「んあ？どこだここ？」

ジェノフは気がつくと見知らぬ空間にいた

確か城に向かってダイブしたんだが…なんだこの真っ白空間は

「……あんた、教えてくれないか？」

ジェノフは背後にいる存在に話しかける

「流石、獣人ですね。まさか僕の存在に気がつかれてしまうとは」

そこに立っていたのは、神父のような格好をした茶髪の青年だった

「そういうあんたも…人じゃねぇな。人族特有の匂いがない、見た目は人族にしか見えないがアイザック達の匂いに似てる、神造人間ってやつか？」

その言葉に青年は笑みを浮かべる

「獣人とは便利ですねぇ、何もせずともそれほど報を得てしまうのだから……でも惜しいですね。見た目は人族ですが、中は魔族です。神造魔人ですね」

神造魔人……ねぇ、どんなもんの強さかまだ分からないが勝てる気がしねぇな

「まぁゆっくりお話ししましょう。僕はあまり闘爭心が高い方ではないので、戦いは後でもいいでしょう」

さて、どこまで報を引き出せるかな。報屋の腕の見せ所かな

「おぉそうか、実は俺もだ。傭兵なんてやってはいるが生活のためだ。本當は戦いなんてごめんなんだ」

「ほう、奇遇ですね。僕も神に與えられたこの尊きを傷つけたくはないのです」

とりあえず、時間を稼ぎながらここの出方法を……

「んで、ここはなんなんだ？17年生きてきて、こんな所は初めてだぜ」

「あぁ、ここですか。ここは結界です…條件付けした人しかれないようになってる特殊なです」

結構か、獣人と神造魔人ってことは……條件は人外ってところか

「……おっと、我が神も戦闘を開始したようですね」

「ロキ様もどこかで戦ってるのか？誰と？」

となると、俺以外もこんなじの結界に閉じ込められてる……相手の狙いは各個撃破か

「我が神と戦っているのはジャンヌとかいう忌々しき死神の使徒ですよ。まぁ貴方も死神の使徒である以上、粛清対象ですが……蠻族の集まりと思っていた集団の中で貴方は理知的だったもので、つい粛清を躊躇ってしまった」

そろそろ限界か……出はこいつを倒してからだな

「互いにやる事があんだ……自分を通すには敵は排除しないとなぁ…殺り合う前に聞いとくぜ。あんた、名前は？」

青年は拳を構え、口を開く

「僕に正式な名前などありません、強いて言うなら完品No.9……でしょうか」

悲しいねぇ……神造って言っても、意思ある人間に名前がないなんて

ジェノフとNo.9の戦いが始まった

……

………

…………

「やはり、貴方を殺してしまうのは惜しいですね。それほどの実力を有しながら死神に仕えるなど……我が神とて嘆くことでしょう」

ジェノフのきは全て把握されてるような、圧倒的な展開が浮いて続いた

三眼を開けた俺が何も出來ないとは……普段は見かす側の俺が……全て見かされているような……

「……ふ、ふふふ」

突如、No.9は笑い始める

「あははははははは！面白いなぁ！君は鋭い、そうさ！僕は本當に君を見かしているんだ！この空間にってきた瞬間からずっと君の心の中は全部、僕から丸見えだ！」

………なるほど、それが本か？どうせこれも見かしてんだろ？

「……本當に理知的ですぇ、その反応はムカつきます。と言うわけで、粛清です」

青年が懐からナイフを取り出し、ジェノフの首元に當てる

「さような…」

「さようならは貴方の方ですよ。心を見せても、こんなに接近されて気がつかないなんて……神が嘆くほどに無能ですね」

背後に現れた漆黒により、青年の頭は吹き飛ばされてしまう

「……やっとか……あてにしてたのに、しばらくかないから味方じゃねぇのかと思ったぜ」

ジェノフは持ち前の知能力で途中から現れた漆黒の存在に気が付いていた

「………神造魔人にし同してました。まぁ、本はあんなでしたけどね」

「それにしても、よくあんたが結界に侵出來たな……って思ったが、その姿を見て人族とは思えないな……」

報屋のジェノフはその漆黒を知っていた。人族だと思っていたが、違ったようだ

「とにかく……禮を言うぜ、メリル・ヘルゴウン」

「お姉様のチームメイトというから助けただけです」

人外しかれない結界……獣人1人、魔人1人……悪魔が1