《異世界はチートなカードで乗り切ろう!?》51.実戦授業は大波

學園は10000人近い人間が生活するため、とても広い。東京ドーム何個分とかでも言いたいところだが、あいにくとハルトは行った事がないので例えることが出來ないので、とにかく広いとしか言えない。

クラスの自己紹介が終わりそれぞれ親を深めていたSクラスはお晝の鐘がなったため先生同伴で食堂へむかった。

「ここが食堂だよ。晝食だけでなく朝食や夕食も食べれるよ。ただ、寮で食べるよりも高くなるから気をつけてね。あと、次の人がどんどんってきて邪魔になるから食べ終わったらすぐにどいてね。注意事項はそれくらいかな」

「「はーい」」

晝食は定食とスペシャル定食のみと日本の食事を知っているハルトとシストリナからすれば寂しいと思うバリエーションだった。まあ、ほかの貴族からしてもないと思うバリエーションなのだが…

ハルトは安くて量もある定食を頼んだのだが…

「これは…」

そして、これもお決まりなのか質よりも量と言わんばかりの味付けに絶句した。

「ん?ハルト、どうした?」

食堂で一緒に食べていたサカキが突然固まったハルトに聞いてきた。

「いえ、ここの味付けに驚いただけです」

「あー、ここのは慣れるまで大変だよな。がんばれ」

「こ、こんな食事に慣れろと言うのですか?僕は我慢できそうにありませんよ…」

「気持ちはわかるけど、1ヶ月もすれば慣れるよ。それに、味付けにこだわるなら特食の方がいいよ」

「それはそうなんですけど、たぶん足りないんですよね。午後からは実習がありますし…」

「あー、ほどほどにしとけよ。同世代、いや、下手したらこの學園でお前の全力についていけるのなんて居ないだろうし…」

「えぇ、その気になれば【ディメンション】で一撃ですからね」

言外にこの學園にはハルトより強い人間はいないと言っているようなもので、話を聞いていた周囲の學生達が殺気だっていた。

「ははは…」

その圧力にたじろぐサカキと全く意に返さないハルトはそのまま無言で食事を取って別れた。

クラスに戻り実戦授業の準備をしていると、食堂での話を聞いていたのかクラスメイトから絶対に勝ってやるからな!と言われた。

「ハルト、あなた食堂で何言ったの?」

「んー?いや、サカキ兄様と話しててこの後の実戦の授業で手加減しとけよみたいな事を話してたんで、それじゃないですかね」

「なるほどね。それはそうなるわね。でも、このクラスの全員でかかっても勝てないでしょうね。フィレリアと撃ち合えてる時點でありえないわ…」

「あれでもフィレリアさんにはかなり手加減してもらっていますけどね…」

「あれで手加減されているなんてね…ハルトも大概だけどあの人の方がよっぽどね」

「そうですよ。そろそろ時間ですし演習場に行きましょう」

2人で話していたら移しないと遅刻する時間になったので移し始める。

「移用のカートがしくなる広さですね…」

しばらく歩いてようやく演習場に著いたハルトはそう呟いた。

「あら、ここへはもう【ロングワープ】で飛べるのではなくて?」

それを聞いていたハルトはハッとした。

「その手がありましたね。次からはそうしましょう」

そう言いながらクラスメイトのいる位置まで行った。

しばらくしてから教らしき人がフードを被った謎の人と一緒にってきた。

「やあ、ハルt「【ワープホール】」」

何やらフードを被った人が話しかけてきたがその前に王宮元の職場に送り返した。

「ハルト、今のってもしかしなくても…」

「フィレリアさんでしたよ…」

「まったく、ハルトはひどいn「【ワープホール】」」

「あの人どうやって戻ってきたんだ…」

「魔道を使ったのでありませんか?」

「そう言えばあの人の魔道って見た事ありませんでしたね…」

「呼んだ?」

「…はぁ、なんでフィレリアさんが來てるんですか?お仕事溜まっていたのでは?」

「ハルトと模擬戦やり遊びたかったからオワラセテキタヨ?」

「目をそらさないでなおかつカタコトにならずに言っていたなら信じたんですけど…」

そのやり取りを靜かに見守っていたクラスメイト達がついに、「なんで近衛騎士団団長が?!」となった。そんな中、教

「今日は近衛騎士団の団長であるフィレリア様がお前らに午後の時間全てを使って特別に指導してくれるそうだ。謝してけるんだぞ」

と言い放ち、みなが驚愕した。ただし、その指導の厳しさを知っているハルトとシストリナからすれば明日はクラスに誰も來れないだろうなと思うだけであった。

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