《現代知識で異世界無雙したかったよ……》敵が完全になる前に止めを刺すことが主人公には出來ない

「じゃあ、改めて自己紹介だ。俺はディーノ、ご主人の忠実なる下僕だ」

「この子ちょっと生意気なところがあるんですけど、嫌いにならないであげてください」

俺くらいになれば生意気なくらいが可いと思えるが、3人がそうとは限らないからな。俺はそういうケアを欠かさない主人の鑑だな。

「ご主人の考えてることは分かるってことを忘れないでくれよ。ご主人のとかバラしちゃうかもよ」

!?早速ご主人に牙を剝いたよこの犬!?

「へぇ、ジャンヌさんのってなんですか?」

「確かに気になるな」

「ちょっと!ディーノの言うことを本気にしないでください!」

あんまり調子に乗るとご飯あげないからな

「ご主人は最高のご主人だ。なんなりと申しつけてくれ」

めっちゃ現金な奴

……

………

…………

「ぬしら、もうお喋りはやめい。おそらくこの扉の先が最深部じゃ」

俺たちはどうやって開けるかも分からないほど巨大な扉のある部屋にたどり著いた。

「お師匠様、これどうやって開けるの?力じゃ絶対無理だよ?」

「どこかに仕掛けがあるんじゃねぇのか?このダンジョンはトラップも何個かあったし」

「とりあえずあたりを探索するかのう」

とみんなで相談していると

「ご主人とエリックなら強化魔法で力押し出來るんじゃないか?」

確かに、両開きだから俺とエリックさんで片方ずつ擔當すればいけるかも

……

………

…………

いけたわ

「ちょっと待てぇ!どうやってその扉を開けた?その扉は未だ配置出來ていないモンスターを倒してそいつから鍵を奪うことで開けることが出來るような仕様にするはずの扉だぞ!」

「なんかごめんなさい。力押しで開きました」

扉を開けた先には明らかに揺している人がいた。

「それになんなんだ貴様らは〜!この私がダンジョンを作っている最中に攻めてくるとは!」

確かに、なんかモンスター弱かったし、ワープトラップとかあったけど全然脅威じゃなかったし、未完だったのか。悪いことしたな

「そして!ウルフよ!なぜそちら側にいるのだ!お前は私の目としてダンジョンの監視を命じていただろう!」

「あ、悪い。俺はもうご主人のだから、諦めてくれ。あと俺はウルフじゃなくてディーノだ」

なんかこいつ全然強そうじゃないな?寶みたいなもんなんだろ?

「お師匠様、この人どうする?」

「こいつ一応寶なんだろ?」

「どうしたものかのう」

「寶が道じゃない場合どうするんですか?」

普通に考えたら倒すのかな?

「基本は説得して王都に來てもらうのが普通じゃが、敵対意思があるなら倒さねばならん」

「説得はするんですね」

「実際に王都にはネクロマンサーとか吸鬼とかいるからね。あの人達はとっても友好的だよ」

とか言ってると

「ふ…ふふふ…ふははは!ここまで馬鹿にされたのは初めてだ!貴様らは絶対に生きては返さん!私は誇り高きワービースト!貴様らを食いちぎってやる」

やばそうじゃない!?なんか本気モードっぽい!

「ご主人、ここは俺に任せてくれ。そして勝った暁にはご飯をくれ」

「いいけど……ディーノ1人で大丈夫?」

……

………

…………

數分後、中型犬に追いかけられる貓の姿があった。

「待ってくれ!私が悪かった!種族的に犬は苦手なんだ!許してくれぇえ!」

だ、ダンジョン攻略功だぜ!

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