「まさか魔眼を七つも習得するとはとことん常識外れな男だな」

「アウル君、凄過ぎです！」

俺が習得した魔眼は魔力強化、腕力強化、魔力視力、力強化、知力強化、反応速度強化、そして覚強化だった。力が溢れ、魔力を目に通せばの魔力を察知ではなく、見ることが出來る。なんかいきなり世界が変わったような気がして気持ちが悪い。

「大丈夫ですか？　やっぱりいきなり七つも習得したのでその反が來たようですね」

「確かに一日一つなら習得してもなんとも無いが、いくらアウルでも一気に７つは力的にも覚的にも難しいのかもしれないな」

「普通は一日二つが限界なんですけどね」

「そもそも魔眼ってそんなにホイホイ習得できるものでもないし、アウルならすぐ直るだろう」

「そうね。それにアウルは常識外れだからそんなに心配することないわよ」

最近ハクとアリシアが當然のように俺を人外扱いしてくる。俺、そんなに他と違うのか…

「やっと著いたね！」

「疲れましたね…」

「うぷっ…吐き気が…まだ気持ちが悪い….」

「効くか分からないけど一応薬局があるから吐き気止めをかう？」

「アレシア、流石に薬では治らないだろ」

「いや、実は魔眼習得での吐き気や頭痛はそこらの薬で治るぞ」

ロリ長、それ早く言って。もし、それが分かっていたなら誰か持っていないか生徒や教師達から聞けたのに…。マジやばい、胃の中から今日の朝ごはん出そう…うぷっ

その後俺はアリシアに買って來てもらった薬を飲み、吐き気が治った。だが、かなり疲れたので學院貸し切りの宿屋の部屋へ行き、休んだ。

「アウル君、大丈夫でしょうか？」

「きっとアウルなら大丈夫よ。それよりも剣學院が見えてきたわよ」

「やはりここには何度來ても慣れないな」

「なんかめちゃくちゃ大きいというよりは山、全が剣學院ってじですね！」

「やはり魔法より剣を學ぶ者や剣の職業の方が多い為、どうしても剣學院の方が資金の量が多くなってしまうのだよ」

剣學院は魔法學院より何倍も大きく、山全が訓練用に改造されているようだった。その他にも武屋や防屋、そしてポーション屋も全て剣士用のばかりで、魔法使い用の道は何一つ無かった。

「全く魔法の使われているは何一つこの町では売られていないわね」

「まさか魔道が売られていないとはかなり驚いたな。だが魔道の代わりに々と油を使った道が作られているようだな」

「絶対に魔道を使った方が環境的にも費用面でも便利なのにね。使えなくなったからってお金を払って油を買わないといけないなんて考えられないね」

「だね。でも剣士はあまり魔力も高くないから魔道もどのみち使えないか」

「でも食べは中々味..モグモグ…」

「學院長、最近大食いになりましたね」

「アウルが毎日食べを大量にもらって帰るのが悪いのだ。お様で私の自慢のボディーラインが…」

そう言って泣きながら口にぱくぱくと食べを放り込んでいる學院長を見て、自分のお腹もりながら學院長同様、口に食べをぱくぱくと放り込むゼレシアであった。