《七つの大罪全て犯した俺は異世界で無雙する》18話 元素の蠍

「我も本気を出さないとな」

そういった蠍は、表面に自分の毒牙から、毒を自分のに出し始めた。

その毒の威力は凄かった。から落ちた毒は、地面を數十メートル程溶かしていて、その土はもう既に死んでいた。

これはやばいな。當たったら死にそうだ。

何でなんだよ。俺は、暴食の魔人を倒さなければならないのに...

でも今は集中だ。他のことを考えているとこいつは絶対に倒せない。

『ディー。お前はあれに耐えられるか?』

『ディーって。まぁいい。それはそれとボクを舐めないでよね。これでも寶だよ?』

『そうか。ありがとな』

俺は蠍に斬りかかろうとした。

多分こいつはこの剣をきっと舐めているだろうから、初見は功する。

はずだった。。。

蠍は一瞬で俺の後ろに回り込み、毒を飛ばした。俺はとっさに『虛飾』で防いだ。あと1秒遅かったらもう死んでただろうな。

「ほぅ。貴様ただのでは無かったようだな」

本當に助かったぜ。虛飾の魔神にあっていなかったらもう俺は何度死んでいたことか。

生きているうちに會えて良かった。

まぁ、亡骸だったけどな。

更に俺は攻撃を緩めずに、続けた。

だがまた同じように回って來たので、また虛飾で防いだ。

不味いな。虛飾は強い。げとそれなりの対価。そう魔力が必要になる。

俺の魔力は確かに多いだけど、もうあと10回が限界だろうな。

「消耗戦なら、我は負けんぞ。我の毒は盡きることはない。」

マジか。やっぱり強いな。原初の魔だけはあるな。でも戦いの醍醐味だいごみは単なる鍛えられた技だけでは無い。

確かに鍛えられた、鮮やかな剣技で魅了される者は多いだろう。だけどそれ以上に、相手の裏のまた裏をかく、『戦』は更に會場を湧かせる。

誰もがもうダメだって思ったとしても、諦めずに戦い、勝つ姿はとてもカッコいいのだ。

単純な戦闘力でも、戦いの経験でも、まず真っ向勝負で戦ったら負けるだろうな。

だけどここからは、頭を使えばいい。

「『憂鬱』ッ!」

「小癪こしゃくな真似を」

俺は憂鬱の権能を使った。

効果は魔神などの、瘴気に対抗する力だ。だがそれだけではない。

全ての気配を消す霧を出せるのだ。

條件は同じだ。

だけど俺には練習してきた分のアドバンテージが取れている。

「ガサガサッ」

俺の正面から、何かがか音がした。

「そこだ!」

俺は虛飾を込めて1発で殺せる様にした。だけどそこには蠍の姿は無かった。

どこだ?

!飛べ!』

何かわからないが、俺は急いでジャンプした。

その下には地面から蠍のハサミが出ていた。

『助かったぜ』

『気にするな』

「気配の無い狀態でこれを避けるとはな」

「俺だって自分が有利になる狀況が、逆に不利な狀況になるとはな」

流石だ、強すぎる。

こいつは長年のと、経験がある。

戦略にも差が出る何て當たり前だ。

くそ!どうする?今のところこいつに勝てるには、一太刀浴びせるしかないのだ。

でもそれも出來ない。まさに絶対絶命って奴だな。

ん?あいつの掘ったに霧が全て吸い込まれているぞ。

はっ!そうか。

俺はせいしをかけたたたかいなのに、

不気味な笑いを出した。

「フハハハハッ!」

「何を笑っている?迷ったか?」

「いやちげーよ。この笑いは勝利の笑いだ!」

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