俺達を含め、學院の馬車はアキレア帝國へ向かう為にモンスターが多い森にろうとしていた。

「Bランク指定の魔、ハンマーヘッドが集団で前方に現れました！」

「わかりました。3班と5班の先生方は援護に」

「「「「「はい！」」」」」

どうやらモンスターが現れたようだ。やはり変だ。通常、この森では高くてCランクの魔しかいないはずで、何よりハンマーヘッドは本來気候の高い山脈の崖などに生息している魔であり、決してこのような低い土地の森は好まないのだ。可能としたらダンジョンだ。ダンジョンは々なタイプと種類の魔が生されるので、その中から時々溢れ出てくるのだ。だが今は冬とは違い、夏なのだ。

スパッ　ザザッ　ドカッ　ドスッ

々な魔法の衝撃音が響いている。この程度の魔では教師達は全くじないようだ。彼らは次々と上級魔法を連発しまくっている。

「にしてもこんなにBランク指定の魔が集団になって出てくるとはな。私も戦いところだが、この程度では出るまででもないな」

「ベル學院長が戦うにはせめてSランク級の魔の集団が攻めて來ないとですね！」

「だな～」

「だな～　じゃないわよ！！！　理事長先生ってそんなに強かったの？　というより學院長ってベルって名前だったのね」

「ああ、こう見えてもこの國に7人しかいない超級魔法の使い手だからね！」

どうやらベル學院長は自分が弱く見られていたことに腹が立っているようだ。その時

「なんだこいつらは！！！　きが全く見えない！」

「それに私たちの上級魔法も全く効いていないようです！！」

ハンマーヘッドの集団は上級魔法を教師から連発されたのにも関わらず、全く無傷であった。それどころかハンマーヘッドが暗く毒々しいオーラを放っているトゲのようなものを手のひらから生し、教師達に撃った。それは決して上級魔法の魔力量の代では無かった。その魔法が放たれると共にロリ長がハンマーヘッドの目の前へと現れ、結界を張った。

ドカッ..ズズズズ……..パリンッ

結界が割れた音がした。発による煙が消え、そこには無傷のロリ長が立っていた。

「理事長！　お怪我は無いですか？」

「無傷だ。結界が割れる寸前に私の周りにも結界を張っておいたのだよ」

「そうですか。流石です、學院長！」

「ああ。君達は下がっていなさい」

「はい！」

ロリ長はああいう風に強がってはいたが、ギリギリだったのだろう。息が々荒い。いくらロリ長の得意分野ではない結界魔法であってもたったの五でその結界を壊すとは大した魔法だ。だが、俺が心配しているのはそれよりも理攻撃の方だ。本來、ハンマーヘッドはあまり強い魔法使うことは出來ず、手に持っている大きなハンマーで相手を攻撃し、とてもではないが瞬間的に結界を作り出し、教師達の上級魔法を防ぐということはできないのだ。

すると予想通りにハンマーヘッドは瞬間的にロリ長の前に現れた。ロリ長はその速さに全く反応できず、毆られ、吹き飛ばされた。俺の目ではそのく姿が見えたが、ロリ長や他の教師や生徒達にはいきなり消えたように見えたことだろう。

「理事長！！」

「なっ…なんだこいつは！」

「生徒の皆さん逃げてください！」

教師達は生徒にそう呼びかけると彼らは全員で分厚い結界を作り出した。だが、一匹のハンマーヘッドは結界が完全に生されることを待つことはなく突破し、すぐさま気絶したロリ長の元へ真っすぐ走った。その途中に生徒や教師がいるというのにその方へは全く行く気配も見せず、その手に摑かんでいる巨大なハンマーでロリ長を叩き潰そうとした。