《Re:legend》577:目を覚ますと…

 「さて、これで片付いたでありんすなぁ…それにしても無意識とはいえの狂を使えるなんて末恐ろしいなぁ…それにこっちのの子も中々…いやぁ、おもろいもんが揃っとる。久しぶりの現世やし楽しみたいでありんすがもう時間がありんせんなぁ…また現世に呼ばれるまで眠るとするでありんすか…」

 コリンさんは一人そう呟きながら巨大な尾を軽く振るった。

 「コリンさん、大丈夫ですか!?」

 私が気がつくとフランさんが私に向かって心配そうに聲をかけてくれていた。

 「ここは…」

 『虛無』のクレティアと戦い敗れ、気がついたらソラミちゃんが暴走していたところまでは覚えているが、その後何が起こったのか全くわからない。

 キョロキョロと周囲を見渡して見ると私は家の庭に倒れていたみたいだ。すぐ側には共に戦っていたソラミちゃんとニコルちゃんもいる。

 「急にすごい音がして敵襲かと思ったらみなさんが倒れてました。一何があったのですか…敵の魔力が離れていくのは確認できましたがそのあと巨大な二つの魔力がぶつかり合っていたみたいですけど…」

 「『虛無』はソラミちゃんが追い詰めたみたいです。私は『虛無』に敗れ気を失っていて気がついたら『虛無』はいなくなっていてソラミちゃんに襲われました。そこまでは覚えているのですがそれ以降のことは…」

 「そうですか…それにしても、『虛無』と戦ってみなさん無傷だなんて…何があったのか調べてみる必要がありそうですね…とりあえずソラミちゃんとニコルちゃんは家の部屋に…騎士団のみなさんは城に連れてって休んでもらわないとですね。一応、ソラミちゃんが目覚めて暴走しても止めれるようにパラスアテナさんに側にいてもらいましょう…コリンさんは申し訳ないですが私と一緒にソフィラさんに今回の件について聞き込みに來ていただきたいのですが…」

 「わかりました」

 私はフランさんに返事をしてふらつきながら立ち上がる。私が立ち上がってすぐにフランさんはパラスアテナさんにニコルちゃんとソラミちゃんを部屋に運ぶように頼み城にいた騎士団の人たちに倒れていた騎士団の人たちを城で休ませるように指示を出していた。

 指示を出し終わると私とフランさんはソフィラさんの部屋に向かう。だが、予想していた通りソフィラさんは部屋にいなかった。

 ソフィラさんが部屋にいないのを確認した私とフランさんはエリカさんの部屋に向かった。リュウさんがいなくなり姉であるハルカさんの安否も不明なためいつエリカさんが家を飛び出して敵のもとへ向かってもおかしくない狀態だった。

  リュウさんがいなくてハルカさんもいない現在、エリカさんは貴重な戦力だ。そう易々と死んでもらう訳にはいかない。先日の會議でフランさんと言い合いになった後、エリカさんは何度か家を出て敵地へ向かおうとしていた。そのエリカさんを止めていたのはアミちゃんだった。

 アミちゃんは強引にエリカさんを押さえつけて力強くで止めていた。おそらくアミちゃんが止めれなかったらフランさんが止めていただろう。

 私とフランさんはエリカさんの部屋の前に立ちエリカさんの部屋の扉を叩く。しばらくすると扉が開きソフィラさんが出迎えてくれたのだった。

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