魔法の練習を終え、庭には俺、お父様、お母様、妹のエレナ、ウェイルさん、エスタノールさん、そしてこの家のメイド長さんと執事長さん、この街の騎士団の団長さんなどの豪華なメンバーが集まった。なんで俺の魔道の能を見るだけなのにこんなに集まったのやら…

「ハルト、始めてくれ」

「はい」

まずはアイテムカードから試してみるか。まずは小さいものかられてみよう。並べられている中に剣があるし丁度いいかな。

柄の部分にカードの表面を當てるとすんなりとっていった。まあ、さすがに剣がらなかったらなにをれればいいんだって話だからな。そして、剣を出そうとするが…あれ？出ない。

よく見ると、剣の絵が描かれている下に文字が書いてあった。日本語で。なるほど、これなら誰にも使われないな。

「ハ、ハルト？どうした？」

「あ、い、いえなんでもないです」

取り出す時は一々カードを地面に置かなければいけないらしい。（剣の場合）これはし不便だな。あ、でも出ができるからいいか。

「お父様、あそこの的に剣を飛ばしても大丈夫でしょうか？」

「ん？ああ、構わないぞ」

よし、お父様から許可は貰ったしやってみるか。

ハルトはカードバトルマンガで、キーカードを出す時のような形でカードを持ち「出！」と言った。

ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん！！

すると、剣は弾丸のように回転し音を響かせながら的を見事に抜いた…のはいいのだが、集まった者のほとんどが目で追うことが出來なかった。

「な、何今の…」

「お、俺が目で追えないほど速かった…だと？！」

一番最初に聲を発したのはエスタノールさんとウェイルさんだった。

続いて、ハルとの両親たちが、

「ハルトならなんでもありだな（ね）」

と言った。人を人外呼ばわりしないでしいものだ。

さて、普通に取り出すのはめんどくさいが、これならかなり攻撃の幅が広がるな。弓なんて使わないで矢をる（？）ことが出來るわけだし。問題は容量なんだが…

こちらも驚くほどだった。なんせ馬車ですら収納できたのだから。これには俺もびっくりした。最後に、魔の死骸も収納できる事が分かったのでよかった。

魔法カードも同じで自分に向かってきた魔法を「吸収」と言うだけで魔法カードに吸い込まれ、「出」と言えば狙った的に當たる。【ショートワープ】や【ヒール】などの援護系魔法も同じように吸収されたが、【ショートワープ】はもうやれと言われてもやらない。どこに飛ぶのかしっかりイメージしないといけなかった。そもそもそんな事しなくても自分でやった方が早いのだが…

モンスターカードは魔を連れて來るわけにもいないので今回は見送ることにした。

そろそろヒロイン出さないとなぁω･)ﾁﾗｯω･)ﾁﾗｯ

誤字を発見したので修正しました(2021/01/11)