《現代知識で異世界無雙したかったよ……》各國防衛戦。フォーデル

「おいおい……まさかフォーデル王國への援軍がこの紳士服の兄ちゃんだけじゃねぇだろうな」

前線指揮を任されたフォーデル王國の勇者ダンテ・ステートは、援軍が到著したと聞いたので城に來てみれば戦闘などした事なさそうな紳士服の小柄な男が居ただけだった

「貴様…この私がわざわざ他國に來てやっているのにその不遜な態度はなんだ?即刻謝罪しろ」

見た目は小柄だが、態度は尊大だ

「いや、援軍が到著って普通は軍隊が來るんじゃねぇのかよ。ていうかあんた戦えるのか?」

「ふ、ふはははは!愚問だな!」

いや、よくよく考えたらたった1人で援軍を任されるくらいだ。それにこの態度と自信……もしかしたら相當な実力者なのか…?

「戦うなど持ち合わせていないわ!」

は…?

「はぁあぁあああ!?何言ってんだよ!じゃあなんであんたはここに來たんだよ!」

こんなのただの足手纏いだ……ちっ!この國の事はこの國で解決しろってかよ、ふざけやがって……何が援軍だ

「まぁ……予定ではあと30分程度で貴様らの國の軍と魔が激突するんだろうが…もう、心配しなくていいぞ」

「あぁ?何言ってんだよ…」

「武裝國家ヘラクレスが大量に魔を保持していたので、全て頂いた。あの黒い魔は使役出來んが、魔同士の戦もはたから見ればなかなか面白いものだ」

同士……?さっきから本當に何言ってるんだ?

「勇者様!フォーデルに侵攻していた黒い魔の群れが他の魔の群れに阻まれ、王都に到著する気配がないとの報告が」

「何?どういう事だ」

まさか……本當に

「あの様な數だけの雑魚など、キングワイバーン、グリフォン、ヤマタノオロチ、キメラ……まぁ危険度8以上がこれだけいればひとたまりもなかろう……不遜な態度を改める気になったか?」

はっ!……この小さな男が魔を使役?それどころかたった1人で黒い魔を全滅に追い込んでる?どんな笑い話だよ…

「すいませんでしたぁあ!!」

それは綺麗な土下座だった

……

………

…………

後に戦場を確認しに行った兵が、その慘狀を見て絶句したのは言うまでもない

こうしてフォーデル王國での防衛戦は幕を閉じた

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