《チート特典スキルは神より強い?》第0話 転生!

『我は神なり~』

目が覚めると白い部屋、椅子、そして神と名乗る優しくて穏やかそうな雰囲気のおじいちゃんが目の前に立っていた。気づくと俺は椅子に座っており、立ち上がろうとも覚が無い。俺は下を向いた。そこに俺の太ももは無く、も見えない。一どういうことなのだろうか?

『お主、車に轢かれて死んだのじゃよ』

よく記憶を辿ってみると確かに轢かれたような気もするが、実はあまり無い。轢かれた時の痛みや苦しみも覚えていない。だが死んでしまったということはなんとなく理解できる。

『今回はどの世界に転生したいのじゃ? と、言っても今回のお主にとってはここに來るのが初めてじゃったな』

転生? てことは、俺がここに來るのは初めてではないということか? 

『そうじゃ。お主は今までに何度も地球に転生しておる。魂は生まれたその瞬間から無限に転生を繰り返すことになる。じゃがただ無限に転生させるのも面白く無いので次に転生するときに今までに稼いだポイントで次の人生を有利に進めることができる特典というものを與えているのじゃよ』

なるほど。ちなみに俺はどのくらいポイントがあるのだろうか。そしてどんな特典を得ることができるのだろうか。

『お主は地球で10萬回の人生を送ったのでポイントが1億になっておるのじゃよ』

は? 1億? 今、何て言った?

『地球はあまり人気無い。だから1回の人生で千ポイントほど貰えるのじゃ。10萬回もポイントを一切使わずに地球に転生し続けたのはお主が初めてじゃがな』

と、言いながら特典ブックと書かれていた本を渡された。そして見てみるとそこには辭書のように特典スキル容とポイントが無數にずらりと載ってあった。前半に載っているスキルはちょっと便利な日常系スキルだったが後半は[化學の知識]、[強化]や[魔法式の知識]など、戦闘や報面のスキルが多く、ポイントは數千からのものが多かった。

『ここからお主のしいスキルを選ぶとよかろう』

というわけで俺なりに真剣に考え、選択したスキルはこのようになった。

化學知識(極) 10萬ポイント

理知識(極) 10萬ポイント

宇宙知識(極) 1000萬ポイント

能力(極) 10萬ポイント

魔眼習得最大値(極) 100萬ポイント

合計1130萬ポイント

『よし、選び終わったか。殘りのポイントは我を好きな時に呼び出し、またスキルを選択すると良い』

かなり派手にポイントを使ってしまったがよくよく考えるとこれ俺の地球での人生1萬1133回分なんだよなぁ・・・

『では良い人生を。そしてまた會おう。』

すると俺は意識を無くし、俺の異世界チートストーリーがこれから始まるのだった。

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