《異世界はチートなカードで乗り切ろう!?》34.皇帝

今回は視點がコロコロ変わります。読みにくいと思われますがお付き合いください。

(皇帝side)

ハルトが部屋にってきたと同時に皇帝は焦っていた。

(な、なんじゃこやつの魔力は…?!本當に6歳なのか?!バカな、魔力だけなら我が國の近衛騎士団団長を越すほどだぞ…いや、落ち著け、とりあえず諜報部の持ってきた報を言えばハルトとやらも揺するはずだ…)

「遠路はるばるよくここまでこられた。アルフォード家三男、ハルトよ。いや、ハルト男爵・・・・・と言った方がいいかな?」

すると、今度はハルトの方がわずかに揺した。

(おお、よかった。だが、思った以上に反応しなかったな…)

(ハルトside)

(想定していたこととはいえさすがに焦るよなぁ…問題はこの人がどこまで摑めてるか。なんだけど、ほとんど知ってそうだなぁ…あ、なんか、めっちゃ顔が青くなってる人がいるなー)

ハルトはし考えてから(自分が思っている限り最高に)丁寧な言葉で返した。

「やはり、諜報部隊を出していましたか。想定のうちの一つとはいえ焦りますね」

すると、皇帝はし面食らったような顔をしたが笑いだした。

「くっ、はっはははははは!そうかそうか!想定のの一つじゃと?!これはとんでもない子のようだな。はははっ!お主、本當に6歳か?」

「ええ、産まれてから6年としですよ」

ミツキ達5人は話についていけないまま、呆然としていた。

(皇帝side)

(ふむ、話していくうちに6歳であるとは思えんようになってきた。これは、どういうことか。ただの教育の賜たまものと言うにはあまりにしっかりしすぎじゃし、理的じゃ。何かまだ隠しておるな…)

「皇帝陛下、なぜ、一介の貴族の子息のしかも三男でしかない僕を呼び出されたのですか?」

「他國の貴族の、しかも、辺境伯の子どもがたった一人で來たというのは々信じられなくてのぉ。まあ、そういう訳じゃから特にこれといって用はないがの。ああ、そうじゃ、世の名前はウィルギス=フルベスタじゃ、覚えておいてほしい」

「はい。分かりました。一応こちらも名乗っておきますね。僕は、ハルト=アルフォード。アルフォード家の三男で男爵の爵位をもらっています」

ハルトはそう言って、目上の人に対する敬禮を鮮やかにこなした。これには、皇帝もし驚きの表を見せた。

(こ、この歳でこれほど見事な禮をするとは…相當飲み込みが早いのか?いや、それだとしてもおかしいの…うーむ、わからん…)

「見事な禮じゃ、その歳で良くぞここまで…と言っておくとしよう。それでは、下がって良いぞ」 

「はい、失禮いたしました」

(sideハルト)

皇帝との謁見も終わり、ハルト達はまた、あの応接室へ通された。

(な、なんとか乗り切れたな…ボロは特に出てないだろうけど危なかった…)

などと、ハルトが考えていると後ろから

「ハルトくんって爵位持ってたのね…」

と、フェスティリナが言ってきた。

「あれ?自己紹介の時に言いませんでしたっけ?」

「「「「「言われてません(よ〜)!!」」」」」

いきなりが5人も大きな聲を出したので扉の前に立っていた近衛兵達が驚いて持っていた武を構えるところだった。

「爵位をもらっているとはいえ、最下級の男爵ですし…」

「その歳でもらってる方が異常よ。まあ、國王の意図も何となくわかるけど」

と、ミツキが言うと陣はうんうんと頷いていた。

そんなことを話していると馬車の用意ができたらしく、呼ばれた。

城に泊まらないか?と言われたが斷っておいた。理由は単純で、ちょっと怪しい人間がいるからだ。まあ、帝都にいるから変わらんかもしれないけど。

そんなことを考えながらボーッと流れていく景を眺めていた。

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11/22誤字を見つけたので修正しました。

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