「怠惰…それって…」

ハルカの言葉を聞き真っ先に七つの大罪が頭に思い浮かぶ。恐らく僕と同じ大罪シリーズの魔道書『怠惰の書』を所持しているのだろう。彼は魔道書を自分の腰にぶら下げる。

両手が空いたからなのか剣の本數が増える。僕が確認しただけで10はある。10本以上の剣が僕に襲いかかってくる。

剣をバリアなどで防ぎながら魔法を発する。フラッシュ相手の視覚が奪われている間にハルカとエリカがいる場所までさがる。

「リュウさんはこのまま彼を引きつけてください。私はリュウさんのサポートをします。エリカは…」

ハルカが僕とエリカに作戦を伝え終わると僕は真正面に飛び出す。僕に向かってくる剣を自分の剣で防ぐすると真橫から2本の剣が僕を襲う。とっさにバリアを発させ2本の剣を防ぐ。

「フラッシュ」

ハルカがフラッシュを発させる。相手の視覚が奪われているうちに一気に距離を詰める。

僕がまで數メートルくらいまで距離を詰める。の視覚がもとに戻り再び剣の猛攻が始まる。

は僕から距離をとる為に數歩さがろうとする。

直後エリカがの後ろに回り込み彼から魔道書を奪う。

魔道書を奪ってもと魔道書の契約が切れる訳ではない。は魔道書を奪われたことにし驚き手を止めしさがる。

僕はエリカとハルカと合流する。

「じゃあちょっと気合いれていきますかね〜」

そういいエリカが目掛けて走りだす。エリカ目掛けて剣が放たれる。エリカはその剣を自分の背中に背負っていたバックから取り出した小剣で防ぐ。

エリカがの気を引きつけているうちに僕は彼の魔法をコピーする。

『怠惰の書』   無數の剣を作り出し発者の意のままにることができる。作り出せる剣の本數は発者の魔力量によって決まる。   魔法ランク5

コピーが終わると同時に『怠惰の書』をの真上になげつける。はエリカへの攻撃をやめ自分の魔道書を回収する。

「さがって」

僕の聲を聞きエリカがさがる。

僕はの目の前に立ち『怠惰の書』の魔法を発させる。僕が魔法を発させると僕の周りに無數の剣が現れる

恐らく100は超えているだろう。ししか魔力使ってないんだけどな…

その剣を見てが驚く。

「もしかしてお兄さんの持ってる魔道書って『強の書』なのかな〜」

が呟きながら剣を放ってくる指をかさなくても剣はかせるはずなんだけどな…

恐らく染み付いたくせだろう。の剣を僕はその場からかずに全てけ止める。

余った剣を目掛けて進ませる。するとは新たに剣を數十本作り出しけ止める。僕の方が剣の本數が多く止めきれなかった剣が目掛けて突き進む。

がかなり遠くまでさがり魔法を解除する。

「お兄さん強いね〜今日はかなり楽しかったよ〜今日はもう帰るけどまた今度やろうね〜」

そういいは立ち去る。