《現代知識で異世界無雙したかったよ……》共有出來ない1人の時間

「ライトニングキャノン!」

人の姿ではなく、本來の悪魔の姿へと変貌したメリルから放たれた元素魔法は被の悪魔へと向かっていく

悪魔といえど、當たれば電するでしょう…事実私がそうですし

「ぎゃぁあっ!」

「…!?」

回避なり防なり、被の悪魔はなんらかの行を起こすと思っていたがその場からくことなく直撃する

「痛い痛い痛い!……だから…共有しましょう?」

共有?どういうこと?

突如メリルの全に痛みが走る。まるで電・・したかのような痛みが

「いぃぃいいい!」

「とぉっても綺麗な聲で鳴けるのねぇ…ポンコツのくせに」

痛みに耐えながら、メリルは思考する

の悪魔……なるほど、自けたダメージをそのまま相手に返すってことですか…

いくつか……試さないとなりませんね

……

………

…………

「エターナルフロスト!」

メリルの手から鋭い細かな氷が吹雪のように吹き荒れる

へぇ…痛みが共有出來ても、溫度ならってところかな?

「殘念だけど……私のに影響があれば、それは全て貴方にも影響する。例えば寒さとか……ね。人の痛みを考えなさい」  

まぁ、これはあまりダメージがないから、あっちも対して痛くなさそうね……

「貴方も私も人ではありませんよ!フレイムグラディウス!」

 

メリルの周囲に巨大な炎の剣が現れ、あらゆる方向から被の悪魔へ飛んでいき、突き刺さるように燃える

「あぁあ!ぁぁあついぃい!」

「くぅぅう!ぁぁあぁ!」

の悪魔とメリルが悲鳴をあげる

孤獨ちゃんってば未完のポンコツだけあってバカね…熱も共有するって言ったのに…… 

「私の再生能力は生の中でも頂點に位置するわ……ゴミじゃ私を倒せないどころか、自分の攻撃で自分を傷つけるだけ」

その時、メリルが不敵に笑った

「あまり自惚れていると……死ぬよりも恐ろしい目にあいますよ?」

「何を言ってるの?死よりも恐ろしい事なんて無いわ……まぁ私は死なないから、恐怖するものなんてないけど」

メリルは話を続ける

「貴方はそうなんでしょうね。死ぬこともなければ一方的に倒される事もない。悪くても絶対に相打ち……熱も共有するなら、おそらく死も共有。貴方を殺せる火力を出せば、痛みでこちらも死ぬのでしょう」

バカだと思ってたけど、しは頭が回るみたいね……

「でも…自分がいかにピンチか分かっただけでしょう?」

メリルは自が置かれている狀況を説明しただけだ

「貴方に耐えられますか?私の孤獨が……」

「な……なによ……こ…れ」

寂しい……なんで……私は悪魔なのに……私は1人で大丈夫なのに……暗い……世界が暗い……

「最初の攻撃、貴方は電してました。でも私は電したような痛みがあっただけで、電はしてない。次の攻撃、貴方は凍え、を流していました。でも私は凍えましたが、は出なかった。最後の攻撃、貴方は火傷しました。私は熱さと痛みをじただけで火傷はしてない」

誰か……誰かいないの?……ロキ様!ロキ様!……

「つまり……共有出來るのはあくまで神経だけ、実際に傷を與えることはできない。なら私には効かない攻撃をすればいい……傷を共有出來ないなら、貴方が発狂して死んだところで、私が死ぬことはない……だって、その程度の孤獨は私には効かないから」

お願い!ここから出して!誰もいないのは嫌なの!………なんで私は1人なの……魔王様……

「これが孤獨の悪魔としての能力。普段の戦闘では絶対に使わないようにしてましたが、負けてしまうとお姉様の足手まといとなってしまうので……それでは、さようなら………」

 

待って!貴方でもいい!聲を聞かせて!もう嫌なの!私は!もう……1人……

「孤獨の園ロンリーエデン」

の悪魔のが流れてくる……もう懐かしさしかじない……今の私は1人じゃないから…

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