《異世界はチートなカードで乗り切ろう!?》45.テンプレの匂いがすごい
男爵位を授與されてからさらに5年の月日が流れ、ハルトも冒険者に登録できるようになり、國からも學校への學案が屆く。 
結局、5年前の氾濫の時に出てきたキメラも調査はされたもののどこから送り込まれたものなのかは全くわからなかった。
ハルトは父であるベルマーレに呼ばれ、執務室に來ていた。
「ハルト、誕生日おめでとう。ようやく冒険者登録ができるようになったな」
「はい。とても楽しみです!」
「それでだな…実はな…この家の伝統で1人でギルドに登録しに行かねばならんのだ…話というのはそれの事なんだ….」
ハルトはベルマーレからの言葉を聞き、頬をひきつらせたまま固まっていた。ベルマーレもベルマーレでハルトからたまに地球の話を聞いていたので、今回、呼び出したのである。
「だ、だがな、5年前のあの氾濫でお前の容姿は知れ渡っているから大丈夫………だと思う」
「本當に大丈夫でしょうか…?この街に來たばかりの冒険者とか5年前にはいなかったけど…「それ以上深く考えるな。アルフォード家の者ならそんなの力でねじ伏せてこい。ああ、くれぐれもやり過ぎないように」……はい、わかりました」
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ハルトは心、自分の子どもの心配してたんじゃなかったんかい!!!と思っていた。
「ウェイルにフィレリア、そしてエスタノールが師匠の子どもに何を心配すればいい?唯一心配するとしてもそれは貴族の立ち居振る舞いがしっかりできるだろうか…ぐらいだろう」
ベルマーレはそんなハルトの心を見破ったような発言をする。
「な、何も言い返せないです…」
「ああ、では、行ってこい……それと、派手な服裝で行くなよ?ある程度質素なもので行け。出る時は裏口を使うように」
「はい、では行ってきます」
~〜〜
ハルトは普段著ている服から麻に似た植で編まれた平民が著るような服に著替え、屋敷の裏口から出てギルドに近いが人気のない路地裏に飛んだ。
「ここから歩いて行くかな…それにしても、服裝を変えたぐらいじゃ直ぐにバレる気がするんだけど、どうなんだろ?」
ハルトが疑問にじたのは、服だけを見れば平民のそれではあるのだが、平民は風呂になどれず、水を張った桶に布を浸し、を拭くくらいだ。それに対してハルトは…というよりも貴族は風呂にり、を綺麗にする。なので、服の小汚さとの綺麗さが違和をじさせる。
「んー、どうしようかな…」
このままギルドに行くべきか否か、迷っていると
「おいそこのガキ、命が惜しかったら持ってるもん全部置いていきな」
「そうだぜ、クソガキ」
大柄な筋ダルマ2人に絡まれた。
「怖くて聲も出ないか?」
正直、こんなヤツらに怯える必要は無いんだが。そもそも、金とかも持ってないしなんで絡んできたのやら…って十中八九この見た目か…?だとしたら、しみすぼらしい見てくれにしておくか。筋ダルマ2人を無視し、そう考えるとハルトは歩き出す。
「おい待てや!どこいグルァ?!」
「やりやがっグフゥッ!!」
「まったく、人が通ろうとしてるのになんなんだこいつら」
毆りかかって來ようとしていたので先に意識を刈り取り、表通りへ転がしておく。じきに警備兵が飛んで來るだろう。さて、面倒ごとは嫌だしちゃっちゃと冒険者ギルドに行って登録して帰ろう。あ、その前にし変裝しなきゃ。
ハルトが、冒険者ギルドの扉を開けると、中で話しながら酒を飲んでいた冒険者達が一斉に注目する。そして、なりがお世辭にもいいとはいえない子どもと分かると再び話し始める者が多かった。一部では、「あれ、絶対ハルト様だよな…」「わざと絡まれるような格好してるなんて…」と言われていた。
うえぇ…こっちの方が絡まれやすくなるの?失敗したわぁ…
そして、案の定…
「おうガキンチョ、登録できる歳になったから來たんだろうがやめとけよ。お前見てぇなヒョロガリは直ぐに死んじまうぞ」
という訳でもないが、心配ともだる絡みともどちらとも取れるようなことを言うをする髪も目も蒼いナイスガイがいた。多分、ハルトを知らないのだろう。まあ、普通はそういう反応は當たり前だが…
「えぇ、ですがこれ以外に道はないので」
「だとしてもだなぁ…」
この人は単に心配しているだけなのだろうと思いつつも、しウザったいとじ始めたので軽く殺気を放って追い払おうと思っていたら…
「おい、クルスその辺にしとけ。いくらガキとはいえそいつが決めたことなんだ、しつこく口出ししてやるな」
同じパーティのメンバーと思われるスキンヘッドのおじさんがそう言ってくれた。
「い、いや、しかしだな…」
クルスと呼ばれた男はそれに納得していないのかなにか言おうとするが、スキンヘッドのおじさんが睨むとそれ以上何かを言おうとはしなくなった。
そのことを確認するとハルトはカウンターに向かった。
「冒険者登録に來ました」
「あら、ハルトくんじゃない。そう言えばもうそんな年齢なのね。戦闘面ではあまり心配してないけど気を付けてね」
「はい。あと、念のためにギルドについての説明をお願いします」
「えぇ、もちろんよ。まず、ランクは下がF、上がSの7段に別れているの。そして、依頼ももそれと同じよ。けれる依頼は自分のランクと同じか、それよりも1つ低い、1つ高いランクのものをけれるわ。冒険者資格の剝奪はくだつについては…」
まあ、軽くまとめるとギルドでの暴力、依頼達の際に不正をしていた場合、などであった。
知ってるラノベとあんまり変わんないか…
「ありがとうございました」
そう言って、ハルトはギルドを出た。
〜ハルトが出て行ったあとのギルド〜
「おい、なんなんだあのガキは…そこらのスラム街に住むよかちょっとマシな恰好なのに文字が書けてやがった」
「おおかた、沒落貴族の子どもとかだろう」
先程ハルトを心配して登録をやめさせようとしたクルスとそれを止めたスキンヘッドのおじさん…ルディが話していた。
「お2人さんはこの街に來たばっかか?」
そこへ、事の顛末を見守っていたハルトを知る冒険者から話しかけられる。
「あ、あぁ、1週間ほど前に來たばかりだ」
「なるほどな、俺はウェイルってんだ、よろしくな」
「俺はクルスだ」
「ルディだ。よろしく」
3人は簡単に自己紹介を済ませると、ハルトの話題になる。
「それで、ウェイルさんはあのガキを知ってるみたいだが…」
「あぁ、その事なんだがな…アイツ、ハルトには関わらない方がいい。なんせ、化けじみた戦闘力を持ったここの領主の三男だ」
「は?マジかよ」
「…なるほどどおりで格好と仕草に違和を覚えたわけだ」
クルスは信じられないと言うじの態度だったが、ルディは合點が言ったとばかりの態度だった。
「あんな子どもが強いなんてありえねぇだろ?」
「噓だと思うから1度、模擬戦を頼むことだ。俺は何度か仕事で模擬戦をしているが、剣単だとまあ、歳にしちゃ上手いんだが荒削りな部分も多いから対応できるが、魔法を合わせた攻撃もありにするともう手がつけられなくなるほど強くなるんだ」
「そうだろうな、あの歳で尋常じゃない魔力量だった。抑えているのにれだしている…あの子どもからはそんなじの圧倒的な魔力をじた」
「ああ、そうだろうな。この頃は魔法の練習よりも魔力制の練習に切り替えているし…」
「ルディはわかってたのか」
「あぁ、だから止めにったんだ」
「ま、下手に関らないことをオススメするよ」
そう言い殘すとウェイルは去っていった。
あ、ちなみに、魔の氾濫はだいたい7年周期ってことにします。
お気にり登録者様が213人、イイネが236になりました。ありがとうございます。
これからは頑張って月2話投稿を心がけたい…(できるなんて一言も言ってない)
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