《現代知識で異世界無雙したかったよ……》アルラウネとクロノス

俺は霊達の楽園エレメンタルフォレストに帰還していた。

「おい、霊姫様よ。あんた何やってんだ?」

ここはエレメンタルフォレストの最北端に位置する定刻の牢屋。

「なんのことか、妾には分からぬな」

「しらばっくれんじゃねぇよ!時を逆行するなんてあんたの力としか思えねぇんだよ!時を司る霊クロノス!」

こいつがジャンヌとアスカを狙ってるなら危険だ。

それだけじゃない……もし、こいつが力を使用してるとしたら時間の概念が崩壊する可能がある。

それだけは阻止しないとならねぇ

「なんか突飛したステータスを狙って、時を自由に移する狩人がいるんだとよ。ここに縛られたあんた自が出來るとは思えねぇ。なぜ人間に加護を與えた!」

「妾は知らぬと申しておる。でも、もし妾以外に時を司る者が居たとしたら……この世はどうなってしまうのだろうな?」

「てめぇ!人間を利用して、時空を破壊してここから出ようってか!そんなことしたら、被害はエレメンタルフォレストだけに収まんねぇぞ!」

エレメンタルフォレストはどんな時間にも平等に存在する。

霊だろうが人間だろうが、生きが不用意に時間を移したらエレメンタルフォレストのバランスが崩れ、人間達の世界の時だって止まるかもしれない。

「アルラウネよ。そなたには分かるまい。人間のような下等生を友達などと言う貴様には……ここに囚われた妾の事など、何1つとして分かるわけがない」

「あぁ!わかんねぇなぁ!なんでこんな事平気で出來るのかわかんねぇよ!あんたの野は俺が止めてやるからな!」

俺は、クロノスを止める。どんな手を使ってでもな……

……

………

…………

「アルラウネよ…なんと申した……」

「今言った通りだよ。霊王様、クロノスはあそこから出るために世界ごと檻をぶっ壊すつもりだ」

「そのようなことが……あるわけが……」

「はっ!正義を司る霊フォルセティが娘の悪戯もわかんねぇのかよ。こりゃ傑作だな。あっはっは……」

「貴様!霊王様に向かって何を言っている!」

王の右腕イフリートか……

「フォルセティ、イフリート。お前らが俺の言うことを信じようが信じまいが俺には関係ない。俺はエレメンタルフォレストにも人間達の世界にも友達がたくさんいる。そいつらを守るために俺はなんだってする。別にお前らに協力してしいわけじゃない。邪魔するならお前らにだって容赦はしねぇ」

「………アルラウネよ……本當なのだな…?」

霊王様!こいつの言うことを信じるのですか!?」

「あぁ、本當だ。クロノスが人間に加護を與えた。人間は自分勝手に時を移してる。俺の友達だって狙われてるんだ」

……

………

…………

俺は王の間から出て、人間達の世界へ向かった。

「ジャンヌちゃんは俺が守ってみせるからな」

今は亡き、クレールに誓った。もう友達は殺させない……

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