「え～、では今日から一週間、強化合宿へ１年生のB~Eランクの生徒と能力が平均値より劣っている生徒たちが行っている間、Sクラスから來たこの３名がうちのクラスへ加わって授業を共にけることになりました。では、３人共、自己紹介をお願いします」

現在、アウル、ゼレシア、アリシアの３人はAクラスへ來ていた。まずクラスの生徒達の雰囲気は良好、先生の雰囲気も良好。學院で流れている噂とは全く違っていて普通にやっていけそうだ。

「アウル・シフォンズ。得意魔法は強化魔法で基本、初級魔法と上級魔法以外は使えない」

「えっと、私はゼレシア。特に得意という魔法はありませんが、よろしくお願いします！」

「アリシアよ。得意魔法は『ヘル・ブレス』。超級魔法まで行使できるわ。よろしくね」

「というわけでこの３人はケイト先生によるとクラスの中でもトップ３にあたる生徒だとのことだ。この一週間で３人から十分な戦闘技を取り込むように！」

そして、最初の授業。３人をプラスしたAクラスは魔法學院のし離れた人口の砂漠地帯へとやってきていた。人口の砂漠地帯とはそのままの意味で木、草、土、水、建など全てその地に広がっていたものを何百年も前に他國から何かしらの火屬魔法を放たれたことにより一ヶ月もの火災が起き、その火災は他國からの強化魔法により土すらをも燃やすことの出來る炎を起こし、やがて時が経ちその場所だけが砂漠地帯になってしまったらしい。そんな過去の話は置いといて、この地帯ではよく冒険者や魔法使いが魔法の訓練を刷る時に使われている。理由は対象が砂のため、他の場所に被害を與えることなく魔法を使うことができ、その上広大な砂漠は大規模な発を起こす魔法を使うのにも丁度いい場所としてよくこの砂漠地帯は使われている。

「では、本日の授業を始める。まずは裂魔法を100回、破裂魔法を50回、制限魔法100回！」

裂魔法は分かる。中級魔法であり、どのような魔法なのかというとその名の通り裂を起こす魔法だ。正確には使用者が指定した場所と対象の大きさにもよるが、大はその指定した場所の200メートル上空から円陣が現れ、そこから一直線にレーザーのようなものが地面へと放たれ、そのレーザーが地面にれた瞬間、大規模な発がその場を中心として起こるという魔法だ。その見た目はとても派手だが、その威力は使用者の魔力の量により上下するため、実力を測るにはとても良い魔法なのである。

ちなみにSクラスの生徒だと発範囲は大100メートルくらいだ。まあ、普通に冒険者などを目指しているような魔法使いなら発範囲は大40~60メートル。この魔法は発時の円陣の見た目の割には発範囲とその発の火力がしょぼい。あまり人気が無く、使われることは滅多に無い。

しかし、もう二つの魔法をアウルたちは知らない。どの本にも載ってはいなかった未知の魔法。聞いたことも無く、とても興味が沸く。

「裂魔法、エクスプロージョン！」

予想通りの威力と発範囲。次々とアウルたちを含むAクラスの生徒達は裂魔法を使っていくが、見た目はカオス。実際は低威力、低範囲であり、授業として魔法の特訓をさせるには々、見栄えも容も悪いような気がする。確かに裂魔法は魔力を籠めれば籠めるほどその裂威力と範囲は上昇するが、そこに魔力制や方向作は必要無い。魔力を高めるという目的なら使えないことも無いが、その他の事が高められないし、加えて魔力を高める際に使われる魔法は裂魔法以外にも沢山あり、その上昇度も圧倒的だ。

しかしほぼ全員が90回を超えた所である一部の生徒たちは早々に100回を超え、次は破裂魔法というのを使用すると、アウル、ゼレシア、アリシアの表が変わった。

「破裂魔法、オーバーウェイブ」

一人の生徒が３人のまだ聞いたことも無いような未知の魔法、破裂魔法を使った。すると上空には先ほどと同じ高さの同じ見た目の円陣が現れ、全く同じと濃さの赤いビームが地面に放たれた。だが、何も起きない。し赤い點のようなものが一瞬現れた気もするが、それ以外は何も起きない。やがてAクラスの生徒達全員が裂魔法を100回放ち終えて、先ほどの生徒と同じように全員、破裂魔法を放っていく。しかし、何も起こることは無い。

「これは一？」

「まあ、見ていればわかるさ。誰か対象を作ってくれないか？」

「了解！」

するとその生徒は馬車ほどの大きさの石を作り出した。そしてAクラスの擔任、ブレイク先生が生徒と同じように破裂魔法を放った。円陣はその石の真上に現れ、ビームが石に當たった。すると生徒達と同じく一瞬赤いというより點が現れた。すると石一瞬で砂となり、地面に落ちた。勿論、砂漠と同じではないため黒い砂が砂浜の黃い砂であるこの場所が大量の黒い砂によって覆いかぶされた。