《異世界はチートなカードで乗り切ろう!?》58.本當の魔力上げ
ハルトが生徒會メンバーとの模擬戦を終わらせ、クラスメイトのほうに向きなおり、
「それでは、これから本當の魔力上げをやっていきましょうか」
と、いい笑顔で言った。
「「「「ひえっ」」」」
なにかおぞましいものをじたクラスメイト達はその場から逃げ出したい思いでいっぱいだった。
「それでは、今から皆さんの魔力をお返ししますね。まずはムルドフからやっていきましょう」
「お、おい、それは俺らが散々魔法を撃ってた人形だろ?!何してんだ?!」
「この人形は普通だとけた魔法を魔力に変換して大気に放出するところですが、細工をして魔力を貯めるようにしたんですよ。それをこうして…ちょっと痛いですけど我慢してくださいね?」
貯めこまれた魔力を取り出して球を型する。
「お、おいまて、何だ痛いって、何をする気だ…あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッ?!ガッ?!ゲホゲホッ。な、なんだ、これ、ぎぼぢわりぃ気持ちわりぃ」
「ええ、気持ち悪いのは當たり前ですので頑張ってください。あ、吐くならこのバケツを使ってくださいね」
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ハルトがやっているのは大気中の魔力を使った魔力上げで、魔力ポーションを使ったものよりも効率は格段に上だが、魔力を大気中から無理やり取り込み、魔力総量の限界値をこれまた無理やり拡張するため、緻な魔力コントロールをしなければ魔力暴走をおこしてが発する。また、うまくコントロールされていたとしても猛烈な吐き気や痛みに襲われる。という一種のごり押しである。
「まあ、そんなじなので一人ずつゆっくりやっていきますね。あ、逃げられないように魔法をかけているのでおとなしくしていてくださいね」
この時、シストリナ以外のクラスメイトはハルトがフィレリアと同等の鬼に見えたそうな…
全員に無理やり魔力を流し込み終えた闘技場には、ハルトとシストリナ以外無事に立っている、いや、気絶せず意識を保っていられた者はいなかった。中には、失をしている者や気絶しているはずなのにがビクビクしている者もいた。
「…ひどいありさまね」
「まあ、こうなることは予想できていたというより、確定事項だと思っていたので何ら驚くことではないですよ」
「フィレリア以上の鬼ね」
「まあ、時間がないらしいですからね。戦力の増強は必須です。流石に邪神の軍勢を僕一人で相手するのは無理でしょうし」
「そうね…」
ふと、いきなり邪神を倒せと唐突に言われた時のことを思い出す。
「はぁ、はぁ、き、今日も負けた」
「だいぶ鋭く速くができるようになってきたね。これから実戦を経験していけば全力の僕と撃ち合っても勝てるくらいにはなれるよ」
「うれしいんだかうれしくないんだか…ところでそんな強くなったところでいつ全力を出すんですか?」
純粋に強くなりすぎても加減ができず々と苦労しそうだなと思いつつフィレリアに聞くと、
「ん?ハルトはまだ説明されてないの?」
そんなことを言われた。
「え?なんの事ですか?」
「…」
「…」
しばらくの間沈黙が場の空気を支配する。
「まあ、そのうち教えられるんじゃないかな」
「いや、今教えてくださいよ?!」
「えー」
「結構重要なことですよね?!」
「大丈夫。どうせ今日の夜にでも神託をおろしてくるよ。このやり取りも見ているはずだしね」
そう言ってフィレリアさんははぐらかして帰っていった。
夕食を食べ終わり、自分の部屋のベッドでゴロゴロしていると神様から神託(?)がきた。
『晝間のやり取りを見ていて邪神について伝えてないことを思い出したから今から言わせてもらうの』
「邪神?!めちゃくちゃ重要じゃないですか?!
『これから十數年後に邪神が復活して世界を破壊し始めるはずじゃからそれを止めてほしい』
「あ、はい」
やっぱりそうだったかと思いつつ、まだ何かあるのでは?と考えていると、実はここだけの話なんじゃが…と続く。
『邪神の強さの設定を間違えてな…この世界の住人では対処できないほどのものになってしまっての…』
「それで僕をチートつけて送り出したと?」
『まあ、そんなところじゃ。ちなみにお主の妹のことじゃが、その、非常に言いにくいのじゃが…』
「あ、もう何となく察しました。キメラ事件のと同じですね?」
『うむ、理解が早くて助かる。あ、そうじゃ、邪神は単ではなく軍勢を率いて世界を破壊するはずじゃから対抗できる集団を作っておくとよいぞ』
それだけ言うと神託(?)が終わった。
「え、ちょ、それ他の國とかは知ってるんですか?もしもーし!」
ちょっとこれは誰にも相談できないな。かといってシストリナにばれるのも時間の問題な気もするし…よし、もう深くは考えないでおこう!
この翌日、挙不審なハルトをシストリナが怪しみ速攻でばれて、國王の胃にを開けることになるのであった。
「あと10年程度でどこまで強くできるかですね」
「そうね。できれば他の國の人間にも加わってほしいのだけど…」
「邪神の復活までの期間がまだ長いのと、この報を素直に信じられないのとで各國の反応はよくないですね」
「積極的な大國だと隣のフルベスタ帝國とクアロンテ神聖國くらいなのよね」
「帝國は僕が一度行ってますし、皇帝に謁見もしたのでそれが大きいのかもしれませんね」
そんなことを話しているとクラスメイト達が意識を取り戻してきた。
「う、うぅ…」
「ハルトに暴された…」
「まだなんか気持ち悪い」
「今日はこれで終わりです。明日は倦怠がかなり強いと思うのでしっかり休んでくださいね」
そう言ってハルトは片付けを進めていく。すべて終わらせ、ここから寮まで歩くのはしんどいだろうと【ロングワープ】で男子寮、子寮の前まで送り、ようやく一息ついた。
イイネが387になりました。ありがとうございます。
転生神と明記していた部分を神様に変更しました(2020.10.8)
この後の話と整合を合わせるため、対邪神に積極的な國についての部分を追記しました(2020.10.19)
外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。
【一話1000字程度でスマホの方にもおススメです!】 主人公は魔導學校を卒業し、スキル【即死《デストラクション》】を手に入れる。 しかしそのスキルは、発動すれば自分が即死してしまうという超外れスキルだった。 身一つで放り出され、世界を恨む主人公。 だが、とある少女との出會いをきっかけに、主人公は【即死】の隠された能力に気付く。 「全て、この世界が悪いのよ。この世界の生きとし生けるもの全てが」 「……ふうん。で、仮にそうだとして、君はどうするんだ」 「私の望みは一つだけ。ねえ、私と一緒にこの世界を滅ぼさない?」 「すっげー魅力的な提案だね、それ」 最強の力を手に入れた主人公は、少女と共に自分を見捨てた世界に復讐を果たすことを決意する。 隠れ最強主人公の、復讐無雙冒険譚。 ※カクヨムにも改稿版の投稿始めました! ご一読ください! https://kakuyomu.jp/works/1177354054893454407/episodes/1177354054893454565
8 180じょっぱれアオモリの星 ~「何喋ってらんだがわがんねぇんだよ!」どギルドをぼんだされだ青森出身の魔導士、通訳兼相棒の新米回復術士と一緒ずてツートな無詠唱魔術で最強ば目指す~【角川S文庫より書籍化】
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