彼の両側に寢そべり、耳元で語りかける。

「そんなに警戒しなくても良いのですよ、ただ、気持ちよくなるだけなのですから」

「……」

舌を噛ませないために施された猿ぐつわからはすでに解放されていたが、どういうわけかキシリーの口には力がらなかった。

喋れないわけじゃない、しかしうまく舌を噛むことができないのだ。

おそらくこの部屋に來るまでの間に、筋か関節あたりに何か仕掛けたのだと思われる。

「あたいはそういう反抗的なのも嫌いじゃないけどね。爽快じゃないか、”本當の幸せ”を知らないキシリーに、自分の手でそれを教えられるなんてさ」

そう言って、アーシェラはキシリーの元に手を置いた。

片手で用に上著のボタンを外すと、を曬していく。

慎ましやかなは、スポーツタイプのブラに包まれ、呼吸のたびに微かに上下していた。

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アーシェラはそれを見て、「可いな」と微笑むと、縁をなぞるようにの下を指先ででていく。

さらには耳たぶをで挾むと、ちろちろと舌を出して舐めていった。

それを見ていたラライラライもき出す。

は、手首が上の方で拘束されたことによって、むき出しになった腋に顔を近づけた。

すんすん、と鼻を鳴らすと、の甘い香りと微かな汗の匂いが鼻腔をくすぐる。

ラライラライは「ほぅ」と息を吐くと、に熱を帯びさせた。

そして、腋に口付ける。

空いた手ははじめに脇腹にれ――つぅ、とへその近くを通ると、らかな、汚れひとつ無いり始めた。

2人の舌がキシリーのを這いずりまわり、唾で濡れてゆく。

だが、そんな狀況にあっても、彼は表1つ変えなかった。

くすぐったさもじていないかのように口元がくこともなく、一文字に結ばれたままだ。

直接れているアーシェラたちも、その異常さに気づいていた。

2人がかりでれようものなら、否が応でも溫に何らかの変化が生じるはずだというのに、キシリーにはその傾向が無いのだ。

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同時に、こうしてれているのなら注ぎ込まれるはずの”魅了”の魔力が、弾かれているような覚もある。

アーシェラはふと、彼い頃から、教育・・をけている可能があることを思い出した。

もしも――スパイ、あるいは暗殺者として我が子を育てるのだとしたら、必要なのは教え込むことだけじゃない。

場合によっては、都合のいいに作り変えることもあるだろう。

「あんた、られても何もじないんだね」

「……」

「”それがどうかした?”って顔してるねえ」

「つまりは、不癥ということでしょうか」

「まあ近い狀態なんだろうけど、魔力を拒むなんて、そう簡単に作れるもんじゃない。相応の代償が必要になってくるはずだ」

快楽はもちろん、痛みもじないだろうし、おそらくは味覚も死んでいる。

そこまでやって、人間は初めて魔力に耐を持つことが出來るのだ。

「仕方ない、やり方を変えるか」

「どうするのですか?」

「外が駄目なら、側からってやればいいんだよ」

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「ああ、なるほど!」

ぽん、と手をたたきながら納得するラライラライ。

すると2人の背後から、一本の黒い手がびてくる。

らの影から出てきたものだ。

それはゆっくりとキシリーの耳に近づいていき、そしてにゅるりとへとっていった。

「っ……」

痛覚がほぼ無いとは言え、耳に異り込むはあったのか、キシリーの頬の筋がぴくりといた。

ぬるり、ぬるり。

ミミズのようにうねりながら、さらに奧へと奧へと侵していく。

それは実の有無すらはっきりしない

は破られることなく、さらに奧へと影はり込み、ついには聴神経を伝うようにして脳にまで到達する。

「おや、ここがキシリーの脳ですか。らかくて、生暖かくて、とても心地よいですわね」

「ああ、どんなに鍛えたってここは無防備だ。だかららかい」

「つまり――脳に直接れることで、彼を気持ちよくしてあげればいいのですね」

2人の言うとおり、キシリーは自分の頭の中を這いずる”何か”の存在をじていた。

びる神経が全て死んでいるわけではない、意図的に遮斷しているだけだ。

だから、側からその接続先を刺激されれば、それを拒絶することはできない。

に居るそれがキシリーの大事な部分にれた時、意思に関係なく右足が勝手に跳ね上がり、目の前が真っ白になるほどの強烈な”痺れ”が彼を襲った。

「っ、ひああぁぁぁあああっ!」

「當ったりぃ、ここが右足だったか。ってことはこっちが左足か?」

「んぎっ、ぎうぅっ、ひっ、お、んおぉおおっ!?」

「うわぁ、キシリーったらすごい聲。そんなに良かったのですか?」

良かったなんてものじゃない。

その聲は、大きさも、高さも、キシリーが今までの人生で一度も出したことのないものだった。

聞いた自分が、まさかこれが自分の聲だとは思えなかったほどである。

「ひっ、ひあぁぁっ、あ、ああぁぁあああぁぁあぁっ!?」

ゾクゾクとした覚は足の先から、じわじわと太ももへ向かって登ってくる。

キシリーは足をピンとばした狀態で、頭を仰け反らせながらひたすらにいだ。

だが、その聲は震えている。

確かにそれは電撃のような快ではあったが、あまりに未知の覚すぎて恐ろしかったのだ。

自分の命を軽んじる彼にとっては、おそらく自分の死以上の恐怖だったろう。

「まだ素直にれ切れて無いみたいだな」

「可そうに、心を開けばもっと素敵な想いが出來るのよ?」

「そう簡単に、ひとりで出來るものかよ。今までずっと強制的にじられてきたんだ、あたいたちが手伝ってやらないと、いつまでも怯えたまんまだ」

くちゅ。

キシリーは自分の耳の更に深い場所で、そんな音を聞いたような気がした。

その瞬間、彼の心から、こみ上げる覚に対する恐怖は消え失せる。

「あっ、はひゃっ、ひううぅっ、ん……はあぁっ、はあぁぁぁあんっ!」

突如抵抗が消え失せ、キシリーの聲に甘さが混じり始める。

太ももから腰へ、腰からへ。

どんどんとせり上がってくる、蟲の群れがまとわり付くような覚。

嫌なはずなのに。

つい先程まで嫌だと思っていた、その記憶は殘っているのに――

「(なんで、こんなに……もっと、してしいと、思うの? おかしい、おかしい、こんなのは、おかしい……!)」

わかっている、わかっていても、理解と本能は別だ。

完全に切り離されている。

きっとこれは、脳にり込んだあの影のせいだ。

そこまでわかっているのに、でも、それでも――求める気持ちが、止められない。

蟲どもがき回るのはの上だけではなかった。

側もだ。

胃袋でうごめいて、食道をせり上がって、心臓と這いを埋め盡くしながら、口からぎ聲になって吐き出される。

「あ、おぅっ、う、ほ、ほごおぉ……っ、おぅっ、ん、おぉおぉおおっ!」

気づけば、キシリーは獣めいた聲をあげていた。

背中を仰け反らせ、狂ったようにびながら、のたうち回る。

その様を、アーシェラとラライラライは微笑ましく観察していた。

「やっと素直になれましたね、キシリー。どうですか、とても、今までじたことが無いほどの快楽でしょう?」

「はっ、ほ、ぎいぃぃっ!? い、いひぃっ、ぎ、ぎぼぢっ、ぃぐっ……うぅうぅっ!」

「あーあー、こんなに涎垂らしちゃって、勿無いねえ」

アーシェラは、キシリーの口の端かられる唾を舐め取った。

「(だめ、だめ、だめ、これ以上は絶対にだめ……! あ、頭がっ、おかしくなるぅぅっ……!)」

首までせり上がってきたその覚は、嘔吐にも似ていた。

「が、がひっ……か、ひゅ、ふひいぃっ、は、ひゃへっ、へっ、はおおぉぉおおっ!」

を通り過ぎ、何かを吐き出しして、それがずるりと粘をこすっていく覚が、癖になりそうだ。

こんなが、この世に存在しただなんて。

小さい頃から、痛みをじたことが無かった。

料理の味もじられなかった。

ずっと、世界は、無だったのだ。

それはキシリーが生きていくために必要な條件であり、彼は一度だってそのことを不幸だと思ったことは無かった。

むしろそのおかげで、外部から侵してくる類の、呪いや毒と言った魔法への耐を宿せたのだ。

それを、覚を捨てた程度で得られるのなら安いものだと、本気で思っていた。

「いっ、いぎいぃぃぃぃっ! ぎ、がっ、げえぇっ、えっ、えひいぃっ!」

ついに覚が、鼻腔の側、そして眼球の裏側を通り過ぎ、脳へと戻ってくる。

バヂバヂッ。

頭の中で、火花が散るような覚がした。

何かが弾けて……ひょっとすると、それはキシリーの脳だったのかもしれない。

々になって、ぐちゃぐちゃになって、砕けて、ぜる。

白目をむきながら、背骨が折れるほどにを仰け反らせた。

が限界を超え、拘束を引きちぎるほどの力が全にこもる。

目からは涙が溢れ、口からは泡混じりの涎をだらだらと流し、下半は失し――全が、溶けてゆく。

「はっ、あぎゃ、がああぁぁぁぁああああああああっ!」

そしてひときわ大きな咆哮が部屋に轟くと、キシリーはぐったりとベッドに倒れ込み、かなくなった。

「おっと、やりすぎたかな」

明らかに人間の限界を越えた許容量に快楽に、どうやら気絶してしまったようだ。

「死んでませんよね」

いてるからそれは大丈夫だろうけど。でも、目を覚ましたらもう……」

「ふふふ、忘れられないでしょうね。絶対に、人間では手が屆かない場所ですから」

自らので塗れながら、死んだように眠るキシリーの頬を、ラライラライは慈しむようにでる。

「何もじないってことは、何もじたことないってことだ。未知の覚ってのは、それだけで甘なもんだからなあ」

種は植えた。

今はまだそれだけだ。

収穫までには、あとし手をかけてやる必要があったが――基本は、待つだけ。

アーシェラが影をると、キシリーのがふわりと浮かぶ。

そのまま彼は自室まで送り屆けられ、服も著替えさせられ、まるで何も起きていないかのように綺麗なで、ベッドに寢かされた。

◇◇◇

目を覚ました時、キシリーは周囲にアーシェラとラライラライが居ないことを確認して、心の底から安堵した。

狀態を起こし、って確認するが、何かをされたような形跡も無い。

あの場所から、気絶した彼をわざわざ自室に送り屆ける必要も無いわけで――

「夢、だったのかな」

それにしては、質の悪い悪夢だったが。

しかしそれならそれでいい。

脳に何かを挿されて、弄くられた挙句に気持ちよすぎて気絶するなど、そのような現実があってたまるものか……とベッドから降り、立ち上がる。

「……あ、れ?」

くちゅり。

その時、キシリーは自分の耳の奧で何かが聞こえたような気がした。

慌てて首を振りながら、何度か耳を叩いてみるが、水がっているような雰囲気でもない。

それに、音以外は特に変化は無かった。

気のせいだろうか。

「夢見が悪かったからって、気にしすぎ」

自分に言い聞かせて、今度こそリリィに吸鬼のことを伝えるために、急いで部屋を出た。

◇◇◇

リリィは自室で書類の整理をしているようだった。

軽くドアをノックして名乗ると、彼は「どうぞ」とらかな聲でキシリーを招きれる。

「どうしたんだ、キシリー」

らかな笑顔で問いかけてくるリリィ。

すでにダヴィッドとナルキールがやられている、時間は無い。

キシリーは単刀直に切り出した。

「アーシェラとラライラライについて話がある」

「ああ……はは、あの2人がどうかしたのか?」

リリィは苦笑いを浮かべた。

當然だろう、目の前であそこまで激しい口づけを見せられてしまっては、もはや笑うしかない。

だがあの行為こそが予兆だったのだ。

キシリーがあの2人に拘束されたのは夢での出來事だったはず・・だが、おそらくあの2人はすでに人間ではなくなっている。

「(一刻も早くそれをリリィに伝えて――)」

くちゅ。

「(伝えて――そう、その素晴らしさを理解してもらわないと。だって、あんなに気持ちよかったんだもん)」

一瞬だけ、キシリーの表が下品ににやけた。

昨日の記憶を――夢だったはずの、あの脳を弄くられる覚を思い出してしまったのだ。

「大丈夫かキシリー、様子がおかしいぞ?」

「……いや、その……リリィには、知っておいてしくて。アーシェラとラライラライが、本気でし合ってたいたってことを」

「は? あ、ああ……そう、なのか?」

「うん、そう。し合うことはとても大事なこと、急にキスがしたくなっても仕方ない。それがだから」

「そういうものなのか? 私にはよくわからないが」

「そういうもの。だから、リリィにも理解してしい」

「……まあ、騎士としての役目を果たしてくれるのなら、特に私から言うことは無いが。だが、さすがに時と場所ぐらいは選んでしいな」

キシリーの異変にも気づかずに、相変わらず苦笑いを浮かべて言うリリィ。

「今日は、それをリリィに伝えたかった」

「ま、キシリーがそう言うなられられるよう努力するよ」

「よかった。じゃあ、私は部屋に戻るから」

「ああ、また暇になったら來るんだぞ」

そしてキシリーは部屋を出て、バタンとドアを閉める。

くちゅ、ぐちゃ。

「あっ……ぁ……」

再び頭の奧で音がした。

すると彼は、正気・・に戻る。

自分が何をしたのか、どうなってしまったのか、その時、ようやくキシリーは悟った。

「何……何で、今の……私は、あの2人が……危険だって、伝えようとして……っ」

だが部屋にった途端に、頭の中が書き換えられて、違うことを伝えてしまった。

口だけじゃない。

完全に、思考を変えられてしまったのだ。

あの瞬間、キシリーは確かに、アーシェラとラライラライの事を心の底から”素敵な2人”だと思っていた。

「夢じゃ、無かった。私の頭の中に……何かが、いる……!」

一度意識すると、確かにそこに何かの存在があるような気がする。

だが、どれだけ頭をかきむしっても、が流れるほど爪を立てても、頭蓋骨を突き破れるわけではない。

「う、ううぅ……こんなの、知らない……どうしたら、いい? どうしたら、私は……」

脳の奧底に鎮座する、自分を支配する得のしれないじながら、キシリーはふらつく足取りで、自室へと戻っていった。

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