《異世界はチートなカードで乗り切ろう!?》22.模擬戦2
「さて、第2ラウンドを始めようか」
そう言ったフィレリアさんはすごく活き活きとした笑顔だった。普通のイケメンスマイルなので、これだけを見たらそこら辺のの人はコロッといってしまいそうだ。
あくまでこの一部だけを見れば…だが。
やっぱりというか、なんか、スキが見當たらない…しかも、あの纏ってる魔力の塊は絶対にまずい。
「そっちが來ないなら、行くよ!」
フィレリアが軽い調子で踏み込んだだけで地面がえぐれ、とんでもないスピードで迫ってくる。
(ちっ、こうなったら一か八か、チートカード使うしかねぇ!!)
それに対し、ハルトは両手にマジックカードを持ち、もしもの時のため(こちらの方が可能としては高い)に【ショートワープ】の準備をしておく。
うわっ、もう來た?!
ハルトはぎりぎり見えた太刀筋の軌道上にカードを置く。
ガキンッ!!
魔力とカードがぶつかっただけなのに、金屬同士ので思いっきりぶつけ合ったような音がした。
そして、思わず閉じた目を開けると、フィレリアの纏っていた魔力が消えていた。
Advertisement
「……まさか、これも吸収されるなんてね…」
フィレリアは新たな強者を見つけた喜びと模擬戦とはいえ自分の切り札を封じられた恐怖をえてそう言った。
「は、ははは、僕もできるなんて思ってなかったんですがね…」
それに対しハルトは、歯切れが悪そうに答える。しかし、絶対まだ出來るだろ…と思っていた。そして、その悪い予は的中する。
「でもまあ、途中で切れちゃったからまだ何回ができるんだけどね」
やっぱりなのか…薄々そうなんじゃないかなと思ってたら見事に當たったよ。
「戦闘中によそ見とは心しないよ?」
ハルトがし遠い目をしているといつの間にか臨戦態勢を整えたフィレリアが迫ってきていた。
「ッ?!」
それにギリギリのタイミングで【ショートワープ】を使い逃げた。
(あっぶねぇ、あと1秒でもタイミングがズレてたら吹き飛ばされてたぞ)
「そう言えば、ハルトくんは空間魔法が使えるんだったね。うっかりしてたよ」
「結構ギリギリでしたけどね…それに、し手を抜いてましたよね?」
「うんうん、よく分かってるね。こんな上がってきたところで終わらせるなんてもったいないことはしたくないからね」
「やっぱし戦闘狂の気持ちはよく分からないですね」
「ははっ、よく言われるよ。でも戦いほど素晴らしいものはないよ」
「そうです、か!どのみち僕にはわかりませんね」
とまあ、そんな會話をしながらも戦闘に長けた者でしか目に追えないようなスピードで剣を、拳をえていた。
そして、
「さて、そろそろ終わりにしようか」
フィレリアは周囲を見渡しそう言う。なぜなら・・・
試合が長すぎて観戦しているほとんどの人が早く終わらせろと言わんばかりの空気を放っていたからだ。
「…そのほうが良さそうですね」
それを察したハルトも同意する。
ハルトはいつか使うだろうと思い、大量にストックしておいたマジックカードを取り出す。使っていて気付いたことなのだがこのカードは空間に配置することができるのだ。しかも、吸収した魔法は1回の使い切りではなく何度でも使うことができ、そのカードから放出された魔法(自に害のある魔法、つまりは主に攻撃魔法)は自分には効果が及ばないのだ。しかも俺のを貫いて相手にダメージを與えられるという優れもの。いや、もう普通にチートてある。
「行くよ!」
フィレリアはそう言うと20メートルはあった間合いをすぐに俺はそれに対して魔法の弾幕で接近を防ごうと試みる。が、避ける素振りを全く見せずに真っ直ぐに突っ込んできた。しかも、魔法が直撃してはいるのだがあの【魔纏いまとい】に吸収されている気がする………というわけで【ショートワープ】で逃げた。どうやったらあれを攻略出來るかわかんねぇぞ…
「ハルトくんのおかげである程度魔力も回復できたよ」
やっぱか、このまま持久戦に持ち込むわけにもいかないしな……アイツ黒い自分の方が戦闘能力高いし頼むってのもありだがけど、どうしたものか…っとあぶねえ!
「戦闘中に考え事もよろしくないねぇ」
「むしろ、考えながらも避けれたんですから褒めてくださいよ」
「戦いで注意を相手に向けないでいること自がまずいんだけどね。ま、いいや、とりあえず褒めてあげるよ」
と、言いつつもフィレリアは攻撃の手を緩めない。むしろ、威力も速度もしずつ上げていた。
「くっ、んのぉ!!」
ハルトはそのの一撃を摑むと強引に投げ飛ばし間合いをつくる。
(さて、どうしたもんかな…あの【魔纏いまとい】が吸収できることが分かったとはいえ、フィレリアさんも警戒してるだろうしな…でも、ちょっと【グラビティ】を試してみよう)
「【グラビティ】!!」
ハルトが使ったのは相手や指定した範囲を重くするものではなくウェイルとの模擬戦で使った指定した範囲を無重力狀態にするほうだ。
ただ、ウェイルさんはすぐに対応出來なかったからいけたけど、フィレリアさんならすぐに対応しかねないんだよな…
そう思いながらも、ハルトは観客席にいる人達にも効果が及ばないように調節していた。
「うわっ?!わわわわ」
さすがに、宙を浮くことに関してはあまり制がないらしくフィレリアはかなり揺していた。
そりゃまあ、予備知識があっても怖いのにそれも無しは最初は揺するよな…ま、それを狙ってるんだけどね!
ハルトはすかさず【ショートワープ】でフィレリアの背後に近付き、持っていたナイフで切りかかろうとした。が、
「させないよ!【ウィンド】!」
ハルトにウィンドを當てて突き放したが、自分も吹き飛んだ。ハルトは一応予想していた攻撃だったので吹き飛ばされても冷靜に対応し、クルクルと回転しながら壁際に近付いているフィレリアに迫り、今度こそ一撃をれることに功した。
「そこまで!勝者、ハルト!」
それにし遅れて王のジャッジが言い渡された。
「あちゃー、負けちゃった。でも、次は負けないよ」
フィレリアはものすごくいい笑顔でそう言った。
「それはそうですよ。これは、初見殺しの魔法なんですから…」
それに対しハルトはもうやりたくないとと心全で表しながらそう言うがフィレリアはそんな態度を気にせず「次はいつやる??」と聞いてきたが、だんまりを決め込んでいた。
そして、場所は再び授與式を行うための部屋に戻る。今度こそ文句が出ずに無事に終了した。(ちなみに、模擬戦をやって疲れたためか言葉を噛んでしまい、笑いを必死にこらえる者が多かったとか…)
なんとフォロワー様が6人も増えました!ありがとうございます!
一応、更新間隔が(一ヶ月以上)空いた言い訳とお詫びをさせていただきます。
験終わって高校に行く準備やらで忙しくなり、さらに學年末テストで時間が無くておまけに戦闘シーンがなかなか思いつかなかったです。本當にすみませんでしたぁ!!!(スライディング土下座)
【書籍化】竜王に拾われて魔法を極めた少年、追放を言い渡した家族の前でうっかり無雙してしまう~兄上たちが僕の仲間を攻撃するなら、徹底的にやり返します〜
GA文庫様より書籍化が決定いたしました! 「カル、お前のような魔法の使えない欠陥品は、我が栄光の侯爵家には必要ない。追放だ!」 竜殺しを家業とする名門貴族家に生まれたカルは、魔法の詠唱を封じられる呪いを受けていた。そのため欠陥品とバカにされて育った。 カルは失われた無詠唱魔法を身につけることで、呪いを克服しようと懸命に努力してきた。しかし、14歳になった時、父親に愛想をつかされ、竜が巣くっている無人島に捨てられてしまう。 そこでカルは伝説の冥竜王アルティナに拾われて、その才能が覚醒する。 「聖竜王めが、確か『最強の竜殺しとなるであろう子供に、魔法の詠唱ができなくなる呪いを遺伝させた』などと言っておったが。もしや、おぬしがそうなのか……?」 冥竜王に育てられたカルは竜魔法を極めることで、竜王を超えた史上最強の存在となる。 今さら元の家族から「戻ってこい」と言われても、もう遅い。 カルは冥竜王を殺そうとやってきた父を返り討ちにしてしまうのであった。 こうして実家ヴァルム侯爵家は破滅の道を、カルは栄光の道を歩んでいく… 7/28 日間ハイファン2位 7/23 週間ハイファン3位 8/10 月間ハイファン3位 7/20 カクヨム異世界ファンタジー週間5位 7/28 カクヨム異世界ファンタジー月間7位 7/23 カクヨム総合日間3位 7/24 カクヨム総合週間6位 7/29 カクヨム総合月間10位
8 52裏切られた俺と魔紋の奴隷の異世界冒険譚
親友に裏切られて死んだと思った主人公が目を覚ますとそこは異世界だった。 生きるために冒険者となり、裏切られることを恐れてソロでの活動を始めるが、すぐにソロでの限界を感じる。 そんなとき、奴隷商に裏切れない奴隷を勧められ、とりあえず見てみることにして、ついて行った先で出會ったのは傷だらけの幼女。 そこから主人公と奴隷たちの冒険が始まった。 主人公の性格がぶっ飛んでいると感じる方がいるようなので、閲覧注意! プロローグは長いので流し読み推奨。 ※ロリハー期待してる方はたぶん望んでいるものとは違うので注意 この作品は『小説家になろう』で上げている作品です。あとマグネットとカクヨムにも投稿始めました。 略稱は『裏魔奴(うらまぬ)』でよろしくお願いします!
8 188嫌われ者金田
こんな人いたら嫌だって人を書きます! これ実話です!というか現在進行形です! 是非共感してください! なろうとアルファポリスでも投稿してます! 是非読みに來てください
8 133間違えて召喚された俺は、ただのチーターだった
平和に暮らしていた 影山 裕人は、魔王を倒すため異世界に召喚されてしまう。 裕人は、この世界で生きる覚悟を決めるが.......
8 180事故死したので異世界行ってきます
このあらすじは読まなくても物語には、全く差し支えありません。 24歳男性 鈴木祐介が 不慮の事故で亡くなり。 異世界転生をし、そこで異世界ライフを送るだけのストーリーです ※ 一部過激描寫等が含まれます苦手な方は閲覧お控えください。
8 162香川外科の愉快な仲間たち
主人公一人稱(攻;田中祐樹、受;香川聡の二人ですが……)メインブログでは書ききれないその他の人がどう思っているかを書いていきたいと思います。 ブログでは2000字以上をノルマにしていて、しかも今はリアバタ過ぎて(泣)こちらで1000字程度なら書けるかなと。 宜しければ読んで下さい。
8 127