《現代知識で異世界無雙したかったよ……》星座占いが1位でも他の番組だと大8位前後なんだよな

うひぁー、めっちゃ城広いやん、王座でかすぎじゃね?王様が巨人でもワンチャン座れそうやん

俺は今、王の前で膝をつき頭を下げている。

ちなみに俺の後ろにはクレイとライラさんがいる。

「そなたがクレイが言っておった者か」

王様そんなガッチリした型で意外に聲ハスキーやね。

「は、はい!」

「ふむ……では早速で悪いが、神の石板によりそなたの力を見させてもらう」

神の石板ってなんだよ。初見初耳なものはやめろって何度も言ってるだろ(これが初めてだし言ってもない)

「ジャンヌ様は記憶を失われておられるので、説明を私から」

ここでライラさんのヘルプが來た!ありがとう!

そんでもってクレイはずっとこっち見てニヤニヤすんのやめろ

「神の石板とはその者が持つ実力を正確に數値化出來る寶です。神の石板にれることで數値が表示されます」

なるほど、ステータスってやつだな。

「では、れるがよい」

王様の言うとおりにしなきゃならんのは王様ゲームだけで十分なんだが、普通に俺も気になるからやろ。ぺたりとな

手のひらでれたその時石板が青白く輝き始め、空中に文字が浮かんだ。

生命力400

力420

筋力210

魔力9999over

「これは……また……」

クレイがつぶやく

「魔力が9999over……」

ライラさんがつぶやく

「やはり勇者なのか…」

王様、それだけは絶対違う

「これってすごいんでしょうか?」

魔力とか絶対に凄いんだろうけど、念のため聞くと

「じゃあ試しに僕がやってみよう」

クレイが石板にれる

生命力5600

力6000

筋力7100

魔力4400

いや、どう見てもこっちの方がすごくね?

「このとおりだ。ジャンヌさんは生命力と力は平均的、筋力は平均より劣るが、魔力が凄まじい。僕の魔力は國でもトップクラスだけどそれを遙かに上回っている。」

そうは言ってもさ!

「魔力以外は大してすごくないですし、勇者と呼ぶには私は弱すぎますし、偶然勇者様と狀況が似てただけです!」

「ジャンヌ様が勇者でないことに関しては私もそう思いますが、この魔力が異常であることもまた事実ゆえこれに関しては専門家に頼るしかないかと」

ライラさん、それは助け船なのか?まず専門家ってなに?

「そうだな…ではソロモン、お主はどう思う」

王の隣に立っていた細の男が俺の眼の前まで來た

「そうですねぇ、限りなく勇者に近いようなオーラですね。ですが記録されている勇者シンヤのオーラとは質が違いますね。おそらく勇者ではありません。我が國の最高の魔法使いエリックの魔力が8700である事を考えれば異常と言えど異端ではないかと」

こいつ、オーラとか見えちゃうのかよ、占い師か?でも勇者説否定してくれてありがとう!

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