《異世界はチートなカードで乗り切ろう!?》10.レッスンを終えて
said大人達
アルフォード辺境伯爵家の當主ベルマーレの執務室にこの部屋の主であるベルマーレ、そしてその妻であるサーラ、そしてハルトの教師となったウェイルとエスタノールである。
「さて、我ながら自分の息子が怖くじるのだが・・・」
「そ、そうね」
「のほうは年相応なのだがな…」
「それ以外はとんでもないわね。どう教育したらああなるのか教えてしいぐらいよ」
「いや、生まれて數ヶ月で喋り始めたことぐらいか?あまり、教育をした覚えがない。食べる時のマナーや食の持ち方、貴族としての禮儀作法もすべてメイドに丸投げだったからな」
その言葉にウェイルとエスタノールの2人は驚く。
「そ、そんなわけないわよね?」
「生まれて數ヶ月で喋り始めるなんて聞いたことねえぞ?!」
噓だと言ってくれというような目の2人にサーラは首を振って答える。
「殘念ながら本當なのよね。あの時はびっくりしたわ」
「…こりゃ、王城から引き抜きをかけられるぞ」
ウェイルは肩を竦めながら答えるがエスタノールは何やら考えこんでいた。
「…ひょっとしたら、転生者なのかしら?」
この世界では、世間にはあまり知られていないが、昔の優れた魔師だったり王族が、転生の魔法により転生していることがある。エスタノールはそうなのではないか?と言うが、ベルマーレは否定する。
「それはありえないだろ。それだったらとっくに名乗って偉そうにしているはずだ。あれは謙虛すぎる」
「それもそうね。でも、そうすると頭の賢さと魔法能力が気になるのよねぇ」
その言葉に反応する者はいなかった。
『はぁ』
結局、4人はため息しかつけないのであった。
Sideハルト
うひぃ、【転生者】って言葉が出たけどどうやら別の意味みたいだな。よかった。でもまあ、いつかは話さないといけないのかもな。
大人達の話をドア越しに聞いていたハルトは【転生者】というワードが出た瞬間、焦ったがどうやら思っていた意味とは違うらしいと分かるとをなでおろし、自分の部屋へと戻って行った。
「よくよく考えたらまだカードを使った覚えがないんだよなぁ。イテテテッ、ああ、筋痛が…」
次の日、筋痛でけなかったために魔法の訓練のみを行い、カードの能をみんなの前で披するのだった。
ふう、お気にり100人から増えなくてよかった…
そもそも、100人まで行くのが早過ぎるんだよなぁ…
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